サファイアはグレイ・ターミナルの住民に聞きながらポルシェーミ達の隠れ家についた。

サ（ここ‥‥だよね？）

中の様子を見ようとゆっくり近づいているとルフィの声が聞こえてきた。

ル「うわぁぁ、はっはぁ〜〜！！痛てぇよ〜！！怖ぇよ〜〜！！助けてくれ〜！！」

サ『！！』

中を覗くとトゲ付きのグローブで殴られているルフィの姿があった。

サ（ルフィ！！）

サ『やめなさい！！！！』

サファイアは鉄パイプを構えて飛び込んだ。

「「「「！！！！！！！！」」」」

突然飛び込んできたサファイアに驚きポルシェーミは殴るのを止めた。

ポ「何だ！？」

サ『ルフィを放しなさい！！』

ル「サファイア～〜〜〜！！」

ルフィはサファイアの姿を見て泣き叫んだ。

サ『ルフィ！！遅くなってごめんね！！』

ポ「サファイアだと！？」

ポルシェーミはサファイアを見た。

ポ「こいつがサファイアか？」

チ１「こ、こいつです！このガキです！」

ポルシェーミは確認をとったあと、再びサファイアを見た。

ポ「なら話は早いな‥‥おい、サファイアとかいうガキ」

サ『！？』

ポ「お前がエースと一緒に手ぇ出した金を返してもらおうか？」

サ『あなた達のお金だったとは、さすがに思わなかった‥‥けど、返すつもりは無いわ！！』

ポ「なんだと‥‥」

サ『あのお金は私たちの夢のためのお金…あなたたちには返さない！』

ポ「‥‥なら、このガキと同じように自分から言うようにしてやるよ！！やっちまえ！！」

チ全「「「うぉぉぉりゃぁぁぁ！！！」」」

チンピラがサファイアに襲いかかってきたが、普段鍛えてきた自分の身軽さを利用し、倒したチンピラから小刀を抜き取り、ルフィの縄を切った。

ル「サファイア～〜〜〜！！」

サ『ルフィ！！逃げるよ！！』

サファイアはルフィを背中に担いだ。

サ『しっかり捕まってて！！』

ルフィを担いだまま、サファイアはポルシェーミ達の攻撃を避けながら飛び込んできた窓から外に逃げた。

ポ「絶対に逃がすじゃねぇぞ！！！！」

サ（ルフィを担いだままじゃ、ルフィも危ない！！私が囮になれば‥‥）

サファイアは1人、ポルシェーミ達の手からルフィを守るために必死に策を考えながらゴミの山を走った。