ル「痛ってぇぇ‥‥」

サ『ごめんね‥‥ちょっと沁みるけど‥‥』

サファイアは手早くルフィの傷の手当をした。

サ『終わったよ』

ル「ありがとな！サファイア」

サ『ううん、ごめんね‥‥』

ル「何でサファイアが謝るんだ？」

サ『だって、私がもっとよく探していたら‥‥ルフィはこんなに傷だらけになることはなかったし、それに‥‥エースに落とされたんでしょ？』

ル「‥‥‥」

サファイアの質問にルフィは黙った。

サ『黙ってても、分かるよ‥‥エースのしそうな事だもん‥‥でも、悪い人じゃないの‥‥ただ、あまり人と関わろうとしないだけ‥‥』

ル「そんなこと、気にすんな！サファイアは悪くねぇぞ！」

サ『でも‥‥』

ル「それに‥‥俺、もう怒ってないぞ！」

サ『！！』

ルフィの言葉に驚いて顔をルフィに向けると、笑顔のルフィがいた。

ル「俺、エースに友達になってほしいんだ！俺、友達いねぇから‥‥」

サ『‥‥‥』

サ（どことなく私に似ている‥‥）

今のルフィの姿にサファイアは自分を重ねた。

サ『‥‥ルフィ』

ル「ん？」

サ『前に、ルフィが私を助けてくれた時のシャンクスさんのこと聞いてきたでしょ‥‥』

ル「ああ！言った！」

サ『本当はね、話したくなかったんだ‥‥嫌なこと、思い出しちゃうから‥‥』

ル「‥‥なら、いいや」

サ『えっ？』

ル「辛いなら、言わなくていいぞ！」

サ『ルフィ‥‥』

ル「それに友達を泣かせるのは俺、嫌だし‥‥」

サ『友達？』

ル「ああ！！サファイアはもう俺の友達だ！」

ルフィはそう言って満面の笑みを浮かべた。

サ『‥‥ありがとう‥ルフィ‥』