エースとサファイアは牛を担いで山小屋まで帰ってきた。

サ『この牛見たら、みんなどんな顔するかな』

エ「へっ！驚くに決まってるだろ！」

サ『ふふ、だね！』

エ「ん？」

ダダンの山小屋が見えたところで突然エースが立ち止まった。

サ『？どうしたの？エース』

エ「いや…またじじぃの奴が来てやがる‥‥」

サ『おじいちゃんが？』

エ「ああ‥‥ん？」

サ『今度は何？』

エ「なんかもう1人、チビがいる」

牛を下ろし、エースはその上によじ登った。

サファイアもエースの後に牛の上に登り、エースの隣に座った。

家の方を見ると、1人の少年が走り回っていた。

サ（元気な子だな‥‥ん？あれ‥あの麦わら帽子って‥）

その少年は見覚えのある麦わら帽子を被っていた。

サ（あれ、もしかして…）

エ「ﾁｯ、うろちょろしやがって‥ムカつく奴だ‥」

そう言ってエースはその少年につばをかけた。

サ（あっ‥‥）

？「ん？なんだ？ｹﾞｪ！！つば！！きったねぇ！！誰だ！！あっ！」

サ（こっちに気づいた‥‥）

？「おい！お前！！」

エ「‥‥‥」

？「謝れ！！きたねぇじゃねぇか！！」

ガ「んお？エース！サファイア」

マ「あっ！帰ってきたのか！エース！！」

ド「サファイア、おかえり！！」

サ『あっ、ただいま！』

？「おい！謝れ！！」

エ「‥‥‥」

エースはずっと睨んだままだ。

サ（私が来た頃のエースみたい‥‥）

少年を睨むエースを見てサファイアはふと思った。

ガ「ルフィ、あいつがエースでその隣がサファイアじゃ。年はお前よりエースが３つ上、サが２つ上‥‥今日からこいつらと一緒に暮らすんじゃ」

ダ・ド・マ「「「えぇぇぇ～～～！？」」」

ダ「そんな、勝手に！」

ル「うぅぅぅ～～～‥‥」

エ「‥‥‥」

ルフィはエースを睨みながら唸った。

エースもルフィを睨み続けた。

ル「んギィィィ～～～‥‥」

ｺﾞﾝｯ

ガープがルフィの頭を殴った。

ガ「仲良うせぇ！」

ダ「決定ですか！？」

ガ「‥‥‥何じゃい‥‥」

ダ・ド・マ「「「ｶﾞｶﾞｶﾞ━Σ(llﾟωﾟ(llﾟдﾟll)ﾟ∀ﾟll)━ﾝ!!!」」」

ダ・ド・マ「「「お預かりします！！！」」」

サ（相変わらずすごいな‥‥おじいちゃん‥‥ダダンさんがあそこまで言う事聞いちゃうからなぁ‥‥）

怯えるダダン達を見て、サファイアは改めて思った。

ガ「用件はそれだけじゃ。またひまが出来たら顔を出す」

ダダン達が会話している間もルフィはエースの前に立った。

ル「謝れ！！」

ルフィはそう言うも、エースはその横を通り過ぎた。

サ（もう‥‥エースったら‥）

ル「待てっ！！」

ルフィはそう言い、帽子を深く被った。

すると、ルフィは急に黙った。

サ『？』

サファイアは不思議に思い声をかけようとしたが、落ち着きを取り戻したルフィは顔にかかったつばを拭いた。