洗濯物を干し終え、すっかり打ち解けたドグラ達と話しているとエースが小屋から出て行くのが見えた。

サ（エースさん‥‥どこ行くんだろう？）

エースが歩いていった方向をサファイアは見た。

ド「どうした？」

サ『あ、エース‥‥さんってどこ行くんだろうって』

ド「さぁな～～～、俺達も知らねぇんだ」

「1人でいつも森の方に行ってるんだ」

サ『1人で？』

ガープからこの山の森は危険だと聞いているサファイアは心配になった。

マ「まあ、心配することはねぇよ」

サ『えっ？』

「そうそう、何せあいつ、1人で熊一匹仕留めちまうんだからな」

サ『エースさんって、そんな強いんですか！？』

サファイアは思わず、大声で驚きの声をあげた。

ダ「ああ、食料の調達は主にあいつの仕事さ」

サ（強そうな人だとは思ってたけど‥‥すごい‥‥）

サ『ねぇ、みんな‥‥』

全-ダ「「「「何だ！？」」」」

子分達が勢いよく見た。

サ『あ、あの、私、エースさんとも仲良くなりたいなって思ってて‥‥どうやったらなれるかな‥‥』

全-ダ「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ～～～～～～！？」」」」」

サ『えっ！？』

全員の反応に思わず驚いた。

ド「サファイア‥‥本気か！？」

サ『えっ！？う、うん』

「いや、危ないぞ！あいつ荒っぽいから！」

「「そうだ！そうだ！」」

子分達は危険だとサファイアに言い聞かせる。

子分達の言葉に押されていたサファイアの頭にダダンは手をおいた。

サ『ダダンさん‥‥』

ダ「こいつらの言う通り、エースは荒っぽいから危ねぇ‥‥けどよ‥‥昨日も言ったみてぇにあいつもそこまで薄情な野郎じゃない…あいつと仲良くなりてぇなら、折れずに挑んでみな。何かあったら助けてやるからよ‥‥」

サ『ダダンさん‥‥』

サファイアはダダンに思いっきり抱きついた。

サ『ありがとう！』

そんなサファイアにダダンはやれやれと言うような表情を浮かべた。

ド「そうだな‥‥エースの奴は危二ーけどやってみなきゃ分かんニーもんな」

マ「そうだな‥‥ サファイア、頑張れよ」

「サファイア！頑張れよ！」

「「おう！」」

サ『みんな‥‥ありがとう！』

嬉しそうに微笑むサファイアを見て子分達も安心した。

サ『じゃあ、行ってきます！』

サファイアは笑顔でダダン達の方を見て言った。

ダ「ちょっと待て！！行くにしたってこの森は危ねぇぞ！おめぇ、戦えるのか！？」

サ『はい！おじいちゃんと海軍本部にいた時に、体術と剣術を少しだけ習いました』

ド「ハハハッ！頼もしいな！」

マ「ほんじゃ、安心だなぁ」

ドグラとマグラがホッと安堵の息をした。

「気ぃつけろよ！」

「なんかあったら、大声で助けを呼べよ！」

サ『はーい！みんな、ありがとう！』

そう言って、サファイアは森の方へ走っていった。