ダダンとサファイアは2階に上がり、ドアを少し開けてエースが寝ているか確認した。

部屋を覗くと寝ているエースの姿が目に入った。

ダ「どうやら、寝てるようだな‥‥」

サ『でも、邪魔にならない端っこで寝ます』

ダ「ああ、まあ、最初はそうしとけ‥‥」

ダダンはそう言って、端っこに布団を敷いた。

サ『ありがとうございます‥‥じゃあ、おやすみなさい‥‥』

ダ「ああ‥‥」

そう言って、ダダンは部屋を出た。

サファイアもダダンが出た後、疲れもあり一気に睡魔が襲ってすぐに眠りについた。

サファイアの寝息を聞いて、寝た振りをしていたエースが起き上がり、サファイアに少し近づいた。

エ（こいつ‥‥どういうつもりだ？）

少し屈んで、サファイアの顔を覗き込んだ。

サファイアは規則正しい寝息を立てて眠っている。

それを見てエースは今朝のことを思い出した。

サ《私はサファイア！よろしくね！！》

満面の笑みで言われて、エースは少し戸惑った。

だが、エースはサファイアに何も言わず中に入った。

エ（こいつも、俺のこと知ったらあいつらと同じこと言うのか？）

《海賊王に子供がいたら？そりゃ、即刻死刑だよな！》

《あいつの存在こそが迷惑なのに、そんな奴に子供がいたら更に迷惑だ！！》

過去に自分が聞いてきたことを思い出し、下唇を噛む。

エ（こいつも、俺が海賊王の息子だって知ったら‥‥俺のこと‥‥死んでほしいって思うだろうな‥‥）

エースはため息をひとつつくとサファイアから離れそのまま布団に入り眠りについた。