結局エースとルフィは仲直りできずそれぞれ“エースの国”、“ルフィの国”を作った。

ル「1人で生きる力をつける！お前ら“ダダンの国”だぞ！」

エ「風呂はたまに借りる」

エ・ル「「ふん！！」」

サ『はぁ…ダダンさんたちにはご迷惑おかけします』

サ（とりあえず、2人が距離を取って冷静になったらお互いのことをもっと考えられるようになると思うけど…）



ある日… サファイアはダダンの小屋の掃除をしていた。エースとルフィは朝から森に入っていたが、突然大雨が降ってきた。

サ（2人とも…大丈夫かな…）

外を見ながら2人のことを考えていると突然ドアを叩く音が聞こえた。

エ「おい！ダダンの国いるか！？」

サ（エース？）

エ「ルフィが怪我をした！治療してくれ！」

サ『え！？』

玄関に行くと気を失っているルフィを背負ったエースが青ざめた表情で立っていた。

サ『ルフィ！！エース！どうしたの！？何があったの！？』

エ「サファイア…」

エースの話ではルフィはコルボ山の巨大グマと対峙していた。ルフィはエースに助けを求めるが、エースは意地を張ってしまいルフィを助けなかった。その結果、ルフィは熊の攻撃を受け、1歩間違えれば命が危ない怪我を負ってしまった。

エ「…」

エースは頭を抱えていた。

エ「くっ…うぅ…俺のせいだ…1人で戦うことが、強さの証じゃねぇって…分かってたはずなのに…俺は、ダメだ…全然、ダメだ！！」

エースは涙を流しながらそう言った。

マ「エース…」

エースのその姿をマグラは優しく見ていた。

エ「すまねぇ…ルフィ…すまねぇ…」

謝り続けるエースをサファイアは抱きしめる。

サ『エースはダメじゃないよ！ルフィをここまで連れて帰ってきてくれた！お互い、ちょっと意地を張ってただけなんだよ…でも、私もちゃんと2人と一緒に考えられたらよかった…ごめんね…エース…2人に無理させて、ごめんね！！』

サファイアも泣きながらエースに謝った。エースはサファイアにしがみついて泣いた。マグラはそんな2人を見て、全員が大事なことを学んだのだと感じた。


その後、エースはいつかルフィが世話になったことをシャンクスに礼を言うためにマキノとサファイアに挨拶の仕方を教えてもらったり、3人はコルボ山の猛獣や町のチンピラたちと戦いを繰り広げ、さらに力をつけていった。






年月は流れ、3人は成長した。
大きく…強く…たくましく…悔いのない人生を生きるために…