ダ「全く！！こいつらは！！」

ダダンは文句を言いながら、起きている子分達と掃除をしていた。

サファイアも掃除の手伝いをした。

サ『皆さん、楽しい人たちですね！！！』

ダ「ただのどんちゃん騒ぎが好きな連中なだけだ！！！」

愚痴を言うダダンにサファイアは可笑しくて笑った。

ダ「サファイア！おめぇ、笑ってんじゃねぇよ！！」

サ『ふふっ！だって‥‥』

笑うサファイアにダダンは笑うんじゃねぇと文句を言った。

〜10分後〜

ダ「ふぅ～～～～～～」

サ『ふぅ‥‥』

掃除が終わり、広間が綺麗になった。

ダ「うん！やっぱり、部屋は綺麗でなくちゃな！」

サ『ふふっ‥‥ダダンさんは意外と綺麗好きなんですね！』

ダ「あったりめぇだ！…って、意外とはなんだ！意外とは！！」

笑うサファイアにダダンは、顔を赤くして怒鳴った。

ダ「それより、おめぇも早く風呂に入れ！もう、湯は湧いてるんだからな！」

ダダンは、サファイアを肩に担いでお風呂場まで連れていった。

ダ「ここが、風呂だ。まぁ、適当に使いな」

サ『ありがとうございます！じゃあ、遠慮なく使わさせてもらいます！』

サファイアは風呂に入った。湯加減は程よく疲れが吹き飛ぶ気持ちになれた。

サ『ふぅ～～～』

湯に浸かりながら、サファイアは今日1日あったことを振り返った。

サ（楽しかったな～～～、あんなに騒いだのはいつぶりだろ？おじいちゃんと一緒にいた時もあんなに騒がなかったな…）

ふと、サファイアはエースのことを思い出した。

サ（早く、エースさんと話せるようにならないと‥‥でも、どうしたらいいかな‥‥）


サ『気持ちよかった～～～』

風呂から上がり、サファイアは広間に向かって歩いた。

広間に入るとダダンがいた。

サ『ダダンさん！』

ダ「ああ、サファイア、もう上がったのか？」

サ『はいっ！お風呂とっても気持ちよかったです！』

サファイアは笑顔で答えた。

ダ「そうか、そいつは良かったね」

ダダンは少し笑いながら言った。

サ『あの、ダダンさん‥‥』

ダ「ん？何だ？」

サ『…私、どうやったら‥エースさんと仲良く出来るでしょうか‥‥』

ダ「ん？」

サ『エースさん‥いきなり来た私のことあまり、よく思ってないかなって‥‥』

サファイアはエースの態度や様子を思い出し、少し不安な気持ちになった。

すると、ダダンはサファイアの頭を優しく撫でた。

サ『！‥‥ダダンさん』

ダダンの突然の行動に少し驚いた。

ダ「そんな落ち込まなくていいんだよ！あいつは、ただ単に無愛想なだけなんだ！あいつはああいう奴だから、いちいち気にすんな！」

ダダンは少し強く、それでも優しく言った。

サファイアは嬉しくなって、ダダンに抱きついた。

サ『ありがとうございます。ダダンさん！』

サファイアが笑顔になったのを見てダダンも頬を緩ませた。

ダ「じゃ、お前もそろそろ寝ろ！明日からはもっと働いてもらうからな！」

サ『はいっ！‥‥でも‥‥』

ダ「ん？」

サ『私‥‥どこで寝ればいいんですか？』

ダ「あっ！」

ダ（サファイアの寝場所を全く考えてなかった！！）

内心、少し焦っているダダン。

そんなダダンを首をかしげて見ているサファイア。

ダ「そ、そうだな‥‥」

しばらく、考えてダダンは口を開いた。

ダ「じゃあ、おめぇはエースと同じ2階で寝な！」

サ『えっ！？』

ダダンの言葉にサファイアは驚きを隠せなかった。

ダ「寝る場所っつったら、そこしかねぇし、それにエースと仲良くなるチャンスじゃねぇか！」

サ『それは！‥‥でも、私がいて邪魔に思わないかな‥‥』

ダ「大丈夫だ！エースもそこまで、薄情な奴じゃねぇから！」

ダダンは不安になるサファイアの肩を抱き、何とか説得した。

サ『‥‥‥わかりました。私、2階で寝ます！』

しばらく考えて、サファイアは決心したようだ。

ダ（良かった‥‥ サファイアを野宿なんかさせたら、ガープに殺される‥‥）

ダ「大丈夫だ‥上まで付いていくからよ」

そう言って、ダダンはサファイアと一緒に上まで上がった。