エースが叫んだ瞬間、何か得体の知れない強いものが発せられたようにサファイアは感じた。見ると、ブルージャム以外の手下達は全員気を失っていた。

サ（今…何が起きたの…！！ルフィは！？）

サファイアは一瞬、呆気にとられていたがすぐにルフィへと意識を向け駆け寄った。

エ「ルフィ！大丈夫か！？」

サ『ルフィ！しっかり！！』

エースがルフィに駆け寄ると後ろから首を掴まれた。

サ『！？』

ブ「何をしやがった！！」

ブルージャムはエースを投げ飛ばした。

サ『エース！！』

エ「うぅ…くっそぉ…ぐっ！！」

エースはブルージャムに踏みつけられ身動きが取れない状態にされた。

ブ「胡散くせぇガキめ！…テメェまで俺をコケにしようってのか！？」

エ「うるせぇんだよ！クズ野郎！！」

ブルージャムに銃口を向けられエースは必死に足を退けようとするが動かすことが出来ない。

ブ「貴様ら～～！！」

ブルージャムはトリガーをゆっくりとひく。

サ『やめてぇぇ！！』

サファイアはエースの上に覆いかぶさった。

エ「！！どけ！サファイア！！お前が撃たれる！！」

ブ「どけ！！クソガキ！！まずはこいつから殺す！！さっさとどけ！！」

サ『いや！！エースは絶対に殺させない！！』

サファイアは涙を流しながらもエースの上から退こうとはしない。

エ「バカ！！早く逃げろ！！」

ブ「そんなに死にたいなら…お前から死ね！！」

ブルージャムは止めていた指を動かした。

エ「やめろ！！ブルージャム！！」

ル「エース！！サファイア！！やめろ～～～！！！」

サファイアはエースを抱きしめる力を強め、これから来る痛みに耐えられるようぎゅっと目をつぶった。


ドン！！