ペルラ王子
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ペルラさんと結ばれてからしばらくしたある日…
私はペルラさんに内緒で、町に来ていた
もうすぐペルラさんの誕生日なので、プレゼントを買いに来たのだ
『…うーん…どれがいいだろう…』
色々なお店を見て回りながら吟味する
ペルラさんは、涙から幸せの真珠を作る力を持っている
ペルラさんの着用する服やアクセサリーも、白い、綺麗な服や、真珠をあつかったアクセサリーが多かった
だから、そういう物ではない、何か笑顔になれるものがいいと思った
…けれど、どれもいまいちピンと来なくて…
一旦切り上げて、休憩することにした
近くのカフェのテラス席で、飲み物を飲みながらため息をつく
『これだけ探しても見つからないなんて…』
はぁ、とまたため息がこぼれた
ペルラさんが喜び、笑顔になりそうなもの…
自分で決めたそのテーマが、私の頭を悩ませていた
だけど、決して妥協はしたくない
私は、少し休むとまたお店を見て回ることにした
ー…
『…うーん…』
そして、プレゼントが見つからないまま、日が暮れてしまった…
…そろそろ帰らないと、ペルラさんが心配するかもしれない…
仕方がないので、また明日の探そうと、その日は帰ることにした
お城に戻ると、ペルラさんがお城の門に背を預けて立っていた
『…ペルラ、さん?』
なんだか、下を向いて考え事をしているようだったが、私が近づくとぱっと顔をあげて、手を振る私を見つけると、ぱああっと顔を輝かせるペルラさん
そんな彼に、愛おしさが胸に込み上げる
私がペルラさんのところまで着くと、
「どこに行ってたの?大分遅かったけど…」
心配そうな顔をするペルラさんに、私は苦笑を見せた
『ちょっと…色々あって』
「色々って…?」
『そんな顔しないでください。大丈夫ですから』
そう笑う私に、彼はいまいち納得できないと言う顔をしていたが、ここで言うわけにはいかない…
どうせなら、とことん喜んでほしい
だから、胸の痛みを隠して、私は微笑むのだった
ー翌日、私はまたプレゼントを選びに町へ行こうと準備していた
…のだが…
こんこん
部屋の扉がノックされ、扉を開けるとペルラさんがいた
「…ねぇ、今日も町に行くの?」
そう聞かれ、私は頷く
「…ねぇ、ぼくも一緒に行ってもいい?」
『それは…』
ペルラさんがあまりに切なそうな顔をするので、申し訳なくなって頷いた
すると、ペルラさんが安心したように息をつく
「…よかった」
そんなに心配かけてたのかなぁ…と思いながら、ペルラさんと共にお城を出た
二人で町を歩いていると、町の人々がペルラさんに声をかける
ペルラさんはまだ慣れないのか、少し困ったようすだった
「…それで、昨日はどこに行ってたの?」
ペルラさんが私を見て問いかける
『昨日は、色々お店を見て回っていたんです。…ちょっと、ほしいものがあって』
「欲しいもの?なら言ってくれれば取り寄せたのに」
なんで?という顔をするペルラさんに、私は言う
『それじゃあ駄目なんです。私が見て、選びたかったから…』
「…?」
ペルラさんははてなマークを飛ばしていた
『…さ、行きましょう』
ペルラさんと一緒に色々見て回ってみても、彼はどれにもあんまり興味を持ってないようで…
私は途方に暮れてしまった
そんな私を見て、ペルラさんが悲しそうな顔をする
『…?ペルラさん…?』
私がペルラさんに声をかけるも、彼の表情は曇ったままだった
そしてお城に戻ると…
「…来て」
『え…?』
ペルラさんはそれだけ言うと、私の手を引き自室へと向かう
なんだかいつもと雰囲気の違う彼に、私の胸はざわついていた
彼は部屋に入ると私をベッドの前へとつれていく
「……して」
『え…?』
彼の小さな声に、私が聞き返すと、彼はぐいっと私の腕を引き、私を抱き寄せた
『…ペルラさん…?』
「…どうして…」
ペルラさんは小さな声で呟く
「どうして…君は…ぼくの…」
ペルラさんは、感情が言葉にならないらしく、気付けば涙を流していた
『え…!?ぺ、ペルラさん!どうしたんですか!?どこか痛いところでも…』
私が慌ててそう聞くと、彼は言う
「…君が…最近ぼくの前で、笑ってくれない。いつも、悩んだ顔してる…」
その言葉で、気付いた
ペルラさんは、私がペルラさんのプレゼントに悩んでいたことを、気にしてくれてるんだ…
私はそっと手を伸ばし、ペルラさんの瞳の涙をぬぐう
「…みのり…?」
『…すみません、心配をお掛けしてしまって。別に、ペルラさんのことが嫌いになったとか、そういうんじゃないんです』
「え…そうなの…?」
ペルラさんが驚いたように目を瞬かせる
『はい。…もうすぐペルラさんのお誕生日でしょう?だから、プレゼントをサプライズで渡したくて…』
私がそう言うと、また彼の瞳から涙が流れる
「それって…全部、ぼくのためってこと…?」
『はい、そういうことです。…でもすみません。どれも、いまいちピンと来なくて…』
ペルラさんは、私の言葉にまた私をきつく抱き締めると、言った
「…いらないよ」
『え…?』
「プレゼント何て要らない。君といられたら…それでいい」
『ペルラさん…』
なんて無欲な人なんだろう…
私がそっと彼の背中に手を回すと、ペルラさんは安心したように笑う
「…君に嫌われてた訳じゃなくて…本当によかった…」
そう呟くと、彼は一旦私を離してから、ベッドへと押し倒した
『…ペルラさん…?』
「ねぇ、ボクのこと好き?」
『え…?』
私が動揺して言葉を紡げないでいると、ペルラさんが私の首筋に顔を埋めた
『…っ!』
首筋に吸い付かれ、私は思わず口に手を当てて耐える
「…へへ、できた。ぼくのっていう、印」
ペルラさんが、私の首筋についたであろうキスマークを嬉しそうに見つめる
『そんな…』
そんなのが無くても、私はペルラさんに夢中なのに…
「…あ、これ、隠せないような位置だから、隠さないでね?」
そう言うと、また首筋をペルラさんの唇がなぞり、音をたてて吸い付く
まるで、私は自分のものだと示すように、夜通しキスマークをつけ続けたのだったー…
愛ゆえの独占欲
(君はぼくのものだから)(絶対誰にも渡さない)
私はペルラさんに内緒で、町に来ていた
もうすぐペルラさんの誕生日なので、プレゼントを買いに来たのだ
『…うーん…どれがいいだろう…』
色々なお店を見て回りながら吟味する
ペルラさんは、涙から幸せの真珠を作る力を持っている
ペルラさんの着用する服やアクセサリーも、白い、綺麗な服や、真珠をあつかったアクセサリーが多かった
だから、そういう物ではない、何か笑顔になれるものがいいと思った
…けれど、どれもいまいちピンと来なくて…
一旦切り上げて、休憩することにした
近くのカフェのテラス席で、飲み物を飲みながらため息をつく
『これだけ探しても見つからないなんて…』
はぁ、とまたため息がこぼれた
ペルラさんが喜び、笑顔になりそうなもの…
自分で決めたそのテーマが、私の頭を悩ませていた
だけど、決して妥協はしたくない
私は、少し休むとまたお店を見て回ることにした
ー…
『…うーん…』
そして、プレゼントが見つからないまま、日が暮れてしまった…
…そろそろ帰らないと、ペルラさんが心配するかもしれない…
仕方がないので、また明日の探そうと、その日は帰ることにした
お城に戻ると、ペルラさんがお城の門に背を預けて立っていた
『…ペルラ、さん?』
なんだか、下を向いて考え事をしているようだったが、私が近づくとぱっと顔をあげて、手を振る私を見つけると、ぱああっと顔を輝かせるペルラさん
そんな彼に、愛おしさが胸に込み上げる
私がペルラさんのところまで着くと、
「どこに行ってたの?大分遅かったけど…」
心配そうな顔をするペルラさんに、私は苦笑を見せた
『ちょっと…色々あって』
「色々って…?」
『そんな顔しないでください。大丈夫ですから』
そう笑う私に、彼はいまいち納得できないと言う顔をしていたが、ここで言うわけにはいかない…
どうせなら、とことん喜んでほしい
だから、胸の痛みを隠して、私は微笑むのだった
ー翌日、私はまたプレゼントを選びに町へ行こうと準備していた
…のだが…
こんこん
部屋の扉がノックされ、扉を開けるとペルラさんがいた
「…ねぇ、今日も町に行くの?」
そう聞かれ、私は頷く
「…ねぇ、ぼくも一緒に行ってもいい?」
『それは…』
ペルラさんがあまりに切なそうな顔をするので、申し訳なくなって頷いた
すると、ペルラさんが安心したように息をつく
「…よかった」
そんなに心配かけてたのかなぁ…と思いながら、ペルラさんと共にお城を出た
二人で町を歩いていると、町の人々がペルラさんに声をかける
ペルラさんはまだ慣れないのか、少し困ったようすだった
「…それで、昨日はどこに行ってたの?」
ペルラさんが私を見て問いかける
『昨日は、色々お店を見て回っていたんです。…ちょっと、ほしいものがあって』
「欲しいもの?なら言ってくれれば取り寄せたのに」
なんで?という顔をするペルラさんに、私は言う
『それじゃあ駄目なんです。私が見て、選びたかったから…』
「…?」
ペルラさんははてなマークを飛ばしていた
『…さ、行きましょう』
ペルラさんと一緒に色々見て回ってみても、彼はどれにもあんまり興味を持ってないようで…
私は途方に暮れてしまった
そんな私を見て、ペルラさんが悲しそうな顔をする
『…?ペルラさん…?』
私がペルラさんに声をかけるも、彼の表情は曇ったままだった
そしてお城に戻ると…
「…来て」
『え…?』
ペルラさんはそれだけ言うと、私の手を引き自室へと向かう
なんだかいつもと雰囲気の違う彼に、私の胸はざわついていた
彼は部屋に入ると私をベッドの前へとつれていく
「……して」
『え…?』
彼の小さな声に、私が聞き返すと、彼はぐいっと私の腕を引き、私を抱き寄せた
『…ペルラさん…?』
「…どうして…」
ペルラさんは小さな声で呟く
「どうして…君は…ぼくの…」
ペルラさんは、感情が言葉にならないらしく、気付けば涙を流していた
『え…!?ぺ、ペルラさん!どうしたんですか!?どこか痛いところでも…』
私が慌ててそう聞くと、彼は言う
「…君が…最近ぼくの前で、笑ってくれない。いつも、悩んだ顔してる…」
その言葉で、気付いた
ペルラさんは、私がペルラさんのプレゼントに悩んでいたことを、気にしてくれてるんだ…
私はそっと手を伸ばし、ペルラさんの瞳の涙をぬぐう
「…みのり…?」
『…すみません、心配をお掛けしてしまって。別に、ペルラさんのことが嫌いになったとか、そういうんじゃないんです』
「え…そうなの…?」
ペルラさんが驚いたように目を瞬かせる
『はい。…もうすぐペルラさんのお誕生日でしょう?だから、プレゼントをサプライズで渡したくて…』
私がそう言うと、また彼の瞳から涙が流れる
「それって…全部、ぼくのためってこと…?」
『はい、そういうことです。…でもすみません。どれも、いまいちピンと来なくて…』
ペルラさんは、私の言葉にまた私をきつく抱き締めると、言った
「…いらないよ」
『え…?』
「プレゼント何て要らない。君といられたら…それでいい」
『ペルラさん…』
なんて無欲な人なんだろう…
私がそっと彼の背中に手を回すと、ペルラさんは安心したように笑う
「…君に嫌われてた訳じゃなくて…本当によかった…」
そう呟くと、彼は一旦私を離してから、ベッドへと押し倒した
『…ペルラさん…?』
「ねぇ、ボクのこと好き?」
『え…?』
私が動揺して言葉を紡げないでいると、ペルラさんが私の首筋に顔を埋めた
『…っ!』
首筋に吸い付かれ、私は思わず口に手を当てて耐える
「…へへ、できた。ぼくのっていう、印」
ペルラさんが、私の首筋についたであろうキスマークを嬉しそうに見つめる
『そんな…』
そんなのが無くても、私はペルラさんに夢中なのに…
「…あ、これ、隠せないような位置だから、隠さないでね?」
そう言うと、また首筋をペルラさんの唇がなぞり、音をたてて吸い付く
まるで、私は自分のものだと示すように、夜通しキスマークをつけ続けたのだったー…
愛ゆえの独占欲
(君はぼくのものだから)(絶対誰にも渡さない)