桜花王子
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・上の続き
あらすじー桜花王子に部屋に呼ばれ、いろいろ試したいと言われたが…?
「…御馳走様でした」
『はい、お粗末様でした』
桜花さんは、ゆっくりだけど林檎を全部食べてくれた
私が空になったお皿をかたそうとすると、桜花さんが私の手に自分の手を乗せ止める
『…?』
「駄目です。今日は…ずっと私の傍に居てください」
桜花さんにそうお願いされ、私は素直にお皿から手を離した
すると、桜花さんは安心したように笑う
「よかった…」
美しい微笑みに、見とれていると、桜花さんは今度は便箋を取った
『次はなんですか?』
「次は…お互いに、手紙を書きませんか?」
『手紙…?』
桜花さんは頷く
「はい。お互いに当てた、手紙です」
桜花さんは笑う
…でも、一体どんなことを書けば…
そんなことを思っていると、桜花さんは私の考えを見透かしたように微笑む
「そんなに大層なものじゃなくていいのです。貴女の、色々なことが知りたいのです…」
桜花さんは便箋に目を写し、目を細める
『…わかりました』
私はそっと頷く
「ありがとうございます。…では、これを」
桜花さんは、筆と便箋を渡してくれる
「ふふ、お互い、どんなことを書くのか楽しみですね」
桜花さんは笑ってそう言うと、便箋に目を落とし、筆を執った
私も倣って筆を執る
どんなことを書けばいいか悩んだ結果、とりあえず、季節の挨拶から始めた
そんな私を、桜花さんが優しい愛しそうな目で見ていた
ー…
『…書けました!』
「私もです」
私たちは書き終わった手紙を、相手に渡す
〝みのりさんへ
今日は、私の我が儘に付き合ってくださって、ありがとうございます。
貴女と結ばれてから、大分経ちますね。
あの日から、私の胸には毎日貴女への愛が生まれています。
貴女は、こんなことを言ったら顔を赤くして、はにかむのでしょうね。
私は、そんな貴女の表情が大好きです。
笑っている表情も、少し恥ずかしそうにはにかんでいる表情も。
どれもが、私にとってはとても愛おしく感じられて。
もう、貴女無しでは生きられないと思うほどに、私は貴女を愛しています。
どうか、貴女も私と同じ気持ちでありますように。
桜花より〟
『…桜花さん…』
桜花さんがそれほどまでに私を思っていてくれたことに、胸が暖かくなる
桜花さんを見ると、桜花さんも私の方を見て微笑んでいた
『…これ、宝物にしますね』
桜花さんの気持ちが嬉しくて、そう笑いかけると、桜花さんは嬉しそうに笑った
桜花さんは私が読み終わるまで待っていたのか、私の後に手紙を開いた
〝桜花さんへ
春を迎え、だんだんと暖かくなってきましたね。
最近は、桜花さんとずっと一緒にいられるので、とても嬉しくて。
一緒にいないときも、お城のお庭で咲く桜を見るたびに、桜花さんを思い出します。
今なにしてるのかな、とか、苦しんでないかな、とか。
桜花さんの呪いが解ける前は、桜花さんが苦しむたびに、どんな病気なんだろう、薬は無いんだろうか、と思ってました。
でも、それが呪いだってわかってからは、私はこの国にいない方がいいんじゃないか、私にできることはないのかと、ずっと悩んでました。
だから、桜花さんが呪いの呪縛から解放されたことが、本当に嬉しくて。
きっと、桜花さんと出会ったあの日から、私は桜花さんに惹かれていたんだろうと思います。
だから、桜花さんには幸せになってほしい。
それが、私の切なる願いです。
みのりより〟
最後まで読んだらしい彼は、手紙をそっと横に置くと、私を引き寄せて抱き締めた
『桜花さん…?』
突然のことに驚いていると、彼は言う
「…貴女が、私の幸せを願ってくれたように、私も…貴女の幸せを願っています…だから、どうか…私の傍に、居てください」
『…はい』
真剣な顔で言われた言葉に、私はまっすぐに頷いた
すると、彼は誓うように、私に優しいキスを落としたのだったー…
お互いへの手紙
(貴女を、愛しています)(私も、桜花さんのことが大好きです…)
あらすじー桜花王子に部屋に呼ばれ、いろいろ試したいと言われたが…?
「…御馳走様でした」
『はい、お粗末様でした』
桜花さんは、ゆっくりだけど林檎を全部食べてくれた
私が空になったお皿をかたそうとすると、桜花さんが私の手に自分の手を乗せ止める
『…?』
「駄目です。今日は…ずっと私の傍に居てください」
桜花さんにそうお願いされ、私は素直にお皿から手を離した
すると、桜花さんは安心したように笑う
「よかった…」
美しい微笑みに、見とれていると、桜花さんは今度は便箋を取った
『次はなんですか?』
「次は…お互いに、手紙を書きませんか?」
『手紙…?』
桜花さんは頷く
「はい。お互いに当てた、手紙です」
桜花さんは笑う
…でも、一体どんなことを書けば…
そんなことを思っていると、桜花さんは私の考えを見透かしたように微笑む
「そんなに大層なものじゃなくていいのです。貴女の、色々なことが知りたいのです…」
桜花さんは便箋に目を写し、目を細める
『…わかりました』
私はそっと頷く
「ありがとうございます。…では、これを」
桜花さんは、筆と便箋を渡してくれる
「ふふ、お互い、どんなことを書くのか楽しみですね」
桜花さんは笑ってそう言うと、便箋に目を落とし、筆を執った
私も倣って筆を執る
どんなことを書けばいいか悩んだ結果、とりあえず、季節の挨拶から始めた
そんな私を、桜花さんが優しい愛しそうな目で見ていた
ー…
『…書けました!』
「私もです」
私たちは書き終わった手紙を、相手に渡す
〝みのりさんへ
今日は、私の我が儘に付き合ってくださって、ありがとうございます。
貴女と結ばれてから、大分経ちますね。
あの日から、私の胸には毎日貴女への愛が生まれています。
貴女は、こんなことを言ったら顔を赤くして、はにかむのでしょうね。
私は、そんな貴女の表情が大好きです。
笑っている表情も、少し恥ずかしそうにはにかんでいる表情も。
どれもが、私にとってはとても愛おしく感じられて。
もう、貴女無しでは生きられないと思うほどに、私は貴女を愛しています。
どうか、貴女も私と同じ気持ちでありますように。
桜花より〟
『…桜花さん…』
桜花さんがそれほどまでに私を思っていてくれたことに、胸が暖かくなる
桜花さんを見ると、桜花さんも私の方を見て微笑んでいた
『…これ、宝物にしますね』
桜花さんの気持ちが嬉しくて、そう笑いかけると、桜花さんは嬉しそうに笑った
桜花さんは私が読み終わるまで待っていたのか、私の後に手紙を開いた
〝桜花さんへ
春を迎え、だんだんと暖かくなってきましたね。
最近は、桜花さんとずっと一緒にいられるので、とても嬉しくて。
一緒にいないときも、お城のお庭で咲く桜を見るたびに、桜花さんを思い出します。
今なにしてるのかな、とか、苦しんでないかな、とか。
桜花さんの呪いが解ける前は、桜花さんが苦しむたびに、どんな病気なんだろう、薬は無いんだろうか、と思ってました。
でも、それが呪いだってわかってからは、私はこの国にいない方がいいんじゃないか、私にできることはないのかと、ずっと悩んでました。
だから、桜花さんが呪いの呪縛から解放されたことが、本当に嬉しくて。
きっと、桜花さんと出会ったあの日から、私は桜花さんに惹かれていたんだろうと思います。
だから、桜花さんには幸せになってほしい。
それが、私の切なる願いです。
みのりより〟
最後まで読んだらしい彼は、手紙をそっと横に置くと、私を引き寄せて抱き締めた
『桜花さん…?』
突然のことに驚いていると、彼は言う
「…貴女が、私の幸せを願ってくれたように、私も…貴女の幸せを願っています…だから、どうか…私の傍に、居てください」
『…はい』
真剣な顔で言われた言葉に、私はまっすぐに頷いた
すると、彼は誓うように、私に優しいキスを落としたのだったー…
お互いへの手紙
(貴女を、愛しています)(私も、桜花さんのことが大好きです…)