美風藍
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『愛音、もう桜が咲いたよ。どんどん季節が過ぎて行っちゃうなぁ…私の存在も…愛音の中から薄れていっちゃってるのかな…』
愛音が失踪してから、随分と年月が流れた。
愛音は人一倍感情が豊かで、それ故悩んでいた。
私は、そんな愛音に何もしてあげられなかった。
そばにいてあげることしか、出来なかった。
愛音が倒れたとき、私は何も出来なかった。
ただ確かに、愛音がどこかへ行ってしまったことはわかったのに。
それから月日が流れて、私は藍と出会った。
愛音にそっくりな藍に、私は隠れてないた。
ごめんね、ごめんねって何回も謝りながら。
そんな私に藍は気づいていたらしく、藍に聞かれた。
「何でそんなに泣いてるの?」
って。
私はまた
「ごめんね」
と言って泣いた。
それから、藍はしばらく姿を見せなくなった。
私はただ仕事が忙しいだけだと思って気にしていなかった。
…その後、藍の親だと名乗る“博士”という人物から連絡がきた。
藍が、倒れたと。
私は目の前が真っ暗になった。
また何もできないのかと。
ギリリと歯を食いしばる。
そんなのいやだ。
私は直ぐ“博士”に場所を聞き、藍の元に走った。
私がついたのは、“ラボ”と呼ばれるところ。
そこで私はすべてを聞いた。
藍がロボットだということ。
私のことを想っていてくれたこと。
そして、その気持ちに何故かセーブがかかってしまうこと。
だからこそ私の行為に疑問を持ち、自分の全てを使い、博士から全て、私と愛音のこと、愛音と藍のことまで聞いた。
そして、自分だけの、私を想うココロを手に入れるために愛音との接続を切ったらしい。
藍は、私の目の前でそんなそぶり一つも見せなかったのに…
接続を切ったお陰で初期化を始めた藍の体を抱きしめて、また私は泣いた。
…数日後、藍は目を覚ました。
「みのり…どうしてここに…」
『博士から連絡があったの。藍が倒れたって』
「…ぜんぶ、きいたの?」
私は控えめに頷いた。
「そう…」
藍はくしゃりと髪をかきあげると、呟いた。
「…キミだけには知られたくなかった…知られたくなかったのに…」
藍は初めて私の前で切なそうな表情を見せた。
「…吃驚したでしょ?ロボットなんて…」
『…まぁね、』
「…ひいた?」
『なんで?』
「なんでって…ボクは人間じゃないんだよ?キミとは違う…ボクはキミとは違うんだ」
初めて見た、自分を否定する藍。
「こんなボクを知ったらきっとキミは優しいから何事も無かったかのように接してくれるでしょ?でもボクはそれがイヤなんだ…」
初めて聞いた、藍の本音。
『藍…』
私はそんな藍に何もいえなくて、ただただ藍を抱き締めていた。
『藍は藍だよ』
それだけ言うのが精一杯だった
キミを思うキモチ
(大切なキモチにセーブなんてかけたくなかったんだ)
愛音が失踪してから、随分と年月が流れた。
愛音は人一倍感情が豊かで、それ故悩んでいた。
私は、そんな愛音に何もしてあげられなかった。
そばにいてあげることしか、出来なかった。
愛音が倒れたとき、私は何も出来なかった。
ただ確かに、愛音がどこかへ行ってしまったことはわかったのに。
それから月日が流れて、私は藍と出会った。
愛音にそっくりな藍に、私は隠れてないた。
ごめんね、ごめんねって何回も謝りながら。
そんな私に藍は気づいていたらしく、藍に聞かれた。
「何でそんなに泣いてるの?」
って。
私はまた
「ごめんね」
と言って泣いた。
それから、藍はしばらく姿を見せなくなった。
私はただ仕事が忙しいだけだと思って気にしていなかった。
…その後、藍の親だと名乗る“博士”という人物から連絡がきた。
藍が、倒れたと。
私は目の前が真っ暗になった。
また何もできないのかと。
ギリリと歯を食いしばる。
そんなのいやだ。
私は直ぐ“博士”に場所を聞き、藍の元に走った。
私がついたのは、“ラボ”と呼ばれるところ。
そこで私はすべてを聞いた。
藍がロボットだということ。
私のことを想っていてくれたこと。
そして、その気持ちに何故かセーブがかかってしまうこと。
だからこそ私の行為に疑問を持ち、自分の全てを使い、博士から全て、私と愛音のこと、愛音と藍のことまで聞いた。
そして、自分だけの、私を想うココロを手に入れるために愛音との接続を切ったらしい。
藍は、私の目の前でそんなそぶり一つも見せなかったのに…
接続を切ったお陰で初期化を始めた藍の体を抱きしめて、また私は泣いた。
…数日後、藍は目を覚ました。
「みのり…どうしてここに…」
『博士から連絡があったの。藍が倒れたって』
「…ぜんぶ、きいたの?」
私は控えめに頷いた。
「そう…」
藍はくしゃりと髪をかきあげると、呟いた。
「…キミだけには知られたくなかった…知られたくなかったのに…」
藍は初めて私の前で切なそうな表情を見せた。
「…吃驚したでしょ?ロボットなんて…」
『…まぁね、』
「…ひいた?」
『なんで?』
「なんでって…ボクは人間じゃないんだよ?キミとは違う…ボクはキミとは違うんだ」
初めて見た、自分を否定する藍。
「こんなボクを知ったらきっとキミは優しいから何事も無かったかのように接してくれるでしょ?でもボクはそれがイヤなんだ…」
初めて聞いた、藍の本音。
『藍…』
私はそんな藍に何もいえなくて、ただただ藍を抱き締めていた。
『藍は藍だよ』
それだけ言うのが精一杯だった
キミを思うキモチ
(大切なキモチにセーブなんてかけたくなかったんだ)