＊現パロ


孤独な科学者、山南敬助は、ある日、人間に近いロボットを作ることに成功した。


その出来栄えを一言で言うなら―…



"奇跡"



だけどまだ足りないものがある。


１つだけ、出来ない。


それは"ココロ"という―



プログラム―…











幾百と年が過ぎ、山南敬助は死んでしまい、１人で残された奇跡のロボットは、願う―…



知リタイ

アノ人ガ

命ノ終ワリマデ

私二作ッテタ

"ココロ"―…











今動き始めた、加速する鼓動。


コレがワタシの望んだココロ―…？











ココロはフシギ



ワタシは知った



喜ぶことを



ココロはフシギ



ワタシは知った



悲しむことを



フシギ



ココロ



ココロ



ムゲン




なんて深く切ないんだろう―…












ロボットは今気付き始めた、生まれた理由を。


きっと、ヒトリは寂しい…





あの日、あの時、すべての記憶に宿るココロが、あふれだす―…











今なら言える、



"本当のコトバ"



捧げる…



貴方に―…











ありがとう、(ありがとう)



ありがとう、(ありがとう)



この世に私を生んでくれて





ありがとう、(ありがとう)




ありがとう、(ありがとう)




一緒に過ごせた日々を、








ありがとう、(ありがとう)





貴方が私にくれた全て










ありがとう、(ありがとう)




永遠に歌う―…















それはまさに奇跡でした。



ココロを得たロボットは、全ての想いを歌にのせ、歌い続けました。





しかし、そのココロの大きさに耐えきれず、ロボットは動かなくなってしまいました。


それでも、微笑みを称えた彼女の表情は、まるで―…













まるで、天使のようでした…







『ありがとう…』



end.


song by. ﾄﾗﾎﾞﾙﾀ