『…ねぇ、総司さん』


「ん？どうかした？」


誰の影響も受けない私の故郷で、私は総司さんと暮らしていた。

総司さんの羅刹の体は、私の故郷の地の清水で、大分羅刹化が収まり、昼間も眠くなるだけになったし、2人で暮らせて幸せだった。

でも…


『…』


「？どーしたのさ、黙っちゃって」


『…総司さんは、今幸せですか？』


「そんなの決まってるじゃない」


『、幸せなんですか？』


不安げな表情で問い掛ける私に、総司さんが気付き、私の頭を撫でる。


「ホントにどーしたの？そんなこと言うなんて、君らしく無いんじゃない？」


『……総司さんは、私なんかと一緒になるより、千鶴ちゃんと一緒になった方がよかったんじゃないですか…？』







たまに、不安になるんだ。










総司さんの傍にいるのが、










私でよかったのかと。










千鶴ちゃんじゃなくて、











私なんかで、よかったのかと。











「…不安なんだね」


総司さんが、私をそっと抱き締めて言う。


「…全く、君って人は…」


ため息をつく総司さんに、私はビクッと小さくなる。


「これだけ毎日君を愛してあげてるのに…君には伝わらなかったの？」


『ふぇ…？』


総司さんがそっと私の額にキスを落とす。


「僕は君が好きだよ。愛してる。毎日愛してるって囁いても足りないくらい愛してる…」


総司さんの優しい瞳に、私が写るのが見えた。


「…これだけ君を想ってても、君には伝わらないの？」


総司さんは悲しそうに笑うのを見て、胸が張り裂けそうになった私は、ぎゅっと総司さんを抱き締めた。


『もう…十分伝わりました…!!』




100万回のアイラビュー

(愛してる。みのりちゃん)(私も愛しています…総司さん…!!)