南雲薫
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あれから、私は薫を避け始めた。
薫が私の教室に来て、すぐに私の姿を見つけても、寝たふりをしたり。
教室移動の時にすれ違っても、私はうつむいたまま走って薫の横をすり抜けた。
…あれから、一週間が過ぎた。
薫は変わらず、私の教室に来て私を見つけると、私のそばにきて話しかける。
でも私は寝たふり。
それなのに薫は鐘が鳴るギリギリまで教室に居座り、鐘がなると私のことを悲しそうな顔で見て、振り返りながら帰って行く。
そんなことを続けているウチに、また一週間が過ぎたある日。
…私は放課後千鶴ちゃんに待ち伏せされて、話すことになった。
私と薫が別れた本当の理由を教えてほしいと。
「お願いします!」
屋上で千鶴ちゃんと向かい合った私に、千鶴ちゃんは頭を下げる。
『…どうして、千鶴ちゃんがそこまで…?』
千鶴ちゃんは即答した。
「みのりさんと薫のためです!」
『私と、薫のため…?』
千鶴ちゃんは頷く。
「薫、ずっと言ってました。”俺のせいでみのりを泣かせた…俺はすぐ近くにいたのに、それに気付いてやれなかったんだ…!”って…帰り道、みのりさんを見つけると、悲しそうな顔で見つめていました。拳を握りしめて、手に血が滲むのも気にせずに…」
『…』
そんな薫の姿が目に浮かぶようだった。
「薫は、みのりさんを愛しています。いまでもずっと…だから毎日みのりさんの教室に向ってるんです。」
千鶴ちゃんは必死になって言う。
「お願いします!教えてください!」
千鶴ちゃんの必死さに、私は思わず言ってしまった。
『…だって、私がいたら二人は幸せになれないでしょ?』
「!!…まさか、みのりさんは私達の為に…?」
私は渋々ながら頷く。
そうしてゆっくり話し始める。
『…だって私は嫉妬深いから、二人が仲良いのですら悲しく思うの…そんな私がいたら、きっと二人は仲良くできないでしょ?』
…二人ずっと悲しい思いをしてきたのに…
そんな言葉は言えなかった。
だってそれは一番千鶴ちゃん達が実感しているから。
『…だから、』
”お願い、忘れて”
そんな言葉は、誰かに抱きつかれた衝撃で言えなかった。
『っ!?』
「みのり…っ」
それは薫だった。
思う余りに空回り
(大切におもうからこその、空回り)
薫が私の教室に来て、すぐに私の姿を見つけても、寝たふりをしたり。
教室移動の時にすれ違っても、私はうつむいたまま走って薫の横をすり抜けた。
…あれから、一週間が過ぎた。
薫は変わらず、私の教室に来て私を見つけると、私のそばにきて話しかける。
でも私は寝たふり。
それなのに薫は鐘が鳴るギリギリまで教室に居座り、鐘がなると私のことを悲しそうな顔で見て、振り返りながら帰って行く。
そんなことを続けているウチに、また一週間が過ぎたある日。
…私は放課後千鶴ちゃんに待ち伏せされて、話すことになった。
私と薫が別れた本当の理由を教えてほしいと。
「お願いします!」
屋上で千鶴ちゃんと向かい合った私に、千鶴ちゃんは頭を下げる。
『…どうして、千鶴ちゃんがそこまで…?』
千鶴ちゃんは即答した。
「みのりさんと薫のためです!」
『私と、薫のため…?』
千鶴ちゃんは頷く。
「薫、ずっと言ってました。”俺のせいでみのりを泣かせた…俺はすぐ近くにいたのに、それに気付いてやれなかったんだ…!”って…帰り道、みのりさんを見つけると、悲しそうな顔で見つめていました。拳を握りしめて、手に血が滲むのも気にせずに…」
『…』
そんな薫の姿が目に浮かぶようだった。
「薫は、みのりさんを愛しています。いまでもずっと…だから毎日みのりさんの教室に向ってるんです。」
千鶴ちゃんは必死になって言う。
「お願いします!教えてください!」
千鶴ちゃんの必死さに、私は思わず言ってしまった。
『…だって、私がいたら二人は幸せになれないでしょ?』
「!!…まさか、みのりさんは私達の為に…?」
私は渋々ながら頷く。
そうしてゆっくり話し始める。
『…だって私は嫉妬深いから、二人が仲良いのですら悲しく思うの…そんな私がいたら、きっと二人は仲良くできないでしょ?』
…二人ずっと悲しい思いをしてきたのに…
そんな言葉は言えなかった。
だってそれは一番千鶴ちゃん達が実感しているから。
『…だから、』
”お願い、忘れて”
そんな言葉は、誰かに抱きつかれた衝撃で言えなかった。
『っ!?』
「みのり…っ」
それは薫だった。
思う余りに空回り
(大切におもうからこその、空回り)