一十木音也
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※やってしまったことへの気まずさの続き
私はありきたりだけど階段を駆け上って屋上へ。
扉を閉めて息を整える。
『っあー…!やっちゃったなぁー…』
地面に座り込んでしまう。
だって仕方ない。
あこがれの人にあんな生意気なこと言ってしまったのだから…
暗い気持ちを振り払うように空を見た。
…すると、そこに声が聞こえた。
「…誰かが階段駆け上がって行くと思ったら…キミ誰?見ない顔だけどどこから入ってきたの?」
振り返ると、そこにいたのは美風藍さんで。
『あ…』
思わずまた逃げ出そうとすると、美風さんは屋上の扉を閉めて、後ろ手で鍵をかけた。
退路をたたれた…
「…これで逃げられないよ。それで?君は誰?」
『…私は江藤みのりです。』
「どうしてこんな所にいるの?テレビ局のセキュリティーは完全な筈だけど」
『…信じてもらえないし信じたくないので言いたくないです』
あえて美風さんのキャラがテレビと違う所には突っ込まない。
「信じるか信じないかはボクが決めることだよ。それに話してくれないと判断のしようがないじゃない」
『う…』
私は疑われていることはわかっていたから、ししょうがなくいままでの経緯を話した。
「…ナルホドね。確かに、オトヤならやりそうなことだよ」
『…信じてくれるんですか?』
「だってそうじゃないと君がここにいる説明がつかないじゃない」
『…確かに。』
「…逃げ出したくなる気持ちはわかる気がするけど、謝りもしないで逃げるのはよくないんじゃない?」
『…そう、ですね…』
私はろくに謝りもせずに出て来てしまった。
『…謝らなきゃ』
「そう、にげるのはそれからでも遅くはないでしょう?」
『はい!』
すると、扉がドンドンと叩かれた。
「江藤さん!いるんだろ!?開けてよ!」
一十木くんの必死な声が聞こえる。
美風さんは私を見た後無言で扉を開けた。
「江藤さ…!…美風先輩…?」
一十木くんは困惑した表情で私と美風さんを見る。
「…なんで、江藤さんが美風先輩と一緒に…?」
「たまたまこの子がここに走り込んでくるのが見えて、不審に思って来てみただけだよ」
美風さんはそういうと、私をチラリと見てから屋上を出た。
『「…」』
…2人の間に沈黙が降りる。
私がタイミングを見計らっていると、一十木くんが口を開いた。
「あのっ!」
『え…?』
「ごめんっ!」
一十木くんが頭を下げる。
『え?え!?』
状況が飲み込めない私。
「説明もせずにいきなりこんな所つれて来ちゃって…七海に言われたんだ、いきなり連れてこられて、あんな大人数に囲まれたらびっくりするって…俺、そこまで気が回らなくて、ホントにごめんっ!」
『そんな!謝らないでください、確かに吃驚しちゃったのは確かだけど、あれは私がいけなくて…!』
「え…?なにが?」
一十木くんはキョトンとしながら問う。
『本人の前であんなに偉そうに曲の自己解釈話しちゃって、挙げ句の果てに逃げ出しちゃうなんて…!』
と泣き出しそうになっていると、一十木くんがポンッと私の頭に手を乗せる。
『え…?』
「そんなことないよ。あんな風にいってもらえて嬉しかったし、君の言ったとおりなんだ。曲に込めた思いは」
『え…?』
「まぁ、君に出会ってから、俺の気持ちは少し変わったけどね」
えへへ、と一十木くんは笑う。
「あ、そうだ、君に聞いて欲しいんだ。俺達の、俺の歌を。」
『え…?』
「これからやる歌番組で、俺達の歌と、俺のシングルを歌うから、君に聞いて欲しくて。だから君をここにつれてきたんだ」
聞いてもらえる…?
と不安そうに尋ねる一十木くんに、私は頷く。
「よかった!じゃあ、行こう?」
一十木くんが差し出した手を、私は取った。
仲直りからの番組見学
(よかった、一十木くんが怒ってなくて…)
私はありきたりだけど階段を駆け上って屋上へ。
扉を閉めて息を整える。
『っあー…!やっちゃったなぁー…』
地面に座り込んでしまう。
だって仕方ない。
あこがれの人にあんな生意気なこと言ってしまったのだから…
暗い気持ちを振り払うように空を見た。
…すると、そこに声が聞こえた。
「…誰かが階段駆け上がって行くと思ったら…キミ誰?見ない顔だけどどこから入ってきたの?」
振り返ると、そこにいたのは美風藍さんで。
『あ…』
思わずまた逃げ出そうとすると、美風さんは屋上の扉を閉めて、後ろ手で鍵をかけた。
退路をたたれた…
「…これで逃げられないよ。それで?君は誰?」
『…私は江藤みのりです。』
「どうしてこんな所にいるの?テレビ局のセキュリティーは完全な筈だけど」
『…信じてもらえないし信じたくないので言いたくないです』
あえて美風さんのキャラがテレビと違う所には突っ込まない。
「信じるか信じないかはボクが決めることだよ。それに話してくれないと判断のしようがないじゃない」
『う…』
私は疑われていることはわかっていたから、ししょうがなくいままでの経緯を話した。
「…ナルホドね。確かに、オトヤならやりそうなことだよ」
『…信じてくれるんですか?』
「だってそうじゃないと君がここにいる説明がつかないじゃない」
『…確かに。』
「…逃げ出したくなる気持ちはわかる気がするけど、謝りもしないで逃げるのはよくないんじゃない?」
『…そう、ですね…』
私はろくに謝りもせずに出て来てしまった。
『…謝らなきゃ』
「そう、にげるのはそれからでも遅くはないでしょう?」
『はい!』
すると、扉がドンドンと叩かれた。
「江藤さん!いるんだろ!?開けてよ!」
一十木くんの必死な声が聞こえる。
美風さんは私を見た後無言で扉を開けた。
「江藤さ…!…美風先輩…?」
一十木くんは困惑した表情で私と美風さんを見る。
「…なんで、江藤さんが美風先輩と一緒に…?」
「たまたまこの子がここに走り込んでくるのが見えて、不審に思って来てみただけだよ」
美風さんはそういうと、私をチラリと見てから屋上を出た。
『「…」』
…2人の間に沈黙が降りる。
私がタイミングを見計らっていると、一十木くんが口を開いた。
「あのっ!」
『え…?』
「ごめんっ!」
一十木くんが頭を下げる。
『え?え!?』
状況が飲み込めない私。
「説明もせずにいきなりこんな所つれて来ちゃって…七海に言われたんだ、いきなり連れてこられて、あんな大人数に囲まれたらびっくりするって…俺、そこまで気が回らなくて、ホントにごめんっ!」
『そんな!謝らないでください、確かに吃驚しちゃったのは確かだけど、あれは私がいけなくて…!』
「え…?なにが?」
一十木くんはキョトンとしながら問う。
『本人の前であんなに偉そうに曲の自己解釈話しちゃって、挙げ句の果てに逃げ出しちゃうなんて…!』
と泣き出しそうになっていると、一十木くんがポンッと私の頭に手を乗せる。
『え…?』
「そんなことないよ。あんな風にいってもらえて嬉しかったし、君の言ったとおりなんだ。曲に込めた思いは」
『え…?』
「まぁ、君に出会ってから、俺の気持ちは少し変わったけどね」
えへへ、と一十木くんは笑う。
「あ、そうだ、君に聞いて欲しいんだ。俺達の、俺の歌を。」
『え…?』
「これからやる歌番組で、俺達の歌と、俺のシングルを歌うから、君に聞いて欲しくて。だから君をここにつれてきたんだ」
聞いてもらえる…?
と不安そうに尋ねる一十木くんに、私は頷く。
「よかった!じゃあ、行こう?」
一十木くんが差し出した手を、私は取った。
仲直りからの番組見学
(よかった、一十木くんが怒ってなくて…)