幸村精市
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私には3つ歳の離れたお兄ちゃんがいた。
お兄ちゃんの名前は、幸村精市お兄ちゃん。
いつも優しくて、柔らかい笑顔で私のそばに居てくれた。
私はお兄ちゃんにべったりで、何かなくてもお兄ちゃんお兄ちゃんとお兄ちゃんの周りにいた。
でもある時、私のうちは引っ越すことになって、私はお兄ちゃんと離れたくなくて泣いた。
涙が枯れるくらい泣いた。
そんな私に、お兄ちゃんは言った。
「みのり、約束をしようか」
『やく、そく…?』
私は涙で濡れた目でお兄ちゃんを見る。
「俺は、大きくなってみのりを守れるようになったら、みのり、君を迎えに行くよ。」
『おおきくなったら…?』
「あぁ。だから、その時は…
俺と結婚して。」
いつもの優しい笑顔に、私に対する愛しさが加わって。
精市お兄ちゃんは本気だよ、と私に念を押す。
「だからそれまでは、誰とも付き合わないで。みのりには俺っていう婚約者がいるんだからね」
そう言うと、精市お兄ちゃんは私のお母さんに頭を下げる。
「…娘さんを、僕にください。」
そう言った精市お兄ちゃんに、お母さんは嬉し涙を浮かべてみのりは幸せ者ね、精市くん、娘を、よろしくお願いします。と言った。
「こちらこそ、よろしくお願いします。必ず、みのりを幸せに出来る男になって戻ってきます。」
精市お兄ちゃんは、そう言って再び頭を下げると、私を抱き締めて言う。
「だから…それまでの間、お別れだ。」
『せーいち、おにいちゃん…』
また涙を浮かべる私に、精市お兄ちゃんは優しい顔をして問いかける。
「大丈夫、俺にはみのりって言う婚約者がいるんだから。それとも、俺は信じられない?」
そう悲しげに言った精市お兄ちゃんに、私は頭が取れるくらいブンブン首を振る。
「良かった。みのりに信じられないなんて言われたら、俺哀しくて死んじゃう所だったよ」
なんて笑いながら言う。
「みのり、精市くん、そろそろ… 」
お母さんの言葉に、精市お兄ちゃんは悲しげに顔を歪める。
最後にぎゅうっと私を抱き締めて、精市お兄ちゃんは無理をして笑顔を作った。
「それじゃあ…しばらくの間、お別れだ」
『…精市お兄ちゃん』
「ん?」
『絶対に迎えに来てね。私、ずっと待ってるから。ずっと…!』
「あぁ。待ってて」
私は後ろ髪を引かれる思いで車に乗る。
その瞬間。
私は精市お兄ちゃんに手を引かれ、振り返ると、精市お兄ちゃんの顔がアップで写った。
唇には暖かい温もり。
私は…精市お兄ちゃんにキスされていた。
しばらくして、ゆっくり離れる精市お兄ちゃん。
私はびっくりして、嬉しくて、動けなかった。
「…この続きは、再開してからね」
『うんっ…!待ってる、待ってるから!』
そうして私達は別れた。
あれから私は、毎日飽きもせず精市お兄ちゃんを待っていた。
雨の日も、晴れの日も、嵐の日も。
そしてついにー…
「みのりっ!」
『…?』
ある日の帰り道、歩いていると、誰かに名前を呼ばれた。
振り返ると、突然誰かに抱き締められて。
『え…!?』
「俺だよ、精市。やっと迎えに来れたよ」
ようやく顔をあげると、昔の面影を残した大人びた精市お兄ちゃんがいた。
『…せーいち、おにいちゃん…?』
「あぁ、そうだよ」
『…っ!』
私は精市お兄ちゃんに抱きついて泣いた。
今までの距離を埋めるように。
その後、籍を入れるのはそんなに遠くない話。
再会
(何年ぶりだろう…)
お兄ちゃんの名前は、幸村精市お兄ちゃん。
いつも優しくて、柔らかい笑顔で私のそばに居てくれた。
私はお兄ちゃんにべったりで、何かなくてもお兄ちゃんお兄ちゃんとお兄ちゃんの周りにいた。
でもある時、私のうちは引っ越すことになって、私はお兄ちゃんと離れたくなくて泣いた。
涙が枯れるくらい泣いた。
そんな私に、お兄ちゃんは言った。
「みのり、約束をしようか」
『やく、そく…?』
私は涙で濡れた目でお兄ちゃんを見る。
「俺は、大きくなってみのりを守れるようになったら、みのり、君を迎えに行くよ。」
『おおきくなったら…?』
「あぁ。だから、その時は…
俺と結婚して。」
いつもの優しい笑顔に、私に対する愛しさが加わって。
精市お兄ちゃんは本気だよ、と私に念を押す。
「だからそれまでは、誰とも付き合わないで。みのりには俺っていう婚約者がいるんだからね」
そう言うと、精市お兄ちゃんは私のお母さんに頭を下げる。
「…娘さんを、僕にください。」
そう言った精市お兄ちゃんに、お母さんは嬉し涙を浮かべてみのりは幸せ者ね、精市くん、娘を、よろしくお願いします。と言った。
「こちらこそ、よろしくお願いします。必ず、みのりを幸せに出来る男になって戻ってきます。」
精市お兄ちゃんは、そう言って再び頭を下げると、私を抱き締めて言う。
「だから…それまでの間、お別れだ。」
『せーいち、おにいちゃん…』
また涙を浮かべる私に、精市お兄ちゃんは優しい顔をして問いかける。
「大丈夫、俺にはみのりって言う婚約者がいるんだから。それとも、俺は信じられない?」
そう悲しげに言った精市お兄ちゃんに、私は頭が取れるくらいブンブン首を振る。
「良かった。みのりに信じられないなんて言われたら、俺哀しくて死んじゃう所だったよ」
なんて笑いながら言う。
「みのり、精市くん、そろそろ… 」
お母さんの言葉に、精市お兄ちゃんは悲しげに顔を歪める。
最後にぎゅうっと私を抱き締めて、精市お兄ちゃんは無理をして笑顔を作った。
「それじゃあ…しばらくの間、お別れだ」
『…精市お兄ちゃん』
「ん?」
『絶対に迎えに来てね。私、ずっと待ってるから。ずっと…!』
「あぁ。待ってて」
私は後ろ髪を引かれる思いで車に乗る。
その瞬間。
私は精市お兄ちゃんに手を引かれ、振り返ると、精市お兄ちゃんの顔がアップで写った。
唇には暖かい温もり。
私は…精市お兄ちゃんにキスされていた。
しばらくして、ゆっくり離れる精市お兄ちゃん。
私はびっくりして、嬉しくて、動けなかった。
「…この続きは、再開してからね」
『うんっ…!待ってる、待ってるから!』
そうして私達は別れた。
あれから私は、毎日飽きもせず精市お兄ちゃんを待っていた。
雨の日も、晴れの日も、嵐の日も。
そしてついにー…
「みのりっ!」
『…?』
ある日の帰り道、歩いていると、誰かに名前を呼ばれた。
振り返ると、突然誰かに抱き締められて。
『え…!?』
「俺だよ、精市。やっと迎えに来れたよ」
ようやく顔をあげると、昔の面影を残した大人びた精市お兄ちゃんがいた。
『…せーいち、おにいちゃん…?』
「あぁ、そうだよ」
『…っ!』
私は精市お兄ちゃんに抱きついて泣いた。
今までの距離を埋めるように。
その後、籍を入れるのはそんなに遠くない話。
再会
(何年ぶりだろう…)