Stoly.05
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このお屋敷の三人の奥さまにお会いしたあと、私はお三方に気に入られたのか、
コーデリアさんとベアトリクスさんからはお茶会に誘われ、
たまにクリスタさんのところへ行くと、とても喜ばれた。
クリスタさんは私がいると熟睡できるらしく、いつも眠ってしまう。
そして、私が来るときはだいたいスバルくんも来ていて、クリスタさんが寝ている間はスバルくんと話した。
そんなある日…
お屋敷内を散歩していると、コーデリアさんがとある部屋の前で仁王立ちしていて、その正面には赤髪の男の子が泣きそうな顔で立っていた
あれは…
幼いアヤトくん…?
私に気付かないコーデリアさんは、アヤトくんにさんざん怒鳴ると、私とは反対の方向へ行ってしまった
私は思わずアヤトくんに声をかけていた
『…ぼく、大丈夫?』
アヤトくんと視線をあわせるためにしゃがんで、優しく声をかけた
「…!…お前、誰だよ」
警戒しているらしいアヤトくん
『私?私は、この間からこのお屋敷に住まわせて貰ってるの。よろしくね』
と笑うと、アヤトくんは気まずそうに目をそらした
部屋の中を覗くと、沢山のノートと問題集が並んでいて…
『…もしかして、お勉強してたの?』
そう尋ねると、こくりと頷くアヤトくん
『…よし、じゃあお姉ちゃんが教えてあげる!』
「え…?」
アヤトくんは、涙の浮かんだ瞳を真ん丸にして私を見上げる
『これでもお姉さんお勉強得意なんだよ?』
そう笑うと、アヤトくんも頷いてくれた
―――――………
『…で、ここががこうなるから、答えがこうなる、と』
「おぉ…!」
アヤトくんは全く勉強が出来ない訳ではなくて、苦手意識が先行して解けないことがわかった
なので、問題の基本的な解き方を数階教えただけで、直ぐに解けるようになった
飲み込みが早いんだなぁ…と思っていると、アヤトくんが瞳を輝かせて私を見上げる
「オマエスゲーな!」
『ふふ、アヤトくんの飲み込みが早いだけだよ』
と笑うと、アヤトくんは嬉しそうに笑った
『……コーデリアさん、アヤトくんのお母さんは……いつもあんな感じなの?』
アヤトくんが心配になって、思わず問いかけた
「!……見てたのかよ」
『うん、たまたま通りかかって……。……ごめんね』
「なんでオマエが謝るんだよ」
『……見られたくないところ、見ちゃったかなって』
「オマエが気にすることじゃねぇよ。……母さんはいつもああなんだ」
寂しそうな顔を俯かせるアヤトくんに、私は無意識にアヤトくんの頭を撫でていた
「!……何すんだよ?」
『あ……ごめん、思わず……』
「だからなんでオマエが謝るんだよ」
アヤトくんはそう笑って許してくれた
アヤトくんとお勉強
(少しは気を許して貰えたのかな?)
コーデリアさんとベアトリクスさんからはお茶会に誘われ、
たまにクリスタさんのところへ行くと、とても喜ばれた。
クリスタさんは私がいると熟睡できるらしく、いつも眠ってしまう。
そして、私が来るときはだいたいスバルくんも来ていて、クリスタさんが寝ている間はスバルくんと話した。
そんなある日…
お屋敷内を散歩していると、コーデリアさんがとある部屋の前で仁王立ちしていて、その正面には赤髪の男の子が泣きそうな顔で立っていた
あれは…
幼いアヤトくん…?
私に気付かないコーデリアさんは、アヤトくんにさんざん怒鳴ると、私とは反対の方向へ行ってしまった
私は思わずアヤトくんに声をかけていた
『…ぼく、大丈夫?』
アヤトくんと視線をあわせるためにしゃがんで、優しく声をかけた
「…!…お前、誰だよ」
警戒しているらしいアヤトくん
『私?私は、この間からこのお屋敷に住まわせて貰ってるの。よろしくね』
と笑うと、アヤトくんは気まずそうに目をそらした
部屋の中を覗くと、沢山のノートと問題集が並んでいて…
『…もしかして、お勉強してたの?』
そう尋ねると、こくりと頷くアヤトくん
『…よし、じゃあお姉ちゃんが教えてあげる!』
「え…?」
アヤトくんは、涙の浮かんだ瞳を真ん丸にして私を見上げる
『これでもお姉さんお勉強得意なんだよ?』
そう笑うと、アヤトくんも頷いてくれた
―――――………
『…で、ここががこうなるから、答えがこうなる、と』
「おぉ…!」
アヤトくんは全く勉強が出来ない訳ではなくて、苦手意識が先行して解けないことがわかった
なので、問題の基本的な解き方を数階教えただけで、直ぐに解けるようになった
飲み込みが早いんだなぁ…と思っていると、アヤトくんが瞳を輝かせて私を見上げる
「オマエスゲーな!」
『ふふ、アヤトくんの飲み込みが早いだけだよ』
と笑うと、アヤトくんは嬉しそうに笑った
『……コーデリアさん、アヤトくんのお母さんは……いつもあんな感じなの?』
アヤトくんが心配になって、思わず問いかけた
「!……見てたのかよ」
『うん、たまたま通りかかって……。……ごめんね』
「なんでオマエが謝るんだよ」
『……見られたくないところ、見ちゃったかなって』
「オマエが気にすることじゃねぇよ。……母さんはいつもああなんだ」
寂しそうな顔を俯かせるアヤトくんに、私は無意識にアヤトくんの頭を撫でていた
「!……何すんだよ?」
『あ……ごめん、思わず……』
「だからなんでオマエが謝るんだよ」
アヤトくんはそう笑って許してくれた
アヤトくんとお勉強
(少しは気を許して貰えたのかな?)
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