『…ん、ここは…？』


目覚めると、そこは知らない場所だった


暗い部屋に、並んだ蝋燭、床に書かれた魔方陣のような模様…

…そして、私の目の前には、一人の男性が佇んでいた

「…やぁ、はじめまして」


その男性は、穏やかに微笑んでいたー…






Stoly.01







その男性は、カールハインツという名前らしい。

カールハインツさんから話を聞くに、どうやら、私はこの男性に、この世界に召喚されたらしい

(…にしても、カールハインツって…某ゲームのキャラと同じ名前…)


私が、同名なだけなのか考え込んでいると、カールハインツさんは私に言った


「実は…君には、私の息子達の姉になってもらいたいんだよ」


『…え、息子達…？』


カールハインツさんは頷く


「私には、妻が３人いるんだが…どうも、私は息子達と上手く話せなくてね。どうか、息子達が正しい道に進めるよう、導いてほしいんだよ」


『…私が…？』


「あぁ」


どうやら、カールハインツさんはずっと悩んでいたらしい…


その瞳は、貸すかに震えていた


『…私でいいんですか？』


「無論だ。…受けてくれるかね？」


『…はい』


少しでも、私が誰かの役に立てるなら…


そう思い、受けることにしたのだったー…