第三話
夢小説設定
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『…いない』
いつのまにかまたグレイシア兄様が姿をくらませていた
グレイシア兄様は繊細な方だから…きっとまた一人で…
そう思うと、昔の自分を思いだし胸が締め付けられた
私は、グレイシア兄様を探すべく、身支度をしてお城を出た
ー…
『…ここにもいない』
グレイシア兄様を探して早数時間…まだグレイシア兄様は見つからない
『…もしかして』
1ヶ所だけ、グレイシア兄様が行きそうな場所を思いだし、私はそこに向かって駆け出した
『…いた』
街の近くにある湖で、グレイシア兄様はスケートをしていた
静かに滑っているその姿は、儚さを感じさせた
「…お前、来てたのか」
『!』
グレイシア兄様が私を見て呟く
『…何かあったんですか?』
私を見たあとも滑り続けるグレイシア兄様に、そう問いかける
すると、グレイシア兄様は立ち止まった
「…ちょっとな」
地面の氷の上に視線を落としながらそう言うグレイシア兄様に、私はなんとも言えない気持ちになる
私はそっと、足を踏み出し、滑らないように気を付けながらグレイシア兄様のところまで行くと、後ろから抱き付いた
「…どうした?」
『…お兄様が、悲しそうだから。私も、悲しい』
そう呟いて、お兄様を抱き締める腕に力をいれると、グレイシア兄様がふっと笑うのがわかった
『…お兄様?』
不思議に思って顔をあげると、お兄様が私を見て穏やかに微笑んでいた
「…ありがとな」
グレイシア兄様はそう言うと私の髪をくしゃりと撫でる
「…お前、どれだけ俺を探してたんだよ。体が冷えてるぞ」
『だって…お兄様が心配だったから…』
そう膨れると、お兄様は笑った
「はは…ありがとな。でも、風邪引いたら大変だからな。これ着とけ」
お兄様はそう言うと自分のコートを私にかけてくれた
『え、お兄様は?』
「俺は大丈夫だ。…ほら、帰るぞ」
お兄様は私の手をとった
そして、私たちは手を繋いで仲良くお城に帰ったのだったー…
おうちに帰ろう?
(わざわざ探しに来てくれてありがとな)
いつのまにかまたグレイシア兄様が姿をくらませていた
グレイシア兄様は繊細な方だから…きっとまた一人で…
そう思うと、昔の自分を思いだし胸が締め付けられた
私は、グレイシア兄様を探すべく、身支度をしてお城を出た
ー…
『…ここにもいない』
グレイシア兄様を探して早数時間…まだグレイシア兄様は見つからない
『…もしかして』
1ヶ所だけ、グレイシア兄様が行きそうな場所を思いだし、私はそこに向かって駆け出した
『…いた』
街の近くにある湖で、グレイシア兄様はスケートをしていた
静かに滑っているその姿は、儚さを感じさせた
「…お前、来てたのか」
『!』
グレイシア兄様が私を見て呟く
『…何かあったんですか?』
私を見たあとも滑り続けるグレイシア兄様に、そう問いかける
すると、グレイシア兄様は立ち止まった
「…ちょっとな」
地面の氷の上に視線を落としながらそう言うグレイシア兄様に、私はなんとも言えない気持ちになる
私はそっと、足を踏み出し、滑らないように気を付けながらグレイシア兄様のところまで行くと、後ろから抱き付いた
「…どうした?」
『…お兄様が、悲しそうだから。私も、悲しい』
そう呟いて、お兄様を抱き締める腕に力をいれると、グレイシア兄様がふっと笑うのがわかった
『…お兄様?』
不思議に思って顔をあげると、お兄様が私を見て穏やかに微笑んでいた
「…ありがとな」
グレイシア兄様はそう言うと私の髪をくしゃりと撫でる
「…お前、どれだけ俺を探してたんだよ。体が冷えてるぞ」
『だって…お兄様が心配だったから…』
そう膨れると、お兄様は笑った
「はは…ありがとな。でも、風邪引いたら大変だからな。これ着とけ」
お兄様はそう言うと自分のコートを私にかけてくれた
『え、お兄様は?』
「俺は大丈夫だ。…ほら、帰るぞ」
お兄様は私の手をとった
そして、私たちは手を繋いで仲良くお城に帰ったのだったー…
おうちに帰ろう?
(わざわざ探しに来てくれてありがとな)