増長先輩に荷物を持ってもらい、案内してもらうこと数分…大きな門が見えてきた


『わぁ…！』


「ふふ、大きいだろ？これが、私立ガンダーラ学園の正門。そして、ガンダーラ学園は、小学部、中学部、高等部、大学部に別れているんだ」


『へぇ…』


増長先輩が説明してくれる


「幼い頃にここに入って、そのままエスカレーター式に上がっていく人もいれば、途中で入る人、途中で転校する人、いろんな人がいるんだよ」


『そうなんですね…』


そのまま、増長先輩に案内され、女子寮へと向かった


しかし…


『…え、女子は私一人だけ！？』


「そうなのよ～」


女子寮の管理人のおばさんが、笑いながら話してくれた


「昔から、このガンダーラ学園は入学が難しい学園だからねぇ、なかなか女の子が入ってきてくれないのよ～」


『そ、そうなんだ…』


なんと、女子生徒は20年ぶりだと言う…


その間、このガおばさんは、ずっと一人で女子寮の掃除をしてきたらしい…

『…これからは、私も他の部屋のお掃除手伝いますね！』


「あら、本当かい？みのりちゃんは優しいねぇ」


早速、女子寮の管理人さんと仲良くなった私


因みに、増長先輩は女子寮の前で待ってくれている


この後、敷地内も案内してくれるんだって…


何から何まで、増長先輩に優しくしてもらって…なにかお礼したいな


そんなことを考えながら、私は女子寮の自室に荷物をおき、増長先輩のもとへと向かった






女子寮

(なんと、私と管理人さんだけ…)