第一章『私立ガンダーラ学園』
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『…え、転校?』
「えぇ、そうよ。しかも、あの有名なガンダーラ学園よ!おめでとう、みのり」
ある朝、母親に唐突にそう言われた
なんでも、父の仕事の都合で転校することになったのだが、その転校先が、あの有名な私立ガンダーラ学園だと言う…
『えー…ガンダーラ学園って、凄い倍率なんでしょ?』
「ええ」
『じゃあなんで私が…』
私がうつむいて考え込むと、母親は朗らかに笑って言った
「ふふ、きっと選ばれたのよ、あなたは」
『選ばれた?』
「ええ。…ふふ」
このとき私は、まだ母の言葉の真意に、気付いていなかったー…
そして、転校前日…
私は、道を覚えるために地図を片手に、学園へと向かっていた
なぜ前日かというと、なんと、ガンダーラ学園は全寮制で、私はそこの寮に入ることになったからだった
お陰で、荷物が、重い…
『…ふう』
一旦、荷物を置いて休憩をする
地図の通りだと、この道をまっすぐ…のはず
しかし、荷物が重いったら…
そこへ…
「…あの、大丈夫ですか?」
『え…?』
背後から声をかけられ、振り向くと、金髪の男性が、心配そうな顔で私を見ていた
『…えっと…』
なんだろう…?
私が緊張で顔を強張らせていると、男性は心配そうに言う
「荷物…凄く重そうだけど大丈夫ですか?」
『!』
この人…まさか、私が荷物持ってふらついてるの見てたの!?
途端に恥ずかしくなって、赤くなる顔をうつむかせる
「…?あの…?」
『あ、す、すみません!私、今から転校先の学園に行かなきゃいけなくて…』
私がそう説明すると、彼は目を瞬かせる
「…もしかして、ガンダーラ学園に、ですか?」
『え?はい…』
でも、なんでわかったんだろう…
私の疑問が顔に浮かんでいたのか、彼はくすりと笑って言った
「…ふふ、この辺の学校で、寮があるのなんてそこくらいだからね。俺、そのガンダーラ学園の生徒なんだ」
『え、そうなんですか…?』
「うん。大学生なんだけどね。君は?」
『あ、私は高校に編入予定で…』
「ふふ、そっか。…よかったら、学園まで送るよ」
『え、いいんですか?』
「うん。ここで会ったのも、何かの縁かもしれないからね」
彼ー増長和南さん、というらしいーが、私の方に手を差し出す
『…?』
「荷物、持つよ」
『えっ!?そ、そんな、先輩に荷物を持たせる訳には…!』
私があわてて両手を横に振ると、増長先輩は言う
「女の子なんだから、こういうときは甘えていいんだよ」
そう微笑まれて、私はしぶしぶ、荷物を渡した
せめて軽い荷物を…と思ったけど、増長先輩は何故か重い方の荷物へ、手を伸ばしている…
しばらく見つめ会う(にらみ会う?)が、いつまでもニコニコとして譲らない増長先輩に、私は折れたのだったー…
増長先輩
(第一印象、優しい人)
「えぇ、そうよ。しかも、あの有名なガンダーラ学園よ!おめでとう、みのり」
ある朝、母親に唐突にそう言われた
なんでも、父の仕事の都合で転校することになったのだが、その転校先が、あの有名な私立ガンダーラ学園だと言う…
『えー…ガンダーラ学園って、凄い倍率なんでしょ?』
「ええ」
『じゃあなんで私が…』
私がうつむいて考え込むと、母親は朗らかに笑って言った
「ふふ、きっと選ばれたのよ、あなたは」
『選ばれた?』
「ええ。…ふふ」
このとき私は、まだ母の言葉の真意に、気付いていなかったー…
そして、転校前日…
私は、道を覚えるために地図を片手に、学園へと向かっていた
なぜ前日かというと、なんと、ガンダーラ学園は全寮制で、私はそこの寮に入ることになったからだった
お陰で、荷物が、重い…
『…ふう』
一旦、荷物を置いて休憩をする
地図の通りだと、この道をまっすぐ…のはず
しかし、荷物が重いったら…
そこへ…
「…あの、大丈夫ですか?」
『え…?』
背後から声をかけられ、振り向くと、金髪の男性が、心配そうな顔で私を見ていた
『…えっと…』
なんだろう…?
私が緊張で顔を強張らせていると、男性は心配そうに言う
「荷物…凄く重そうだけど大丈夫ですか?」
『!』
この人…まさか、私が荷物持ってふらついてるの見てたの!?
途端に恥ずかしくなって、赤くなる顔をうつむかせる
「…?あの…?」
『あ、す、すみません!私、今から転校先の学園に行かなきゃいけなくて…』
私がそう説明すると、彼は目を瞬かせる
「…もしかして、ガンダーラ学園に、ですか?」
『え?はい…』
でも、なんでわかったんだろう…
私の疑問が顔に浮かんでいたのか、彼はくすりと笑って言った
「…ふふ、この辺の学校で、寮があるのなんてそこくらいだからね。俺、そのガンダーラ学園の生徒なんだ」
『え、そうなんですか…?』
「うん。大学生なんだけどね。君は?」
『あ、私は高校に編入予定で…』
「ふふ、そっか。…よかったら、学園まで送るよ」
『え、いいんですか?』
「うん。ここで会ったのも、何かの縁かもしれないからね」
彼ー増長和南さん、というらしいーが、私の方に手を差し出す
『…?』
「荷物、持つよ」
『えっ!?そ、そんな、先輩に荷物を持たせる訳には…!』
私があわてて両手を横に振ると、増長先輩は言う
「女の子なんだから、こういうときは甘えていいんだよ」
そう微笑まれて、私はしぶしぶ、荷物を渡した
せめて軽い荷物を…と思ったけど、増長先輩は何故か重い方の荷物へ、手を伸ばしている…
しばらく見つめ会う(にらみ会う?)が、いつまでもニコニコとして譲らない増長先輩に、私は折れたのだったー…
増長先輩
(第一印象、優しい人)