第8話『絶対、幸せにするから』
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唯月くんと結ばれてから数年…
私は、ウエディングドレスを身に纏っていた
そう、今日は、私と唯月くんの結婚式なのだ
式を控え、一人の部屋で緊張しながら待っていると、扉が控えめにノックされた
『はい…?』
「あ、みのり?僕、唯月です」
『え、唯月くん!?』
私は慌てて扉まで行き、扉を開ける
そこには、タキシードを纏った唯月くんが立っていて…
私は思わず息を飲む
「…?どうかした?」
『あ、いえ…タキシード、凄く似合ってるなって思って』
素直にそう伝えると、唯月くんの頬が朱に染まる
「…そう言うみのりだって、凄く良く似合ってる…まるで、天使かと思った…」
『…唯月くん…』
私たちは顔を見合わせて微笑み合う
『そう言えば、唯月くん、準備は終わったんですか?』
私がそう問いかけると唯月くんは首を振る
「ううん、まだ残ってる」
『え!?それなのに来て良かったんですか!?』
「…ふふ、だって…一番に、あなたの綺麗になった姿、見たかったから…」
『…唯月くん…』
そう言われてしまえば、私が何も言えなくなってしまうのを知ってて言うから、唯月くんはずるい…
「おーい!ゆづー?」
『…あ、遙日くん…』
私が外の声に気付き、顔をそちらに向けると、唯月くんは静かに私の顎に指を絡ませ、自分の方を向かせると、静かにキスをした
『…っ、唯月くん!』
思わず、私が彼の胸を叩くと、彼はくすくすと笑う
「ふふ…僕がいるのに、ハルの方を向くからだよ」
『…』
私は照れ隠し混じりに頬を膨らませる
そんな私を見て、唯月くんは静かに微笑みを浮かべる
そこへ、部屋の扉がまたノックされる
『あ、はい!』
「あ、みのり?ゆづ来てない?」
『あ、唯月くんなら…』
私がそこまで言いかけると、唯月くんが私の唇に人差し指を当てる
「…ハル、ちゃんと戻るから、先戻ってて」
「はーい」
扉越しに会話をする唯月くんと遙日くん
遙日くんがぱたぱたと戻る音を聞くと、唯月くんはホッと息をつく
『…?唯月くん?』
「…まだ、あなたのことは、僕が独り占めしてたかったから…」
唯月くんはそう呟くと、私の頬を撫でる
『…ふふ、これからずっと一緒なのに』
思わず私がそう笑うと、唯月くんも笑ってくれた
「…確かにそうだね。じゃあ、僕はそろそろ戻るね」
『はい。また後で』
「うん」
唯月くんは私の髪にキスを落としてから、部屋を出ていった
ー…
そして式が始まった
私は、ゆっくりとバージンロードを歩く
私の視線の先には、穏やかに微笑む唯月くん
彼のところまでいくと、ゆっくりと手を取られる
そして、二人で神父様のところへ
「健やかなるときも、病めるときも…お互いを愛し、支え合うことを誓いますか?」
「…はい」
『はい』
「では、誓いのキスを…」
唯月くんが私のベールを上げる
「…いい?」
『はい…』
私たちはキスを交わした
その瞬間、周りから歓声が上がる
「おめでとう!ゆっちー!みのりちゃん!」
「おめでとうございます」
「みのりと幸せに…うぅ…」
「もー、はるぴょん、そんなに泣かないの」
「だって…」
「…ありがとう。明謙、トノ、ハル」
『ありがとうございます』
「ううん、こっちこそ、二人の晴れ舞台に呼んでくれてありがとう!」
楽しそうに話してる四人を見て、私は微笑ましくなる
「みのり、本当におめでとう」
『あ、お姉ちゃん!』
背後から声をかけられて振り向くと、お姉ちゃんが笑顔で立っていた
目尻には涙が浮かんでいて…
「…本当に…うっ、綺麗よ…!」
『お姉ちゃん…』
今にも泣き出しそうなお姉ちゃんに、私は笑顔を向ける
『…お姉ちゃん。今まで、私のことを本当の妹みたいに接してくれて、ありがとう。お姉ちゃんも、幸せになってね』
「…っ!それは私の台詞よ…!」
お姉ちゃんが崩れ落ちそうになったので、私はそっとお姉ちゃんに寄り添う
「…義姉さん、今日は来ていただきありがとうございます」
『あ、唯月くん…』
唯月くんは3人と話し終わったらしく、私たちに笑顔を向けてくれていた
「…寺光くん。みのりのこと、任せたからね」
「はい」
二人はしっかりと目を見て頷き合う
『…』
私がそんな二人を眺めていると、不意に唯月くんがこっちを見て手を差し出した
「…行こう?」
『…はい』
そっと、唯月くんの手に、自分の手をのせる
「…絶対に、幸せにするから。もう、嫌って言っても離してあげない。…あげられないから…」
『…はい。私も、これから先ずっと、唯月くんを支えたいです』
私たちは微笑みあって、キスを交わした
ステンドグラスから差し込む光が、私たちを祝福するように照らしていたー…
Happy End.
私は、ウエディングドレスを身に纏っていた
そう、今日は、私と唯月くんの結婚式なのだ
式を控え、一人の部屋で緊張しながら待っていると、扉が控えめにノックされた
『はい…?』
「あ、みのり?僕、唯月です」
『え、唯月くん!?』
私は慌てて扉まで行き、扉を開ける
そこには、タキシードを纏った唯月くんが立っていて…
私は思わず息を飲む
「…?どうかした?」
『あ、いえ…タキシード、凄く似合ってるなって思って』
素直にそう伝えると、唯月くんの頬が朱に染まる
「…そう言うみのりだって、凄く良く似合ってる…まるで、天使かと思った…」
『…唯月くん…』
私たちは顔を見合わせて微笑み合う
『そう言えば、唯月くん、準備は終わったんですか?』
私がそう問いかけると唯月くんは首を振る
「ううん、まだ残ってる」
『え!?それなのに来て良かったんですか!?』
「…ふふ、だって…一番に、あなたの綺麗になった姿、見たかったから…」
『…唯月くん…』
そう言われてしまえば、私が何も言えなくなってしまうのを知ってて言うから、唯月くんはずるい…
「おーい!ゆづー?」
『…あ、遙日くん…』
私が外の声に気付き、顔をそちらに向けると、唯月くんは静かに私の顎に指を絡ませ、自分の方を向かせると、静かにキスをした
『…っ、唯月くん!』
思わず、私が彼の胸を叩くと、彼はくすくすと笑う
「ふふ…僕がいるのに、ハルの方を向くからだよ」
『…』
私は照れ隠し混じりに頬を膨らませる
そんな私を見て、唯月くんは静かに微笑みを浮かべる
そこへ、部屋の扉がまたノックされる
『あ、はい!』
「あ、みのり?ゆづ来てない?」
『あ、唯月くんなら…』
私がそこまで言いかけると、唯月くんが私の唇に人差し指を当てる
「…ハル、ちゃんと戻るから、先戻ってて」
「はーい」
扉越しに会話をする唯月くんと遙日くん
遙日くんがぱたぱたと戻る音を聞くと、唯月くんはホッと息をつく
『…?唯月くん?』
「…まだ、あなたのことは、僕が独り占めしてたかったから…」
唯月くんはそう呟くと、私の頬を撫でる
『…ふふ、これからずっと一緒なのに』
思わず私がそう笑うと、唯月くんも笑ってくれた
「…確かにそうだね。じゃあ、僕はそろそろ戻るね」
『はい。また後で』
「うん」
唯月くんは私の髪にキスを落としてから、部屋を出ていった
ー…
そして式が始まった
私は、ゆっくりとバージンロードを歩く
私の視線の先には、穏やかに微笑む唯月くん
彼のところまでいくと、ゆっくりと手を取られる
そして、二人で神父様のところへ
「健やかなるときも、病めるときも…お互いを愛し、支え合うことを誓いますか?」
「…はい」
『はい』
「では、誓いのキスを…」
唯月くんが私のベールを上げる
「…いい?」
『はい…』
私たちはキスを交わした
その瞬間、周りから歓声が上がる
「おめでとう!ゆっちー!みのりちゃん!」
「おめでとうございます」
「みのりと幸せに…うぅ…」
「もー、はるぴょん、そんなに泣かないの」
「だって…」
「…ありがとう。明謙、トノ、ハル」
『ありがとうございます』
「ううん、こっちこそ、二人の晴れ舞台に呼んでくれてありがとう!」
楽しそうに話してる四人を見て、私は微笑ましくなる
「みのり、本当におめでとう」
『あ、お姉ちゃん!』
背後から声をかけられて振り向くと、お姉ちゃんが笑顔で立っていた
目尻には涙が浮かんでいて…
「…本当に…うっ、綺麗よ…!」
『お姉ちゃん…』
今にも泣き出しそうなお姉ちゃんに、私は笑顔を向ける
『…お姉ちゃん。今まで、私のことを本当の妹みたいに接してくれて、ありがとう。お姉ちゃんも、幸せになってね』
「…っ!それは私の台詞よ…!」
お姉ちゃんが崩れ落ちそうになったので、私はそっとお姉ちゃんに寄り添う
「…義姉さん、今日は来ていただきありがとうございます」
『あ、唯月くん…』
唯月くんは3人と話し終わったらしく、私たちに笑顔を向けてくれていた
「…寺光くん。みのりのこと、任せたからね」
「はい」
二人はしっかりと目を見て頷き合う
『…』
私がそんな二人を眺めていると、不意に唯月くんがこっちを見て手を差し出した
「…行こう?」
『…はい』
そっと、唯月くんの手に、自分の手をのせる
「…絶対に、幸せにするから。もう、嫌って言っても離してあげない。…あげられないから…」
『…はい。私も、これから先ずっと、唯月くんを支えたいです』
私たちは微笑みあって、キスを交わした
ステンドグラスから差し込む光が、私たちを祝福するように照らしていたー…
Happy End.
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