第7話『僕のこと…好き…?』
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あのあとしばらく、私は唯月くんに抱き締められていたけれど、少しすると唯月くんが私を離した
「…僕、そろそろ帰るね」
『あ、はい!』
私はそんな彼を追いかけ玄関に向かう
『今日はわざわざありがとうございました』
「ううん…僕が、来たくて来ただけだから。…じゃあね」
『はい』
「…あ、そうだ」
唯月くんは何か思い付いたのか、手招きする
『…?』
私が唯月くんに近付くと…
ちゅっ
『…!?』
唯月くんが、私の額にキスを落としたのだ
私が声を出せずにいると、唯月くんは嬉しそうに笑う
「…ふふ。じゃあ、またね」
『…は、はい…』
そう言って唯月くんは帰っていった
扉がしまるのを見届けると、へなへなと座り込んでしまう
心臓が、ばくばくと脈を打っている…
感じたことのないこの鼓動に、私はただ混乱するだけだった…
ー…
あれから、私は仕事に追われ、なかなかゆっくり唯月くんと話す時間がとれないまま、一週間が過ぎた
『…はあ…』
唯月くんからは、毎日メッセージは届いているし、私も、忙しくても返信はしている
だけど…
『(…なんで、こんな気持ちになるんだろう…)』
私は、いまだに自分の気持ちに振り回されていた
仕事で一緒になった皆さんは、皆さんそろって私の様子がいつもと違うことに気付いて、心配してくれた
だけど、私は曖昧に答えることしかできなくて…
そして今日、私は久しぶりにKiLLER KiNGの仕事についていた
「みのりちゃん、おはようっ!」
『…あ、明謙くん。おはようございます。一番乗りですね』
「へへ…はるぴょん達もすぐ来ると思うよ!」
『そうなんですね』
私と明謙くんが、仲良く話しているところに、唯月くんと遙日くんが来た
「…あ、ゆっちーとはるぴょん!」
「おはよ!」
『おはようございます。遙日くん、唯月くん』
…私は、うまく笑えていただろうか…
そんな私を見て、唯月くんは苦しそうに顔を歪めたあと、私の手を引いた
「…ちょっと、来て」
『え!?唯月くん…!?』
唯月くんに連れてこられたのは、人気のない所で…
私の手首を握る唯月くんの手の力は、いつもよりずっと強くて…
『…唯月…くん…?』
私がそう恐る恐る問いかけると、唯月くんは振り向く
だけど、その表情は、凄く固くて…苦しそうだった
『…唯月くー「明謙のことが…好きなの?」え…?』
唐突に言われた言葉に、私は思考回路を働かせる
『…そんな、明謙くんは、良いお友達で…』
「僕も?」
『え…?』
「…僕も、〝良いお友達〟止まりなの…?」
そう言った唯月くんは、今にも泣き出しそうな顔をしていた
『…泣かないで』
思わず漏れた言葉に、唯月くんは私に背中を向ける
そんな彼の背中は、いつもと違って…凄く小さく見えた…
『(…違う…そんな顔をしてほしい訳じゃない…)』
笑っていてほしい、そう思った時、私はふと思った
『(…もし、彼が、私じゃない人を好きだったとしたらー?)』
そう考えると、胸がきつく締め付けられる
『(…この気持ちは、もしかして…)』
確信を持てないまま、私はそっと唯月くんの背中に抱きついた
「…?みのり…?」
唯月くんが私の名前を呼ぶ
『…ごめんなさい。私が、ちゃんと自分の気持ちと向き合えなかったから…不安にさせてしまいましたよね』
「…」
唯月くんは黙ったまま
私は続ける
『私…この一週間、ずっと元気がなかったんです。…他の皆さんから、心配されるくらいに。でも、今考えると…唯月くんと会えなかったから、あんなに気持ちが沈んでいたんだと思います』
「…!それって…」
私が体を離すと、唯月くんが振り返る
『…遅くなってごめんなさい。漸く気が付きました。私も、唯月くんのことが好きです』
そこまで答えが出てしまえば、もう向き合うしかない
そう言って笑った私の目からは、涙が流れていた
「…みのり」
唯月くんは、そっと私の涙を拭うと、私をきつく抱き締めた
「…よかった。あなたが…僕とおんなじ気持ちで…」
『気付くのが遅くなってごめんなさい…』
「ううん、良いんだ。…あなたの気持ちを知れた今…凄く嬉しいから」
唯月くんはそっと私の頬に手を当て、囁く
「…目、つむって」
私が言われるまま目をつむると、優しい口づけが降ってきた
最初は触れるだけだったけど、どんどん深くなっていくそのキスに、私は慌てる
唯月くんの胸を軽く叩くと、唇が少し離れる
「…何?」
『な、何じゃないです!これからお仕事なのに…!』
「…じゃあ、これだけ…」
そう言うと、唯月くんは今度は私の首筋に吸い付く
『ひゃっ…!』
思わず漏れた声に、唯月くんは笑う
「…ふふ、そんなかわいい声、僕以外には聞かせたらだめ。いい?」
『…』
私が返答に困っていると、唯月くんが愛おしそうに私の首筋を撫でる
「…ふふ、僕の印」
『…え、僕の印って、まさか…!』
「うん、キスマークつけた」
『ええ!?』
あまりに自然と言う唯月くんに、私はますます返答に困る
「…さ、行こう?」
『えっ、だって、これ…』
私が唯月くんが吸い付いた所に手を当てると、唯月くんがいたずらっぽく笑う
「隠したらだめ。僕のものって印なんだから」
『…唯月くん、なんだかいつもと違う…』
「あなたの前だけだよ。ずっと我慢してたから…これくらい、許して」
そう言うと、唯月くんは私の額にキスする
「…ほら、早くいかないと。ハル達が待ってる」
『あ、はい!』
私たちは、手を繋いで待ち合わせ場所へと戻ったのだったー…
7-2.自覚した気持ち
(もう、絶対離さないから…)
「…僕、そろそろ帰るね」
『あ、はい!』
私はそんな彼を追いかけ玄関に向かう
『今日はわざわざありがとうございました』
「ううん…僕が、来たくて来ただけだから。…じゃあね」
『はい』
「…あ、そうだ」
唯月くんは何か思い付いたのか、手招きする
『…?』
私が唯月くんに近付くと…
ちゅっ
『…!?』
唯月くんが、私の額にキスを落としたのだ
私が声を出せずにいると、唯月くんは嬉しそうに笑う
「…ふふ。じゃあ、またね」
『…は、はい…』
そう言って唯月くんは帰っていった
扉がしまるのを見届けると、へなへなと座り込んでしまう
心臓が、ばくばくと脈を打っている…
感じたことのないこの鼓動に、私はただ混乱するだけだった…
ー…
あれから、私は仕事に追われ、なかなかゆっくり唯月くんと話す時間がとれないまま、一週間が過ぎた
『…はあ…』
唯月くんからは、毎日メッセージは届いているし、私も、忙しくても返信はしている
だけど…
『(…なんで、こんな気持ちになるんだろう…)』
私は、いまだに自分の気持ちに振り回されていた
仕事で一緒になった皆さんは、皆さんそろって私の様子がいつもと違うことに気付いて、心配してくれた
だけど、私は曖昧に答えることしかできなくて…
そして今日、私は久しぶりにKiLLER KiNGの仕事についていた
「みのりちゃん、おはようっ!」
『…あ、明謙くん。おはようございます。一番乗りですね』
「へへ…はるぴょん達もすぐ来ると思うよ!」
『そうなんですね』
私と明謙くんが、仲良く話しているところに、唯月くんと遙日くんが来た
「…あ、ゆっちーとはるぴょん!」
「おはよ!」
『おはようございます。遙日くん、唯月くん』
…私は、うまく笑えていただろうか…
そんな私を見て、唯月くんは苦しそうに顔を歪めたあと、私の手を引いた
「…ちょっと、来て」
『え!?唯月くん…!?』
唯月くんに連れてこられたのは、人気のない所で…
私の手首を握る唯月くんの手の力は、いつもよりずっと強くて…
『…唯月…くん…?』
私がそう恐る恐る問いかけると、唯月くんは振り向く
だけど、その表情は、凄く固くて…苦しそうだった
『…唯月くー「明謙のことが…好きなの?」え…?』
唐突に言われた言葉に、私は思考回路を働かせる
『…そんな、明謙くんは、良いお友達で…』
「僕も?」
『え…?』
「…僕も、〝良いお友達〟止まりなの…?」
そう言った唯月くんは、今にも泣き出しそうな顔をしていた
『…泣かないで』
思わず漏れた言葉に、唯月くんは私に背中を向ける
そんな彼の背中は、いつもと違って…凄く小さく見えた…
『(…違う…そんな顔をしてほしい訳じゃない…)』
笑っていてほしい、そう思った時、私はふと思った
『(…もし、彼が、私じゃない人を好きだったとしたらー?)』
そう考えると、胸がきつく締め付けられる
『(…この気持ちは、もしかして…)』
確信を持てないまま、私はそっと唯月くんの背中に抱きついた
「…?みのり…?」
唯月くんが私の名前を呼ぶ
『…ごめんなさい。私が、ちゃんと自分の気持ちと向き合えなかったから…不安にさせてしまいましたよね』
「…」
唯月くんは黙ったまま
私は続ける
『私…この一週間、ずっと元気がなかったんです。…他の皆さんから、心配されるくらいに。でも、今考えると…唯月くんと会えなかったから、あんなに気持ちが沈んでいたんだと思います』
「…!それって…」
私が体を離すと、唯月くんが振り返る
『…遅くなってごめんなさい。漸く気が付きました。私も、唯月くんのことが好きです』
そこまで答えが出てしまえば、もう向き合うしかない
そう言って笑った私の目からは、涙が流れていた
「…みのり」
唯月くんは、そっと私の涙を拭うと、私をきつく抱き締めた
「…よかった。あなたが…僕とおんなじ気持ちで…」
『気付くのが遅くなってごめんなさい…』
「ううん、良いんだ。…あなたの気持ちを知れた今…凄く嬉しいから」
唯月くんはそっと私の頬に手を当て、囁く
「…目、つむって」
私が言われるまま目をつむると、優しい口づけが降ってきた
最初は触れるだけだったけど、どんどん深くなっていくそのキスに、私は慌てる
唯月くんの胸を軽く叩くと、唇が少し離れる
「…何?」
『な、何じゃないです!これからお仕事なのに…!』
「…じゃあ、これだけ…」
そう言うと、唯月くんは今度は私の首筋に吸い付く
『ひゃっ…!』
思わず漏れた声に、唯月くんは笑う
「…ふふ、そんなかわいい声、僕以外には聞かせたらだめ。いい?」
『…』
私が返答に困っていると、唯月くんが愛おしそうに私の首筋を撫でる
「…ふふ、僕の印」
『…え、僕の印って、まさか…!』
「うん、キスマークつけた」
『ええ!?』
あまりに自然と言う唯月くんに、私はますます返答に困る
「…さ、行こう?」
『えっ、だって、これ…』
私が唯月くんが吸い付いた所に手を当てると、唯月くんがいたずらっぽく笑う
「隠したらだめ。僕のものって印なんだから」
『…唯月くん、なんだかいつもと違う…』
「あなたの前だけだよ。ずっと我慢してたから…これくらい、許して」
そう言うと、唯月くんは私の額にキスする
「…ほら、早くいかないと。ハル達が待ってる」
『あ、はい!』
私たちは、手を繋いで待ち合わせ場所へと戻ったのだったー…
7-2.自覚した気持ち
(もう、絶対離さないから…)