第6話『惹かれ合う二人』
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それから、唯月くんと少し話した後、私はお姉ちゃんの様子を見に席を立った
『唯月くん、私、ちょっとお姉ちゃんの様子見てくるね』
唯月くんは頷くと、こう言った
「…あの、僕も一緒に行ってもいい?」
『え…?別に構わないけど…どうして?』
「…それは…」
唯月くんは目を伏せた
「…あなたが、心配だから」
『…え、私…?』
唯月くんは頷く
「うん…あなたは、人一倍頑張り屋だから…心配」
『…』
私は目を丸くする
『…ふふ、ありがとう。でも、唯月くんに移っちゃうといけないから、マスクはしてね』
そう言うと、唯月くんはうなずいてマスクをした
ーお姉ちゃんの部屋にて、唯月視点
『…うん、大分熱も引いてる。良かった…』
お姉さんの額に手を当て、熱を確認して、みのりは安心したように呟く
「…良かった」
「(これで、みのりもほっとしたはず…)」
『ふふ、ありがとうね、唯月くん』
僕の方を見て微笑む彼女は、僕の本音になんて、全く気付いてないようだ
「…ん、みのり…?」
『あ、お姉ちゃん!』
お姉さんが眼を覚ましたようだ
『どう?体調は』
「えぇ、だいぶ楽になったわ。ありがとう」
お姉さんの視線が、不意に僕を見る
「…あれ、彼は?」
『あ…彼は、寺光唯月くん。スタッフさんから、間違って私が熱を出したって聞いて、来てくれたの』
彼女の紹介に、僕はそっと会釈した
「そう…」
『…あ、電話…ごめん、ちょっと出てくるね!』
みのりはそう言って部屋から出て行った
「…寺光くん、だったかしら」
「…はい」
みのりのお姉さんが、僕を見て言う
「わざわざ来てくださってありがとう。みのりも、あなたが来てくれて喜んでると思うわ」
「…え?」
意外な言葉に、僕は首を傾げる
「ふふ。あの子…いつもあなたや他の仲間の話を、楽しそうにするのよ。見ている私も笑顔になるような、とっても楽しそうな笑顔で」
「…そう、なんですか…?」
その言葉に、僕は驚く
「ええ。あの子は無意識なんだろうけどね…」
「…」
僕は、その言葉で嬉しくなった
「(少しでも、彼女を僕らが笑顔にできているなら…嬉しい。…でも、もっと…僕だけが、彼女を笑顔にしたい)」
みのりを、想えば想うほど…胸が苦しくなる
でも、それ以上に、彼女が笑っていると、僕も幸せで…
もっと笑顔にしたいって思う
僕にしか、見せない顔を…見せてほしい
「(…みのりを、僕だけのものにできたら…どんなに幸せだろう)」
僕がそう思ったのを察してか、お姉さんは笑う
「…ふふ、あなた、みのりが好きなのね?」
「え…?」
「顔に書いてあるわ」
お姉さんはくすくすと笑う
「…でも、あなたになら…みのりをあげてもいいかもね」
「え?」
まさか、お姉さんにそんなことを言われるとは思わなかった…
「…それは、どうして、ですか…?」
そう聞くと、お姉さんは言う
「だって…お仕事があるのに、みのりが熱を出したって聞いて、わざわざ来てくれたんでしょう?」
僕は頷く
「それに…あなたを私に紹介したときのあの子、とっても嬉しそうな顔をしてた」
「…嬉しそうな、顔…」
「ええ。よっぽど、あなたが来てくれたことが嬉しかったんでしょうね」
「…そうだったら、僕も…嬉しいです」
「ふふ、きっとそうよ。あの子は分かりやすいから。…あの子のこと、大切にしてあげてね。私の大事な…大切な妹だもの」
「…はい」
僕は、しっかりと頷いた
6-2.お姉さん公認
(いつ、彼女に気持ちを伝えよう…)
『唯月くん、私、ちょっとお姉ちゃんの様子見てくるね』
唯月くんは頷くと、こう言った
「…あの、僕も一緒に行ってもいい?」
『え…?別に構わないけど…どうして?』
「…それは…」
唯月くんは目を伏せた
「…あなたが、心配だから」
『…え、私…?』
唯月くんは頷く
「うん…あなたは、人一倍頑張り屋だから…心配」
『…』
私は目を丸くする
『…ふふ、ありがとう。でも、唯月くんに移っちゃうといけないから、マスクはしてね』
そう言うと、唯月くんはうなずいてマスクをした
ーお姉ちゃんの部屋にて、唯月視点
『…うん、大分熱も引いてる。良かった…』
お姉さんの額に手を当て、熱を確認して、みのりは安心したように呟く
「…良かった」
「(これで、みのりもほっとしたはず…)」
『ふふ、ありがとうね、唯月くん』
僕の方を見て微笑む彼女は、僕の本音になんて、全く気付いてないようだ
「…ん、みのり…?」
『あ、お姉ちゃん!』
お姉さんが眼を覚ましたようだ
『どう?体調は』
「えぇ、だいぶ楽になったわ。ありがとう」
お姉さんの視線が、不意に僕を見る
「…あれ、彼は?」
『あ…彼は、寺光唯月くん。スタッフさんから、間違って私が熱を出したって聞いて、来てくれたの』
彼女の紹介に、僕はそっと会釈した
「そう…」
『…あ、電話…ごめん、ちょっと出てくるね!』
みのりはそう言って部屋から出て行った
「…寺光くん、だったかしら」
「…はい」
みのりのお姉さんが、僕を見て言う
「わざわざ来てくださってありがとう。みのりも、あなたが来てくれて喜んでると思うわ」
「…え?」
意外な言葉に、僕は首を傾げる
「ふふ。あの子…いつもあなたや他の仲間の話を、楽しそうにするのよ。見ている私も笑顔になるような、とっても楽しそうな笑顔で」
「…そう、なんですか…?」
その言葉に、僕は驚く
「ええ。あの子は無意識なんだろうけどね…」
「…」
僕は、その言葉で嬉しくなった
「(少しでも、彼女を僕らが笑顔にできているなら…嬉しい。…でも、もっと…僕だけが、彼女を笑顔にしたい)」
みのりを、想えば想うほど…胸が苦しくなる
でも、それ以上に、彼女が笑っていると、僕も幸せで…
もっと笑顔にしたいって思う
僕にしか、見せない顔を…見せてほしい
「(…みのりを、僕だけのものにできたら…どんなに幸せだろう)」
僕がそう思ったのを察してか、お姉さんは笑う
「…ふふ、あなた、みのりが好きなのね?」
「え…?」
「顔に書いてあるわ」
お姉さんはくすくすと笑う
「…でも、あなたになら…みのりをあげてもいいかもね」
「え?」
まさか、お姉さんにそんなことを言われるとは思わなかった…
「…それは、どうして、ですか…?」
そう聞くと、お姉さんは言う
「だって…お仕事があるのに、みのりが熱を出したって聞いて、わざわざ来てくれたんでしょう?」
僕は頷く
「それに…あなたを私に紹介したときのあの子、とっても嬉しそうな顔をしてた」
「…嬉しそうな、顔…」
「ええ。よっぽど、あなたが来てくれたことが嬉しかったんでしょうね」
「…そうだったら、僕も…嬉しいです」
「ふふ、きっとそうよ。あの子は分かりやすいから。…あの子のこと、大切にしてあげてね。私の大事な…大切な妹だもの」
「…はい」
僕は、しっかりと頷いた
6-2.お姉さん公認
(いつ、彼女に気持ちを伝えよう…)