第7話『トライアングル!?』
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あの後、増長さんと私は色々な話をした
しかし、時間はあっという間に過ぎて、増長さんが帰る時、私は玄関で増長さんを見送ろうと、玄関まで来ていた
玄関先で少し会話をしていると、たまたまお姉ちゃんが帰ってきて…
「ただいまー。…って、え?みのり?と…そ、その人は…?」
お姉ちゃんが震えながら増長さん指差す
『あ、お姉ちゃん、この人はー…「はじめまして、みのりさんとお付き合いをさせていただいている、増長和南と言います」ま、増長さん!?』
増長さんの言葉に驚く私とお姉ちゃん
「…みのり、それは本当なの?」
『えっ…と…』
私が、なんと答えていいか迷っていると、増長さんが私を引き寄せ、額にキスをした
『…っ!?』
悲鳴もあげられず、固まっていると…
「ふふ、可愛いでしょう?」
増長さんは得意気に言う
「みのりが…みのりに、ついに彼氏が…!?」
お姉ちゃんが固まっているので、私は慌ててサンダルを突っ掛け、増長さんの背中を押す
『お、お姉ちゃん!ちょっと増長さんをお見送りしてくるから、お姉ちゃんは中に入ってて!』
「あっ、お邪魔しました!」
律儀にそう言う増長さんをぐいぐいと押して外に出る
『…ちょっと増長さん!今の…!』
そこまでいいかけたところで、増長さんが人差し指を口に当てる
「…少し、歩こうか」
嬉しそうな増長さんに、私は戸惑いながら頷く
少し自宅から離れた所で、増長さんは立ち止まる
『…増長さん、さっきはどうしてー…』
私がそういいかけると、さぁぁっと風が吹き、増長さんと私の髪を揺らす
増長さんはゆっくり振り返ると、困ったような、嬉しそうな顔で言う
「…こうすれば、少しは江藤さんが俺を、意識してくれるかなって」
私はその言葉の真意がわからず、ただ困惑していた
「…本当は、もっと親密になってからって、思ってたんだけど…こんなにタイミングよく、君のお姉さんが帰宅したから…これはチャンスかなって」
『…チャンス?』
私が増長さんが言ったことを復唱すると、増長さんは笑う
「そう。君は、俺たちの中の誰も、男として意識してないから…誰よりも先に、君のご家族に会って、恋人だって告げれば…少しは、意識してくれるかなって」
『…増長さん…』
増長さんの表情は、とても真剣で…私は思わず息を飲む
すると、それに気付いた増長さんが、また私を抱き寄せ、今度は頬に唇を落とす
「…今は、ここまでで我慢する。だけど…もし君が、他の誰でもない、俺を選んでくれるなら…俺は、絶対に誰よりも、君を大切にするから…」
増長さんの温もりに、段々と頬が熱くなってくる
「…ふふ、ようやく意識してくれた?」
私の表情に気付いた増長さんが、嬉しそうに笑って言う
『…あの…ますなー「和南」…え?』
「今日からは、和南って呼んで。…ふふ、こんな君の可愛い表情を、俺だけが独り占めしてたって知ったら…倫毘沙達は、どんな顔するかな」
増長さん…改め、和南は、いたずらっ子のような顔で、微笑んでいた
そして、もう一度私の頬にキスを落とすと、ポンポンと私の頭を撫でて、去っていった
『あっ…気を付けて帰ってくださいね!』
慌ててその背中に声をかけると、和南は振り向き、嬉しそうに笑って手を振り、今度こそ去っていったのだった…
『…どうしよう』
私のその呟きは、誰にも聞かれることなく消えた
ー…
翌日、私はいつもより慎重に身だしなみを整えて、仕事に出た
「…あ、みのり!」
『おはようございます、北門さん』
私が皆さんのマンションに向かうと、今日のお仕事のメンバーである、北門さん、是国さん、阿修さん、そして和南がいた
しかし、和南に微笑まれると、急に昨日のことを思い出して、頬が熱くなる
『皆さん、今日は早いですね』
なるべく意識しないように、皆さんに微笑みかける
しかし、私の違和感に、皆さんは気付いていた様で…
「…ねぇ、和とみのり、何かあったの?」
『えっ!?』
是国さんにピンポイントで問いかけられ、私は顔が真っ赤になるのを感じた
「…和、ちょっと来て。後、トモと悠太も」
「うん、行こうか」
「うんうん、僕もすごーく気になるなー」
「え?ちょ、竜持!?」
『あ…!』
是国さんに手を引かれ、阿修さんに背中を押されて連れていかれる和南
『…え、えぇ…』
「あ、みのりはそこで待っててね!」
『え、あ、はい…』
是国さんに笑顔でそう言われ私はうなずいた
『…はぁ』
私はため息をついて、ロビーのソファに座った
一方、是国さんたちはー…
和南side
「…それで、こんなところにまで連れてきて、なんの用事?」
俺はふうとため息をつきながらそう3人に聞く
「逆に聞きたいのは僕たちだよ。数日前まで、みのりはあんなに誰かを意識したことはなかった。なのに、急に和を意識し始めるんだもん。和となにかがあったのは明白でしょ」
それにうんうんと頷く悠太
倫毘沙はなんだか少し悲しそうな顔をしていた
「(…竜持も倫毘沙も悠太も、良くみのりのこと見てる…。でも、誰にもみのりは渡さない)」
「…実は昨日、江藤さんの家に行ったんだ」
「え!?みのりちゃん家に!?まっすーずるい!」
「…ふーん?」
「それで?」
「そうしたら、帰り際に、たまたま彼女のお姉さんに会ったから、彼氏ですって言ってきた」
そう言って3人に笑顔を見せると、3人は固まる
「…他にも何か、やったでしょ」
竜持が確信を持った言い方で言う
「…ふふ、バレた?」
「…うわ、和が凄いにやけてる…」
「あんなまっすー初めて見た…」
そう言う二人に反し、倫毘沙はまだ笑顔を崩さない
「(…倫毘沙にだって、絶対にみのりは渡さない…)」
「…それで、結局和はみのりになにしたわけ?」
「…ただ、告白しただけだよ」
「「嘘」」
「…それと、額と頬にキスして、抱き締めた」
「「…」」
すると、竜持と悠太はあっけにとられていた
倫毘沙だけは、いまだににこにこしてるけど…
「…ねぇ、和」
「…何?倫毘沙」
「うわわ…まっすーとトモくんが火花散らしてる…!?」
だけど、倫毘沙は優しく笑って言った
「…みのりと幸せにね」
「…!倫毘沙…」
「俺も、みのりのこと好きだったけど…和がみのりのことを好きで、みのりも和のことが好きなんだとしたら…俺は、身を引くよ」
倫毘沙が寂しそうに笑う
「倫毘沙…ごめん、ありがとう」
「え!トモくんはそれでいいの!?」
「うん、構わないよ」
「…僕は、まだ諦められないよ…」
「僕も…みのりちゃん凄い優しいし、可愛いし…」
「竜持、悠太…ごめんね、それでも、俺はみのりのことだけは譲れないんだ」
俺がそう言うと、竜持と悠太は、顔を見合わせて笑う
「いいんじゃない?和がそれだけ本気なら」
「うん。僕も、まっすーにもみのりちゃんにも、悲しい顔をしてほしい訳じゃないから」
「二人とも…ありがとう」
「…あ、そういえば、そろそろ時間まずくない?」
「あーっ!」
「急ごう!」
「うん!」
和南side end
その日は、とある恋愛ドラマの撮影だった
高校生の彼らが、ヒロインをめぐって、ぶつかり合ったり、協力したり…
スタジオに入ると、もう準備は終わっていて、皆さんは早速着替えとメイクに向かった
私はスタジオの隅で、一人ため息をついていた
『…はぁ…』
和南を見ると、どうしても昨日のことを思い出してしまって…和南を意識してしまうのだ
こんなこと、今まではなかったのに…
『…はぁ』
もう一度深くため息をついた
「増長さん、北門さん、是国さん、阿修さん入りまーす!」
『!』
スタッフさんのその言葉で我に返る
今は仕事…!
私は皆さんの様子にじっと注目した
7-1.意識し始める
(和南の顔、真正面から見れない…)
しかし、時間はあっという間に過ぎて、増長さんが帰る時、私は玄関で増長さんを見送ろうと、玄関まで来ていた
玄関先で少し会話をしていると、たまたまお姉ちゃんが帰ってきて…
「ただいまー。…って、え?みのり?と…そ、その人は…?」
お姉ちゃんが震えながら増長さん指差す
『あ、お姉ちゃん、この人はー…「はじめまして、みのりさんとお付き合いをさせていただいている、増長和南と言います」ま、増長さん!?』
増長さんの言葉に驚く私とお姉ちゃん
「…みのり、それは本当なの?」
『えっ…と…』
私が、なんと答えていいか迷っていると、増長さんが私を引き寄せ、額にキスをした
『…っ!?』
悲鳴もあげられず、固まっていると…
「ふふ、可愛いでしょう?」
増長さんは得意気に言う
「みのりが…みのりに、ついに彼氏が…!?」
お姉ちゃんが固まっているので、私は慌ててサンダルを突っ掛け、増長さんの背中を押す
『お、お姉ちゃん!ちょっと増長さんをお見送りしてくるから、お姉ちゃんは中に入ってて!』
「あっ、お邪魔しました!」
律儀にそう言う増長さんをぐいぐいと押して外に出る
『…ちょっと増長さん!今の…!』
そこまでいいかけたところで、増長さんが人差し指を口に当てる
「…少し、歩こうか」
嬉しそうな増長さんに、私は戸惑いながら頷く
少し自宅から離れた所で、増長さんは立ち止まる
『…増長さん、さっきはどうしてー…』
私がそういいかけると、さぁぁっと風が吹き、増長さんと私の髪を揺らす
増長さんはゆっくり振り返ると、困ったような、嬉しそうな顔で言う
「…こうすれば、少しは江藤さんが俺を、意識してくれるかなって」
私はその言葉の真意がわからず、ただ困惑していた
「…本当は、もっと親密になってからって、思ってたんだけど…こんなにタイミングよく、君のお姉さんが帰宅したから…これはチャンスかなって」
『…チャンス?』
私が増長さんが言ったことを復唱すると、増長さんは笑う
「そう。君は、俺たちの中の誰も、男として意識してないから…誰よりも先に、君のご家族に会って、恋人だって告げれば…少しは、意識してくれるかなって」
『…増長さん…』
増長さんの表情は、とても真剣で…私は思わず息を飲む
すると、それに気付いた増長さんが、また私を抱き寄せ、今度は頬に唇を落とす
「…今は、ここまでで我慢する。だけど…もし君が、他の誰でもない、俺を選んでくれるなら…俺は、絶対に誰よりも、君を大切にするから…」
増長さんの温もりに、段々と頬が熱くなってくる
「…ふふ、ようやく意識してくれた?」
私の表情に気付いた増長さんが、嬉しそうに笑って言う
『…あの…ますなー「和南」…え?』
「今日からは、和南って呼んで。…ふふ、こんな君の可愛い表情を、俺だけが独り占めしてたって知ったら…倫毘沙達は、どんな顔するかな」
増長さん…改め、和南は、いたずらっ子のような顔で、微笑んでいた
そして、もう一度私の頬にキスを落とすと、ポンポンと私の頭を撫でて、去っていった
『あっ…気を付けて帰ってくださいね!』
慌ててその背中に声をかけると、和南は振り向き、嬉しそうに笑って手を振り、今度こそ去っていったのだった…
『…どうしよう』
私のその呟きは、誰にも聞かれることなく消えた
ー…
翌日、私はいつもより慎重に身だしなみを整えて、仕事に出た
「…あ、みのり!」
『おはようございます、北門さん』
私が皆さんのマンションに向かうと、今日のお仕事のメンバーである、北門さん、是国さん、阿修さん、そして和南がいた
しかし、和南に微笑まれると、急に昨日のことを思い出して、頬が熱くなる
『皆さん、今日は早いですね』
なるべく意識しないように、皆さんに微笑みかける
しかし、私の違和感に、皆さんは気付いていた様で…
「…ねぇ、和とみのり、何かあったの?」
『えっ!?』
是国さんにピンポイントで問いかけられ、私は顔が真っ赤になるのを感じた
「…和、ちょっと来て。後、トモと悠太も」
「うん、行こうか」
「うんうん、僕もすごーく気になるなー」
「え?ちょ、竜持!?」
『あ…!』
是国さんに手を引かれ、阿修さんに背中を押されて連れていかれる和南
『…え、えぇ…』
「あ、みのりはそこで待っててね!」
『え、あ、はい…』
是国さんに笑顔でそう言われ私はうなずいた
『…はぁ』
私はため息をついて、ロビーのソファに座った
一方、是国さんたちはー…
和南side
「…それで、こんなところにまで連れてきて、なんの用事?」
俺はふうとため息をつきながらそう3人に聞く
「逆に聞きたいのは僕たちだよ。数日前まで、みのりはあんなに誰かを意識したことはなかった。なのに、急に和を意識し始めるんだもん。和となにかがあったのは明白でしょ」
それにうんうんと頷く悠太
倫毘沙はなんだか少し悲しそうな顔をしていた
「(…竜持も倫毘沙も悠太も、良くみのりのこと見てる…。でも、誰にもみのりは渡さない)」
「…実は昨日、江藤さんの家に行ったんだ」
「え!?みのりちゃん家に!?まっすーずるい!」
「…ふーん?」
「それで?」
「そうしたら、帰り際に、たまたま彼女のお姉さんに会ったから、彼氏ですって言ってきた」
そう言って3人に笑顔を見せると、3人は固まる
「…他にも何か、やったでしょ」
竜持が確信を持った言い方で言う
「…ふふ、バレた?」
「…うわ、和が凄いにやけてる…」
「あんなまっすー初めて見た…」
そう言う二人に反し、倫毘沙はまだ笑顔を崩さない
「(…倫毘沙にだって、絶対にみのりは渡さない…)」
「…それで、結局和はみのりになにしたわけ?」
「…ただ、告白しただけだよ」
「「嘘」」
「…それと、額と頬にキスして、抱き締めた」
「「…」」
すると、竜持と悠太はあっけにとられていた
倫毘沙だけは、いまだににこにこしてるけど…
「…ねぇ、和」
「…何?倫毘沙」
「うわわ…まっすーとトモくんが火花散らしてる…!?」
だけど、倫毘沙は優しく笑って言った
「…みのりと幸せにね」
「…!倫毘沙…」
「俺も、みのりのこと好きだったけど…和がみのりのことを好きで、みのりも和のことが好きなんだとしたら…俺は、身を引くよ」
倫毘沙が寂しそうに笑う
「倫毘沙…ごめん、ありがとう」
「え!トモくんはそれでいいの!?」
「うん、構わないよ」
「…僕は、まだ諦められないよ…」
「僕も…みのりちゃん凄い優しいし、可愛いし…」
「竜持、悠太…ごめんね、それでも、俺はみのりのことだけは譲れないんだ」
俺がそう言うと、竜持と悠太は、顔を見合わせて笑う
「いいんじゃない?和がそれだけ本気なら」
「うん。僕も、まっすーにもみのりちゃんにも、悲しい顔をしてほしい訳じゃないから」
「二人とも…ありがとう」
「…あ、そういえば、そろそろ時間まずくない?」
「あーっ!」
「急ごう!」
「うん!」
和南side end
その日は、とある恋愛ドラマの撮影だった
高校生の彼らが、ヒロインをめぐって、ぶつかり合ったり、協力したり…
スタジオに入ると、もう準備は終わっていて、皆さんは早速着替えとメイクに向かった
私はスタジオの隅で、一人ため息をついていた
『…はぁ…』
和南を見ると、どうしても昨日のことを思い出してしまって…和南を意識してしまうのだ
こんなこと、今まではなかったのに…
『…はぁ』
もう一度深くため息をついた
「増長さん、北門さん、是国さん、阿修さん入りまーす!」
『!』
スタッフさんのその言葉で我に返る
今は仕事…!
私は皆さんの様子にじっと注目した
7-1.意識し始める
(和南の顔、真正面から見れない…)