第5話『みんな仲良く』
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「…」
他の皆が料理の準備をしてくれている間、私は唯月にマニキュアを塗ってもらう
真剣にマニキュアを塗る唯月は、いつもの表情と違って、何だか新鮮だった
私がぼーっとその顔を眺めていると、唯月が顔をあげる
「…僕の顔に何かついてる?」
『あっ、いえ…!』
慌てて視線をそらすと、唯月がくすりと笑ったのがわかった
「…はい、出来た」
『…わぁ…』
いつの間にか、私の両手の爪はマニキュアで彩られていて、ラメの入ったライトグレーのそのマニキュアは、何だか唯月を思い出させた
『…』
私がその爪を見つめていると、唯月は薄く微笑み、私の手の甲に口づけた
『…っ!?』
私がその行動に驚き、頬を染めると、椅子に座る私の前で床に座り、マニキュアを塗ってくれていた唯月が私を見上げ、色っぽく微笑む
「…顔、真っ赤だよ」
『…っ!』
私は真っ赤になった顔を隠すように、そっぽを向くけど、唯月はそれを優しく見ているだけだった
ー…
その後、他の皆がいろいろ持って戻ってきて、てきぱきとテーブルをセッティングしてくれた
「…さ、お姫様。お手をどうぞ?」
『あっ…』
北門さんが笑顔で手を差し伸べてそう言う
そっと北門さんの手に自分の手をのせると、北門さんは優しくエスコートしてくれる
椅子の前まで行くと、増長さんが笑顔で椅子を引いてくれていて…
「…さ、どうぞ」
そのまま、北門さんに流れる動作で椅子に座らされた
「…はい、これ。僕たちが作ったんだよ~」
そう言って阿修さんが私の前に置いたのは、暖かいおうどんだった
『…わぁ、美味しそう…』
「さ、食べてみて?」
『は、はい!』
是国さんからお箸を受け取り、私は手を合わせる
『…いただきます』
早速、一口食べると…
『…!美味しい…』
私の言葉に、皆が安心したようだった
「じゃあ、俺達も食べよう!」
「うん…そうだね」
みんなはわいわいと話をしながら、自分達も食べ始める
私が無言でもごもごと咀嚼していると、誰かに声をかけられた
「…美味しい?」
『…?おいひいでー…!?』
私が顔をあげると、遙日がにっこりと私を見つめていた
『…遙日くん、食べないの?』
飲み込んでからそう問いかけると
「俺?勿論食べるよ」
遙日はそう言いながらも、私の方を見てばかりで食べようとしない
『…は、遙日くん?』
「ん?…あぁ、あんまり見てたら食べずらいか。じゃあ、俺もいただきまーす!」
遙日くんが食べ始めたので、私も食事を再開した
私が食べ終わると、さっと目の前のお皿が下げられ、目の前にケーキがおかれた
ケーキの上には、〝Happy Birthday、みのり〟の文字が書かれたチョコプレートと、ろうそくが何本か立てられていて、さっき見せてもらったときはなかったから、後からつけたんだな、と思った
「…それじゃあ、ろうそくに火、つけるね」
私がケーキに見とれていると、それを持ってきてくれたらしい増長さんが、マッチで火をつけてくれた
「せーのっ」
阿修さんの掛け声で、皆がHappy Birthdayの歌を歌い始めた
『…!』
B-projectのみんなが、私のために歌を歌ってくれる、それが凄く嬉しくて…
また涙がこぼれた
慌てて目からこぼれた涙を拭う
するとー…
「ダメだよ、擦っちゃ」
増長さんの大きな手が私の手を掴み、代わりにハンカチを取りだして拭ってくれた
『す、すみません…』
「ふふ、大丈夫だよ。…ほら、火、消して」
増長さんに言われるまま、私はふーっとろうそくの火を消した
すると
「おめでとー!」
「おめでとう」
皆が口々にそう言って、拍手が起こる
『皆さん…ありがとうございます』
私は笑顔でそう言う
皆も穏やかな笑みを浮かべる
「ほらほら、ケーキ切って食べよう!」
「誰が切る?」
「はーい!僕が切る!」
みんながわいわいしながらケーキにナイフを入れて、切り分けてくれる
『…あ、ケーキ、足りますか?』
この人数に、ケーキが足りないのではと問いかけると、阿修さんが言う
「ちゃんと全員が食べられるように買ってきたから、大丈夫!みのりちゃんは心配しないで!」
『そうですか…?』
「そうそう、主役は堂々と構えてればいいの。ね?」
『は、はい…』
愛染さんにさとされ、私はおどおどと頷く
そんな私を見て、是国さんがイチゴを手に私に寄ってくる
「ほーら、口開けて」
『え?』
「いいから、早く」
急かされ、小さく口を開けると、是国さんがイチゴを私の口の中に入れる
もぐもぐと咀嚼すると
「…美味しいでしょ?これでも食べて、少しは落ち着きなよ」
『是国さん…ありがとうございます』
彼はそう言って次はチョッパチャロスを差し出したので、お礼を言って受け取る
すると、ケーキの用意が出来たのか、北門さんが綺麗に切り分けられたケーキを持ってきてくれた
「はい、これはみのりの分だよ」
私の前には、チョコプレートが乗ったケーキが置かれた
『あ、ありがとうございます』
そうお礼をいうと、北門さんは微笑む
「どういたしまして。…みんな、ちゃんと自分のケーキはある?」
「大丈夫!」
「貰いました!」
「…よし」
みんなの元にちゃんとケーキがあるか確認すると、北門さんは笑った
「…それじゃあ、食べようか?」
「わーい!いっただっきまーす!」
『…いただきます』
王茶利さんの声を境に、みんなでケーキを食べ始めた
『…ふふ、美味しい』
私が思わずそう呟くと、是国さんが言う
「…みのりって、本当に美味しそうに食べるよね」
『え、そうですか?』
思わずキョトンと是国さんを見ると
「…自覚ないの?」
『えっ、自覚って言われても…』
思わずおろおろすると、是国さんがくすりと笑う
「…ま、みのりらしいっちゃらしいけど」
『そうですか…?』
「そうなの」
是国さんはそういうと会話を切り上げるように、ケーキを口に運んだ
その日、パーティーがお開きになったあと、皆さんからのプレゼントを両手いっぱいに持ちながら、私は幸せな気持ちで私は帰ったのだった
5-5.Happy Birthday!
(私は幸せ者だな…)
他の皆が料理の準備をしてくれている間、私は唯月にマニキュアを塗ってもらう
真剣にマニキュアを塗る唯月は、いつもの表情と違って、何だか新鮮だった
私がぼーっとその顔を眺めていると、唯月が顔をあげる
「…僕の顔に何かついてる?」
『あっ、いえ…!』
慌てて視線をそらすと、唯月がくすりと笑ったのがわかった
「…はい、出来た」
『…わぁ…』
いつの間にか、私の両手の爪はマニキュアで彩られていて、ラメの入ったライトグレーのそのマニキュアは、何だか唯月を思い出させた
『…』
私がその爪を見つめていると、唯月は薄く微笑み、私の手の甲に口づけた
『…っ!?』
私がその行動に驚き、頬を染めると、椅子に座る私の前で床に座り、マニキュアを塗ってくれていた唯月が私を見上げ、色っぽく微笑む
「…顔、真っ赤だよ」
『…っ!』
私は真っ赤になった顔を隠すように、そっぽを向くけど、唯月はそれを優しく見ているだけだった
ー…
その後、他の皆がいろいろ持って戻ってきて、てきぱきとテーブルをセッティングしてくれた
「…さ、お姫様。お手をどうぞ?」
『あっ…』
北門さんが笑顔で手を差し伸べてそう言う
そっと北門さんの手に自分の手をのせると、北門さんは優しくエスコートしてくれる
椅子の前まで行くと、増長さんが笑顔で椅子を引いてくれていて…
「…さ、どうぞ」
そのまま、北門さんに流れる動作で椅子に座らされた
「…はい、これ。僕たちが作ったんだよ~」
そう言って阿修さんが私の前に置いたのは、暖かいおうどんだった
『…わぁ、美味しそう…』
「さ、食べてみて?」
『は、はい!』
是国さんからお箸を受け取り、私は手を合わせる
『…いただきます』
早速、一口食べると…
『…!美味しい…』
私の言葉に、皆が安心したようだった
「じゃあ、俺達も食べよう!」
「うん…そうだね」
みんなはわいわいと話をしながら、自分達も食べ始める
私が無言でもごもごと咀嚼していると、誰かに声をかけられた
「…美味しい?」
『…?おいひいでー…!?』
私が顔をあげると、遙日がにっこりと私を見つめていた
『…遙日くん、食べないの?』
飲み込んでからそう問いかけると
「俺?勿論食べるよ」
遙日はそう言いながらも、私の方を見てばかりで食べようとしない
『…は、遙日くん?』
「ん?…あぁ、あんまり見てたら食べずらいか。じゃあ、俺もいただきまーす!」
遙日くんが食べ始めたので、私も食事を再開した
私が食べ終わると、さっと目の前のお皿が下げられ、目の前にケーキがおかれた
ケーキの上には、〝Happy Birthday、みのり〟の文字が書かれたチョコプレートと、ろうそくが何本か立てられていて、さっき見せてもらったときはなかったから、後からつけたんだな、と思った
「…それじゃあ、ろうそくに火、つけるね」
私がケーキに見とれていると、それを持ってきてくれたらしい増長さんが、マッチで火をつけてくれた
「せーのっ」
阿修さんの掛け声で、皆がHappy Birthdayの歌を歌い始めた
『…!』
B-projectのみんなが、私のために歌を歌ってくれる、それが凄く嬉しくて…
また涙がこぼれた
慌てて目からこぼれた涙を拭う
するとー…
「ダメだよ、擦っちゃ」
増長さんの大きな手が私の手を掴み、代わりにハンカチを取りだして拭ってくれた
『す、すみません…』
「ふふ、大丈夫だよ。…ほら、火、消して」
増長さんに言われるまま、私はふーっとろうそくの火を消した
すると
「おめでとー!」
「おめでとう」
皆が口々にそう言って、拍手が起こる
『皆さん…ありがとうございます』
私は笑顔でそう言う
皆も穏やかな笑みを浮かべる
「ほらほら、ケーキ切って食べよう!」
「誰が切る?」
「はーい!僕が切る!」
みんながわいわいしながらケーキにナイフを入れて、切り分けてくれる
『…あ、ケーキ、足りますか?』
この人数に、ケーキが足りないのではと問いかけると、阿修さんが言う
「ちゃんと全員が食べられるように買ってきたから、大丈夫!みのりちゃんは心配しないで!」
『そうですか…?』
「そうそう、主役は堂々と構えてればいいの。ね?」
『は、はい…』
愛染さんにさとされ、私はおどおどと頷く
そんな私を見て、是国さんがイチゴを手に私に寄ってくる
「ほーら、口開けて」
『え?』
「いいから、早く」
急かされ、小さく口を開けると、是国さんがイチゴを私の口の中に入れる
もぐもぐと咀嚼すると
「…美味しいでしょ?これでも食べて、少しは落ち着きなよ」
『是国さん…ありがとうございます』
彼はそう言って次はチョッパチャロスを差し出したので、お礼を言って受け取る
すると、ケーキの用意が出来たのか、北門さんが綺麗に切り分けられたケーキを持ってきてくれた
「はい、これはみのりの分だよ」
私の前には、チョコプレートが乗ったケーキが置かれた
『あ、ありがとうございます』
そうお礼をいうと、北門さんは微笑む
「どういたしまして。…みんな、ちゃんと自分のケーキはある?」
「大丈夫!」
「貰いました!」
「…よし」
みんなの元にちゃんとケーキがあるか確認すると、北門さんは笑った
「…それじゃあ、食べようか?」
「わーい!いっただっきまーす!」
『…いただきます』
王茶利さんの声を境に、みんなでケーキを食べ始めた
『…ふふ、美味しい』
私が思わずそう呟くと、是国さんが言う
「…みのりって、本当に美味しそうに食べるよね」
『え、そうですか?』
思わずキョトンと是国さんを見ると
「…自覚ないの?」
『えっ、自覚って言われても…』
思わずおろおろすると、是国さんがくすりと笑う
「…ま、みのりらしいっちゃらしいけど」
『そうですか…?』
「そうなの」
是国さんはそういうと会話を切り上げるように、ケーキを口に運んだ
その日、パーティーがお開きになったあと、皆さんからのプレゼントを両手いっぱいに持ちながら、私は幸せな気持ちで私は帰ったのだった
5-5.Happy Birthday!
(私は幸せ者だな…)