第4話『もっと頑張らなきゃ』
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そして、ラストの撮影…
私は、増長さんの衣装を手に取り、更衣室に入ろうとするが…
『…そういえば…これは、私が手にとった衣装で、増長さんが選んだ物じゃないけど、大丈夫かな…』
聞きに行くべきか悩んでいると、背後から声が聞こえた
「大丈夫だよ」
『!?』
驚いてばっと振り返ると、増長さんが立っていた
「俺、それ凄く好きだから」
そう微笑まれ、私は衣装に目を落とす
『…あ、そっか、これって増長さんの色だ…』
私がポツリと呟くと、それが聞こえたのか、増長さんは顔を赤くしていた
『…あっ、す、すみません…』
恥ずかしさが伝染したように、私の顔も真っ赤になる
二人とも真っ赤になって、お互い無言でいると、増長さんが言う
「…着替えておいで」
『あ、はい!』
そうだ、今は撮影が先決…!
そう思って着替えて出てくると…
増長さんが私を見て目を丸くした
『…似合ってませんか…?』
思わず不安になってたずねると、増長さんは首を横に振る
「ち、違う!あの…その…」
珍しく、増長さんの歯切れが悪い
「…困ったな…」
増長さんが口許に手を当てたまま呟く
よく見ると、増長さんの顔は、また赤く染まっていた
『…?』
私が首を傾げていると、増長さんが口許から手を離し、ポケットから何かを取り出した
「…ごめん、ちょっと首もといいかな?」
『え?はい…』
私が大人しくしていると、その取り出した何かを、増長さんが私の首に着けてくれた
…しかも、前から後ろに手を回す形で
その時、ふわりと爽やかな匂いがした
何の匂いだろう…そう考えていると、増長さんが言う
「…君、良い匂いするね。香水とかつけてる?」
『い、いえ…』
「そっか…じゃあ、シャンプーとかコンディショナーの匂いかな」
そう呟くと、増長さんが私の髪に唇を落とした
『…!?』
私が恥ずかしさと混乱で何も言えなくなっていると、増長さんは私を離して笑う
「…ふふ、できた」
『え…?』
私が首もとを見ると、青い石のついたネックレスがつけられていた
『…これ、このお部屋にあったんですか?』
ネックレスに手を当てながらいうと、増長さんは笑顔で首を横に振る
「違うよ。それは、俺からのプレゼント」
『え…?』
プレゼントを貰うようなことは何もなかったはず…
うーんと悩んでいると、増長さんは私の手を引いた
「…さ、行こう」
増長さんと共にメイクルームに入り、私はメイク、ヘアメイクをなおしてもらった
その後また増長さんに手を引かれ、スタジオにもどる
「お待たせしました。撮影、お願いします」
「あ、準備できた?」
「はい」
「よし、じゃあそこに立ってね」
「はい。…いこう?」
『は、はい!』
増長さんと共に並び立つ
「じゃあー…」
そこで、カメラマンさんから驚きの指示が出る
「じゃあ、二人とも前向いたまま、増長くんは後ろから江藤さん抱き締めて、首筋に顔埋めちゃって!」
『!?』
私はその指示に硬直する
「…江藤さん、大丈夫?嫌だったら、ポーズ変えてもらうけど…」
増長さんが気を使って耳打ちしてくれる
『…』
私は迷った末、頷いた
『…大丈夫です。これも、お仕事ですから…』
そうは言うものの、私の肩は小刻みに震えてしまっていた
「…江藤さん…」
増長さんは綺麗な顔を少し歪ませて考え込む
「…じゃあ、ごめん。今だけ…」
増長さんはそう言うと、後ろから私を抱き締めた
その後私の顎に触れ、優しく首を傾げさせると、首筋に唇を触れさせた
「おぉー!いいねいいね!増長くんの普段の性格とのギャップがよく出てる!」
カメラマンさんは笑顔で写真を取り、その後他の人と同じように違うポーズもいくつか撮ると、増長さんとの撮影は終了した
「…はい、いいよー!後はMooNsの全員の集合写真だけだから、君、着替えてきていいよ」
『…はい』
私は増長さんから離れる
「…江藤さん…」
そんな私を、増長さんがどんな顔で見ていたかなんて、私は知らない
ー…
『…はぁ…』
更衣室で着替え終わった途端、思わずため息をついてしまった…
撮影が終わって気が抜けたのか、ふらふらとその場に座り込む
更衣室の中なので、すぐそばが壁
私は疲れからうとうとしてしまい、気がついたら寝てしまっていた
和南side
「はーい、撮影終わりです。お疲れ様でしたー!」
「「「「「お疲れ様でした」」」」」
「よーっし!終わったー!」
「大分かかったな」
「今回のカメラマンさん、結構こだわりあるみたいだしねー」
暉が龍広と、帝人がももと話していた
俺はというと…
「…(みのりが居ない…)」
いくら辺りを見回しても、彼女の姿は見えない
「…あの、俺達のA&R知りませんか?」
近くを通ったスタッフに訊ねると
「…あ、先程皆さんと撮影をされていた女性ですか?」
「はい」
「彼女なら、更衣室にいたはずですけど…まだ戻ってきて無いんですか?」
「はい…更衣室ですね、ありがとうございます」
俺は帝人達に伝えてから、更衣室への道を急ぐ
先程の彼女を思い出す
いつも挨拶を忘れない優しい彼女が、誰にも何も言わずに一人更衣室へ向かった…
それは、きっと俺が彼女を傷付けてしまったからだ
(…謝らないと)
衣装部屋に着いたから、扉をノックしてから入る
…だけど、誰の気配もない
「…いない…」
…じゃあ、この更衣室の中…?
更衣室は、一ヶ所だけカーテンのしまっているところがある
「…」
俺は意を決してそこに近づき、声をかける
「…江藤さん?いる?」
…返事はない
…まさか倒れて…!?
その可能性にたどり着いた俺は、慌てて声をかけてからカーテンを開けた
「…江藤さん?開けるよ?」
…そこでは、みのりがすやすやと寝息を立てていた
「…よかった」
彼女が無事に見つかったことに、俺は心から安堵した
すやすやと寝息を立てている彼女を見ていると、彼女が目を覚ました
『…ん…?』
彼女の瞳が俺を写し出した
『…あれ…増長さん…?…私…は…』
起き抜けでまだ頭が働かないようだ
俺は、そっとみのり体を抱き上げた
『…ん…』
まだうとうととしている彼女に、俺は優しく言った
「…まだ寝ていていいよ。俺が連れていくから」
すると、俺の言葉に安心したのか、みのりは再び目を閉じた
俺は、彼女を起こさないよう、ゆっくり歩いて行った
みのりを連れて先に車に戻ると、持ってきていたスマホで帝人達に連絡を取ったのだったー…
4-3.ギクシャク
(少し、気まずい)
私は、増長さんの衣装を手に取り、更衣室に入ろうとするが…
『…そういえば…これは、私が手にとった衣装で、増長さんが選んだ物じゃないけど、大丈夫かな…』
聞きに行くべきか悩んでいると、背後から声が聞こえた
「大丈夫だよ」
『!?』
驚いてばっと振り返ると、増長さんが立っていた
「俺、それ凄く好きだから」
そう微笑まれ、私は衣装に目を落とす
『…あ、そっか、これって増長さんの色だ…』
私がポツリと呟くと、それが聞こえたのか、増長さんは顔を赤くしていた
『…あっ、す、すみません…』
恥ずかしさが伝染したように、私の顔も真っ赤になる
二人とも真っ赤になって、お互い無言でいると、増長さんが言う
「…着替えておいで」
『あ、はい!』
そうだ、今は撮影が先決…!
そう思って着替えて出てくると…
増長さんが私を見て目を丸くした
『…似合ってませんか…?』
思わず不安になってたずねると、増長さんは首を横に振る
「ち、違う!あの…その…」
珍しく、増長さんの歯切れが悪い
「…困ったな…」
増長さんが口許に手を当てたまま呟く
よく見ると、増長さんの顔は、また赤く染まっていた
『…?』
私が首を傾げていると、増長さんが口許から手を離し、ポケットから何かを取り出した
「…ごめん、ちょっと首もといいかな?」
『え?はい…』
私が大人しくしていると、その取り出した何かを、増長さんが私の首に着けてくれた
…しかも、前から後ろに手を回す形で
その時、ふわりと爽やかな匂いがした
何の匂いだろう…そう考えていると、増長さんが言う
「…君、良い匂いするね。香水とかつけてる?」
『い、いえ…』
「そっか…じゃあ、シャンプーとかコンディショナーの匂いかな」
そう呟くと、増長さんが私の髪に唇を落とした
『…!?』
私が恥ずかしさと混乱で何も言えなくなっていると、増長さんは私を離して笑う
「…ふふ、できた」
『え…?』
私が首もとを見ると、青い石のついたネックレスがつけられていた
『…これ、このお部屋にあったんですか?』
ネックレスに手を当てながらいうと、増長さんは笑顔で首を横に振る
「違うよ。それは、俺からのプレゼント」
『え…?』
プレゼントを貰うようなことは何もなかったはず…
うーんと悩んでいると、増長さんは私の手を引いた
「…さ、行こう」
増長さんと共にメイクルームに入り、私はメイク、ヘアメイクをなおしてもらった
その後また増長さんに手を引かれ、スタジオにもどる
「お待たせしました。撮影、お願いします」
「あ、準備できた?」
「はい」
「よし、じゃあそこに立ってね」
「はい。…いこう?」
『は、はい!』
増長さんと共に並び立つ
「じゃあー…」
そこで、カメラマンさんから驚きの指示が出る
「じゃあ、二人とも前向いたまま、増長くんは後ろから江藤さん抱き締めて、首筋に顔埋めちゃって!」
『!?』
私はその指示に硬直する
「…江藤さん、大丈夫?嫌だったら、ポーズ変えてもらうけど…」
増長さんが気を使って耳打ちしてくれる
『…』
私は迷った末、頷いた
『…大丈夫です。これも、お仕事ですから…』
そうは言うものの、私の肩は小刻みに震えてしまっていた
「…江藤さん…」
増長さんは綺麗な顔を少し歪ませて考え込む
「…じゃあ、ごめん。今だけ…」
増長さんはそう言うと、後ろから私を抱き締めた
その後私の顎に触れ、優しく首を傾げさせると、首筋に唇を触れさせた
「おぉー!いいねいいね!増長くんの普段の性格とのギャップがよく出てる!」
カメラマンさんは笑顔で写真を取り、その後他の人と同じように違うポーズもいくつか撮ると、増長さんとの撮影は終了した
「…はい、いいよー!後はMooNsの全員の集合写真だけだから、君、着替えてきていいよ」
『…はい』
私は増長さんから離れる
「…江藤さん…」
そんな私を、増長さんがどんな顔で見ていたかなんて、私は知らない
ー…
『…はぁ…』
更衣室で着替え終わった途端、思わずため息をついてしまった…
撮影が終わって気が抜けたのか、ふらふらとその場に座り込む
更衣室の中なので、すぐそばが壁
私は疲れからうとうとしてしまい、気がついたら寝てしまっていた
和南side
「はーい、撮影終わりです。お疲れ様でしたー!」
「「「「「お疲れ様でした」」」」」
「よーっし!終わったー!」
「大分かかったな」
「今回のカメラマンさん、結構こだわりあるみたいだしねー」
暉が龍広と、帝人がももと話していた
俺はというと…
「…(みのりが居ない…)」
いくら辺りを見回しても、彼女の姿は見えない
「…あの、俺達のA&R知りませんか?」
近くを通ったスタッフに訊ねると
「…あ、先程皆さんと撮影をされていた女性ですか?」
「はい」
「彼女なら、更衣室にいたはずですけど…まだ戻ってきて無いんですか?」
「はい…更衣室ですね、ありがとうございます」
俺は帝人達に伝えてから、更衣室への道を急ぐ
先程の彼女を思い出す
いつも挨拶を忘れない優しい彼女が、誰にも何も言わずに一人更衣室へ向かった…
それは、きっと俺が彼女を傷付けてしまったからだ
(…謝らないと)
衣装部屋に着いたから、扉をノックしてから入る
…だけど、誰の気配もない
「…いない…」
…じゃあ、この更衣室の中…?
更衣室は、一ヶ所だけカーテンのしまっているところがある
「…」
俺は意を決してそこに近づき、声をかける
「…江藤さん?いる?」
…返事はない
…まさか倒れて…!?
その可能性にたどり着いた俺は、慌てて声をかけてからカーテンを開けた
「…江藤さん?開けるよ?」
…そこでは、みのりがすやすやと寝息を立てていた
「…よかった」
彼女が無事に見つかったことに、俺は心から安堵した
すやすやと寝息を立てている彼女を見ていると、彼女が目を覚ました
『…ん…?』
彼女の瞳が俺を写し出した
『…あれ…増長さん…?…私…は…』
起き抜けでまだ頭が働かないようだ
俺は、そっとみのり体を抱き上げた
『…ん…』
まだうとうととしている彼女に、俺は優しく言った
「…まだ寝ていていいよ。俺が連れていくから」
すると、俺の言葉に安心したのか、みのりは再び目を閉じた
俺は、彼女を起こさないよう、ゆっくり歩いて行った
みのりを連れて先に車に戻ると、持ってきていたスマホで帝人達に連絡を取ったのだったー…
4-3.ギクシャク
(少し、気まずい)