第3話『私がA&R…!?』
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スタジオについて車から降りると、私達の車の後ろにKiLLER KiNGの車が止まり、四人が降りてきた
『…』
私がその様子をぼーっと見ていると、北門さんが声をかけてきた
「みのり、行くよ?」
『あ、はい!』
私は慌てて二人に着いていった
「おはようございます」
「おはようございます」
『お、おはようございます…!』
「お、来たね」
私はスタッフの方に自己紹介をして名刺を渡した
「江藤みのりちゃんね、よろしく」
『はい!よろしくお願いします!』
「…にしても、初の仕事がキタコレなんて運がいいね。こいつら揉めないから」
『そうなんですね…』
確かに、竜持も北門さんも、すごく仲良いもんな…
そう思っていると、竜持に声をかけられる
「…みのり、座ったら?」
『あ、はい』
私は少し間隔を開けて竜持の隣に座った
どうやら、北門さんが先に歌うらしい
初めて生で聞いた北門さんの歌声は、凄く優しくて力強かった
『凄い…』
北門さんが一度通して歌ったあと、次は竜持の番だ
出てきた北門さんとタッチを交わして、二人は入れ替わった
『お疲れ様です』
「うん、ありがとう。どうだった?」
『はい、とっても素敵でした…!』
笑顔でそう言うと、北門さんは目を見開いてから笑う
「…ふふ、ありがとう」
そして、二人はメインメロが録り終わったので、次はハモりを録るらしい
しかし、そこで事件は起こった
北門さんが歌ったあと、竜持が歌ったのだが…なかなかokがでないのだ
何度も録って、休んで、ってしてるうちに、時間はどんどん過ぎていって…
『…』
何か私にできないだろうか…
何度めかわからないけどまた録り始めた時、私は耳を澄ませた
すると…
『…っ!これは…!』
私はスタッフさんに伝える
『すみません、これ…コードぶつかってませんか?』
「え?マジ?」
二人が一旦出てきてから、譜面を確認すると…
「…ほんとだ、コードぶつかってる」
「誰だよ、こんな初歩的なミスしたやつ…」
「とにかく、すぐ直すぞ!」
スタッフの皆さんが慌ただしく動き始めた
『…良かった…』
これで、大丈夫なはず…
私がほっと息をついていると、スタッフさんが声をかけてくれる
「あ、みのりちゃん、ありがとうね!これで問題なく録れるよ」
『良かったです』
スタッフさんが行ったあと、北門さんが声をかけてくる
「…ねぇ、みのり」
『はい?なんでしょう?』
「ありがとう。助かったよ」
『いえ。私は私にできることをしただけですから』
というと、北門さんは笑う
『…あ、私コーヒー入れてきますね!』
私がパタパタとその場を離れると、竜持がポツリと言う
「…僕たちにもわからなかった音のぶつかりを聞き分けるなんて…みのりって、実は凄い子なのかも…」
「そうかもしれないね…」
その後、レコーディングは無事に終わり、私は断りを入れてから夜叉丸さんに連絡した
《…そう、無事に終わって良かったわ。貴女もお疲れ様》
『夜叉丸さん…ありがとうございます』
通話を切ると、私は改めてスマホに何が連絡が来ていないか確認すると、唯月からメッセージが
"僕達は今レコーディング終わった"
と
わざわざ連絡くれたんだ…
そう思って胸が暖かくなっていると、扉の開く音がした
振り返ると、北門さんと竜持がiPodを持ってやって来た
「早速落として貰ったよ」
『努力の結晶ですね』
「ふふ、そうだね」
私は無事に初の仕事が終わったことに安堵し、思わずため息をついた
すると…
『わっ!冷た…!』
ピタッと頬に冷たいなにかが当てられ、思わず声をあげると、竜持が悪戯っぽく笑っていた
「はい、飲みなよ」
『え?でも…』
「…キミ、今日あんまり飲み物取ってなかったから。脱水になるよ?」
『えっ…』
見てたの…?
その様子を見ていた北門さんはクスリと笑って言う
「さっきのお礼だって」
「ちょっと、トモ!」
「ふふ」
そんな二人のやり取りに思わず笑ってしまう
すると、竜持が私の手を取って、飲み物を握らせた
『是国さん…それじゃあ、せめてお金だけでも』
と言って私がお財布を取り出そうとすると
「いらなーい」
竜持はそう言うとそっぽを向いてしまった
「…嫌じゃなかったら、受け取ってあげて欲しいな」
『北門さん…わかりました。ありがとうございます、是国さん』
北門さんにもそう言われ、私は漸く素直に受け取った
カンのプルタブを開けて、一口飲む
『…美味しい』
「良かったね」
『はい!』
3-3.私にできること
(少しずつ、私にできることからやっていこう)
『…』
私がその様子をぼーっと見ていると、北門さんが声をかけてきた
「みのり、行くよ?」
『あ、はい!』
私は慌てて二人に着いていった
「おはようございます」
「おはようございます」
『お、おはようございます…!』
「お、来たね」
私はスタッフの方に自己紹介をして名刺を渡した
「江藤みのりちゃんね、よろしく」
『はい!よろしくお願いします!』
「…にしても、初の仕事がキタコレなんて運がいいね。こいつら揉めないから」
『そうなんですね…』
確かに、竜持も北門さんも、すごく仲良いもんな…
そう思っていると、竜持に声をかけられる
「…みのり、座ったら?」
『あ、はい』
私は少し間隔を開けて竜持の隣に座った
どうやら、北門さんが先に歌うらしい
初めて生で聞いた北門さんの歌声は、凄く優しくて力強かった
『凄い…』
北門さんが一度通して歌ったあと、次は竜持の番だ
出てきた北門さんとタッチを交わして、二人は入れ替わった
『お疲れ様です』
「うん、ありがとう。どうだった?」
『はい、とっても素敵でした…!』
笑顔でそう言うと、北門さんは目を見開いてから笑う
「…ふふ、ありがとう」
そして、二人はメインメロが録り終わったので、次はハモりを録るらしい
しかし、そこで事件は起こった
北門さんが歌ったあと、竜持が歌ったのだが…なかなかokがでないのだ
何度も録って、休んで、ってしてるうちに、時間はどんどん過ぎていって…
『…』
何か私にできないだろうか…
何度めかわからないけどまた録り始めた時、私は耳を澄ませた
すると…
『…っ!これは…!』
私はスタッフさんに伝える
『すみません、これ…コードぶつかってませんか?』
「え?マジ?」
二人が一旦出てきてから、譜面を確認すると…
「…ほんとだ、コードぶつかってる」
「誰だよ、こんな初歩的なミスしたやつ…」
「とにかく、すぐ直すぞ!」
スタッフの皆さんが慌ただしく動き始めた
『…良かった…』
これで、大丈夫なはず…
私がほっと息をついていると、スタッフさんが声をかけてくれる
「あ、みのりちゃん、ありがとうね!これで問題なく録れるよ」
『良かったです』
スタッフさんが行ったあと、北門さんが声をかけてくる
「…ねぇ、みのり」
『はい?なんでしょう?』
「ありがとう。助かったよ」
『いえ。私は私にできることをしただけですから』
というと、北門さんは笑う
『…あ、私コーヒー入れてきますね!』
私がパタパタとその場を離れると、竜持がポツリと言う
「…僕たちにもわからなかった音のぶつかりを聞き分けるなんて…みのりって、実は凄い子なのかも…」
「そうかもしれないね…」
その後、レコーディングは無事に終わり、私は断りを入れてから夜叉丸さんに連絡した
《…そう、無事に終わって良かったわ。貴女もお疲れ様》
『夜叉丸さん…ありがとうございます』
通話を切ると、私は改めてスマホに何が連絡が来ていないか確認すると、唯月からメッセージが
"僕達は今レコーディング終わった"
と
わざわざ連絡くれたんだ…
そう思って胸が暖かくなっていると、扉の開く音がした
振り返ると、北門さんと竜持がiPodを持ってやって来た
「早速落として貰ったよ」
『努力の結晶ですね』
「ふふ、そうだね」
私は無事に初の仕事が終わったことに安堵し、思わずため息をついた
すると…
『わっ!冷た…!』
ピタッと頬に冷たいなにかが当てられ、思わず声をあげると、竜持が悪戯っぽく笑っていた
「はい、飲みなよ」
『え?でも…』
「…キミ、今日あんまり飲み物取ってなかったから。脱水になるよ?」
『えっ…』
見てたの…?
その様子を見ていた北門さんはクスリと笑って言う
「さっきのお礼だって」
「ちょっと、トモ!」
「ふふ」
そんな二人のやり取りに思わず笑ってしまう
すると、竜持が私の手を取って、飲み物を握らせた
『是国さん…それじゃあ、せめてお金だけでも』
と言って私がお財布を取り出そうとすると
「いらなーい」
竜持はそう言うとそっぽを向いてしまった
「…嫌じゃなかったら、受け取ってあげて欲しいな」
『北門さん…わかりました。ありがとうございます、是国さん』
北門さんにもそう言われ、私は漸く素直に受け取った
カンのプルタブを開けて、一口飲む
『…美味しい』
「良かったね」
『はい!』
3-3.私にできること
(少しずつ、私にできることからやっていこう)