第14診:チョコレート・コンプレックス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「見ろ、逸人くん。あれだ!!」
立ち上った霧はキューピッドを形作った。
【クソったれ……!! あと少しで学校一のイケメン君を肉ダルマにできたってのによお~~~~~~】
「お…オレを狙ってたのか!?」
「お前はすでに肉ダルマだろ」
美作と藤のやりとりは完全に無視され、病魔は睨みつけてくるハデスに目を向けた。
【なんだ…アンタ、オレの邪魔する気か? オレの名は羨望 その恵まれねーツラからして、アンタもどうせ"こっち側"の人間だろ? 仲良くやろうぜ…仲間じゃねーか】
「断る」
ハデスは羨望 を瞬殺したかのように見えた。
「なんだ? ずいぶんあっけなかったな」
「ええ…妙ですね。見つけるまで骨だった割に……?」
「まだです!! 先生っ!!!」
「な…」
【ひっひっ、ひひひひ。バカが…やったと思ったか?】
梓の声に反応するようにまたもやチョコの山から黒い霧が立ち上る。
「アレは姿こそ1体の病魔ですが、本当は無数の病魔の集合体です。チョコレートの中に1体1体身をひそめていたんだと……」
「気配がバラついていたのはそのせいか…!」
梓とハデスの会話に羨望 がニヤリと笑う。
【ご名答…オレ"たち"を呼んだのはひとりの人間じゃない。
この地区だけでも何十何百といる……欲しいってねだれるほど子供じゃねーし、開き直れるほど大人でもねえ!! バレンタインにチョコもらえねーでヒザ抱えてる切ねえガキ共さ!!
朝起きて!!
郵便受け見て! ゲタ箱覗いて!
机に手ェ入れて! 鞄ん中探って!!
ないならない、あったらあったでそれぞれ違う地獄が待ってる。
これがオレたちのバレンタインなんだよ!!! こんな行事…滅びて無くなっちまえばいいんだ!!】
羨望 の言い分に三途川と真哉は怒りを見せた。
「それがチョコレートを食べた者を膨張させた理由だとでも言うのか? ずいぶんと勝手だな」
「チョコもらうのが地獄ってどういうことよーーーー」
【うるせえ!! 女は黙ってろ! 見ろ! 男共は静かなモンだろーが!!】
その言葉通りその場にいる男陣は返す言葉もなく黙りこくっている。
.
立ち上った霧はキューピッドを形作った。
【クソったれ……!! あと少しで学校一のイケメン君を肉ダルマにできたってのによお~~~~~~】
「お…オレを狙ってたのか!?」
「お前はすでに肉ダルマだろ」
美作と藤のやりとりは完全に無視され、病魔は睨みつけてくるハデスに目を向けた。
【なんだ…アンタ、オレの邪魔する気か? オレの名は
「断る」
ハデスは
「なんだ? ずいぶんあっけなかったな」
「ええ…妙ですね。見つけるまで骨だった割に……?」
「まだです!! 先生っ!!!」
「な…」
【ひっひっ、ひひひひ。バカが…やったと思ったか?】
梓の声に反応するようにまたもやチョコの山から黒い霧が立ち上る。
「アレは姿こそ1体の病魔ですが、本当は無数の病魔の集合体です。チョコレートの中に1体1体身をひそめていたんだと……」
「気配がバラついていたのはそのせいか…!」
梓とハデスの会話に
【ご名答…オレ"たち"を呼んだのはひとりの人間じゃない。
この地区だけでも何十何百といる……欲しいってねだれるほど子供じゃねーし、開き直れるほど大人でもねえ!! バレンタインにチョコもらえねーでヒザ抱えてる切ねえガキ共さ!!
朝起きて!!
郵便受け見て! ゲタ箱覗いて!
机に手ェ入れて! 鞄ん中探って!!
ないならない、あったらあったでそれぞれ違う地獄が待ってる。
これがオレたちのバレンタインなんだよ!!! こんな行事…滅びて無くなっちまえばいいんだ!!】
「それがチョコレートを食べた者を膨張させた理由だとでも言うのか? ずいぶんと勝手だな」
「チョコもらうのが地獄ってどういうことよーーーー」
【うるせえ!! 女は黙ってろ! 見ろ! 男共は静かなモンだろーが!!】
その言葉通りその場にいる男陣は返す言葉もなく黙りこくっている。
.