第13診:雪山と熱血教師とトラブルメーカー
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梓は公園のベンチに座っている。その隣には以前夢で見た少年、前回同様に顔には白いモヤがかかっている。
だが、何故か自分を見つめる少年の目がとても優しいことがわかった。梓はとっさに身を乗り出す。
「あなたは一体だ……」
言葉を遮るように少年の手が梓の口に置かれた。少年の動作はとにかく優しく梓の胸はドキリと高鳴る。
「……………て」
「えっ…?」
少年の発した声はくぐもっていて、うまく聞き取れない。
「…………きて」
梓は耳に神経を集中させる。
ーーーーー
「梓さん、起きて」
梓がハッと顔を上げると困ったような顔のハデスと目があった。
「えっ……ハデス先生…?」
「到着したよ」
ボーっとしている頭が徐々に覚醒してくるにしたがって、梓の顔に熱が集まる。
「うひゃぁぁ!? すっ、すみません!!」
梓は慌ててバスを飛び出ると、辺り一面の銀世界に目を奪われた。
「う…わぁ……」
「おおっ…絶景!!」
「俺スキーやったことねーんだよな」
「転べ! 女子の前で転べ」
梓の隣でアシタバも目を輝かせている。
今日は読書週間に続く常伏中学校冬の行事、スキー合宿。
慣れない土地にて、友達と共に集団生活におけるルールやマナーを学び心身ともに成長する…一泊二日の野外研修である。
「転んだ時はいつでも保健室へどうぞ…」
「うわっ!!?せ…先生、それ…もしかして……」
アシタバ達が振り向いた先には外だというのにもかかわらず、保健室が出来ている。もっとも、屋根は無くベニヤで繋いだ壁で囲んだ物だが。
「今日のために作ってきたんだよ…おかげでちょっぴり寝不足だけどね…」
「よく、バスの中に入りましたね……」
「先生、バカみたいだぞ…」
「みたいじゃなくてバカだ」
「バカゆーな!」
藤の言葉に梓がチョップを入れる。
「ハデス先生っ!! 何をされてるんですか? スキーに関係ないものはしまってください!」
そう言って現れたのは梓達のクラスの担任であり、以前保健室にハデスと梓を呼びに来た才崎だった。
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だが、何故か自分を見つめる少年の目がとても優しいことがわかった。梓はとっさに身を乗り出す。
「あなたは一体だ……」
言葉を遮るように少年の手が梓の口に置かれた。少年の動作はとにかく優しく梓の胸はドキリと高鳴る。
「……………て」
「えっ…?」
少年の発した声はくぐもっていて、うまく聞き取れない。
「…………きて」
梓は耳に神経を集中させる。
ーーーーー
「梓さん、起きて」
梓がハッと顔を上げると困ったような顔のハデスと目があった。
「えっ……ハデス先生…?」
「到着したよ」
ボーっとしている頭が徐々に覚醒してくるにしたがって、梓の顔に熱が集まる。
「うひゃぁぁ!? すっ、すみません!!」
梓は慌ててバスを飛び出ると、辺り一面の銀世界に目を奪われた。
「う…わぁ……」
「おおっ…絶景!!」
「俺スキーやったことねーんだよな」
「転べ! 女子の前で転べ」
梓の隣でアシタバも目を輝かせている。
今日は読書週間に続く常伏中学校冬の行事、スキー合宿。
慣れない土地にて、友達と共に集団生活におけるルールやマナーを学び心身ともに成長する…一泊二日の野外研修である。
「転んだ時はいつでも保健室へどうぞ…」
「うわっ!!?せ…先生、それ…もしかして……」
アシタバ達が振り向いた先には外だというのにもかかわらず、保健室が出来ている。もっとも、屋根は無くベニヤで繋いだ壁で囲んだ物だが。
「今日のために作ってきたんだよ…おかげでちょっぴり寝不足だけどね…」
「よく、バスの中に入りましたね……」
「先生、バカみたいだぞ…」
「みたいじゃなくてバカだ」
「バカゆーな!」
藤の言葉に梓がチョップを入れる。
「ハデス先生っ!! 何をされてるんですか? スキーに関係ないものはしまってください!」
そう言って現れたのは梓達のクラスの担任であり、以前保健室にハデスと梓を呼びに来た才崎だった。
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