第1診:ウワサのハデス先生
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……が、しかし…
…ズキン…
…ズキン…
…ズキン…
…ズキン…
「痛ぅ……」
頭の痛みに耐え切れず、こめかみに手を伸ばした。
「ぎゃああああああああ」
「え…何?」
急に聞こえた叫び声に驚き辺りを見回したが他の生徒は特に気にしている様子はない。
勘違いかと思い作業に戻ろうと自分の手元を見ると、驚いた拍子に切ったのか左手の甲に赤い線が入り血がにじんでいる。
「あ…やっちゃった。先生ー手、切っちゃったので保健室行ってきます」
「なんだ、牙狼もか。行ってきなさい」
教室を出る前に隣に座る女子に声をかける。
「ねぇ、ちょっと体調悪いからしばらく保健室で休みます。って次の授業の時先生に伝えてくれない?」
「え!? あ…うん」
「ありがとう。花巻さん」
ニコッと笑って礼を言うと花巻は真っ赤な顔で俯きながら「うん」とだけ答えた。
左手にハンカチを軽く巻き付け、梓はざわつく教室を後にした。
急げば痛みが響く為ゆっくりと歩く。
「うぅ…保健室が遠く感じる」
すると向かい側から男子生徒の話し声が聞こえてくる。
「オレは藤と一緒に寝に残ってもよかったんだけどよ…
オマエがあんまり心細そうだから……ってあれ?牙狼さんじゃねーか」
「美作くん、アシタバくん」
さきほど保健室に行った内2人が戻ってきていた。
「牙狼さん、どうかしたの?」
「手を切っちゃったし、頭痛いから保健室行くの」
「「えぇ~~~!!」」
2人は急にオドオドしだした。
「大丈夫か? 1人で行って、あそこちょっとヤバいぞ」
「1人で行くの? スゴイね。あ、でも藤くんが残ってるから平気か…」
口々に話す2人に梓はニコッと微笑みかけた。
「ありがとう美作くん、アシタバくん。優しいね、でも大丈夫」
赤い顔で固まる2人に手を振りよろよろと歩き出す。
朦朧とする意識の中いつもの倍近くの時間をかけて保健室にたどり着いた。
扉に手を伸ばすと触れる前に勢いよく開き、そこにはこめかみをヒクつかせた藤が立っている。
「麓…介?」
「ん? 梓か…おいっ先生、俺よりコイツなんとかしてやれよ!」
目の前に白が拡がる。
それが白衣だと気付くのにさほど時間はかからなかった。
力の入らない体がフワリと浮き上がる。
梓を横抱きにしたハデスはそのままベッドへと運ぶ。
梓は懐かしいような不思議な感覚に襲われ、そのまま意識を手放した。
.
…ズキン…
…ズキン…
…ズキン…
…ズキン…
「痛ぅ……」
頭の痛みに耐え切れず、こめかみに手を伸ばした。
「ぎゃああああああああ」
「え…何?」
急に聞こえた叫び声に驚き辺りを見回したが他の生徒は特に気にしている様子はない。
勘違いかと思い作業に戻ろうと自分の手元を見ると、驚いた拍子に切ったのか左手の甲に赤い線が入り血がにじんでいる。
「あ…やっちゃった。先生ー手、切っちゃったので保健室行ってきます」
「なんだ、牙狼もか。行ってきなさい」
教室を出る前に隣に座る女子に声をかける。
「ねぇ、ちょっと体調悪いからしばらく保健室で休みます。って次の授業の時先生に伝えてくれない?」
「え!? あ…うん」
「ありがとう。花巻さん」
ニコッと笑って礼を言うと花巻は真っ赤な顔で俯きながら「うん」とだけ答えた。
左手にハンカチを軽く巻き付け、梓はざわつく教室を後にした。
急げば痛みが響く為ゆっくりと歩く。
「うぅ…保健室が遠く感じる」
すると向かい側から男子生徒の話し声が聞こえてくる。
「オレは藤と一緒に寝に残ってもよかったんだけどよ…
オマエがあんまり心細そうだから……ってあれ?牙狼さんじゃねーか」
「美作くん、アシタバくん」
さきほど保健室に行った内2人が戻ってきていた。
「牙狼さん、どうかしたの?」
「手を切っちゃったし、頭痛いから保健室行くの」
「「えぇ~~~!!」」
2人は急にオドオドしだした。
「大丈夫か? 1人で行って、あそこちょっとヤバいぞ」
「1人で行くの? スゴイね。あ、でも藤くんが残ってるから平気か…」
口々に話す2人に梓はニコッと微笑みかけた。
「ありがとう美作くん、アシタバくん。優しいね、でも大丈夫」
赤い顔で固まる2人に手を振りよろよろと歩き出す。
朦朧とする意識の中いつもの倍近くの時間をかけて保健室にたどり着いた。
扉に手を伸ばすと触れる前に勢いよく開き、そこにはこめかみをヒクつかせた藤が立っている。
「麓…介?」
「ん? 梓か…おいっ先生、俺よりコイツなんとかしてやれよ!」
目の前に白が拡がる。
それが白衣だと気付くのにさほど時間はかからなかった。
力の入らない体がフワリと浮き上がる。
梓を横抱きにしたハデスはそのままベッドへと運ぶ。
梓は懐かしいような不思議な感覚に襲われ、そのまま意識を手放した。
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