第8診:目覚めの時
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梓が目を覚まし飛び起きると、刀哉が真っ青な顔で真哉の横に座り込んでいる。
「ごめ…ん…ねーちゃん。ごめん…俺…もう黙っていなくなったりしない…から、目ぇ…覚ませよ…なぁ…!!
迎えに来といて…何寝てんだよ!!」
【……覚…醒…した…?ばかな…この子供はもう末期状態だったはず…】
「刀哉くん…よかった」
梓がフラつきながら立ち上がると、スクリーンから飛び出したままの少年は目を見開いた。
【あなた…がたも…!?】
梓の背筋にゾクリと寒気が走る。
目の前には顔の半分が黒い霧に覆われたハデスの姿があった。
【なぜ……!!】
「元々こういうのは効きにくい体質なんだよ。不都合だから制御していたが……今…完全に蓋が外れた…」
【…!! そうか……】
少年は何かに気付いたようにニタリと笑う。
【あなたも…"罹人"なのですね……? 私と同じ自ら望み、その身を病魔に食わせ与える者。
ならばあなたにも在るはずです。人の道を逸してまで手にしたい…灼けつくような"利己心 "が…!!】
「……そう…だな、ある…。いや…むしろ…僕にはそれしかない…」
パラパラと皮膚を落としながらハデスはゆっくりと立ち上がった。
「この力の存在こそが……僕の価値であり生きる意味。
かつての僕を絶望の淵から救い上げてくれた人たちに報い…これ以上"かつての僕"のような人を増やさないように…これが…どういうことかわかるか…!?
おまえの"利己心 "ごと………幻影もろとも骨の髄まで喰い尽くす」
劇場が黒い霧に覆われていくと三途川と真哉も目を覚ました。
【こ…こんな…力…が…やめろ…!!! 持って…いかせるものか……!! 私の…私の…夢…を…ををおおおおおお】
「くっ!?」
対象が大きい為かハデスはわずかによろけた。
「先生っ!?」
「よせ!! 近付くな」
駆け寄ろうとする真哉を三途川が制したが、梓は構わず1歩踏み出した。
「梓くん! 今の逸人くんは無差別だ、君の精神も食われるぞ」
「……大丈夫…ですよ…」
「!!?」
振り向いた梓の姿を見て、三途川と真哉は息を飲む。
「その…耳と尾は…!?」
梓はニコッと微笑みハデスの元へと走り出した。
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「ごめ…ん…ねーちゃん。ごめん…俺…もう黙っていなくなったりしない…から、目ぇ…覚ませよ…なぁ…!!
迎えに来といて…何寝てんだよ!!」
【……覚…醒…した…?ばかな…この子供はもう末期状態だったはず…】
「刀哉くん…よかった」
梓がフラつきながら立ち上がると、スクリーンから飛び出したままの少年は目を見開いた。
【あなた…がたも…!?】
梓の背筋にゾクリと寒気が走る。
目の前には顔の半分が黒い霧に覆われたハデスの姿があった。
【なぜ……!!】
「元々こういうのは効きにくい体質なんだよ。不都合だから制御していたが……今…完全に蓋が外れた…」
【…!! そうか……】
少年は何かに気付いたようにニタリと笑う。
【あなたも…"罹人"なのですね……? 私と同じ自ら望み、その身を病魔に食わせ与える者。
ならばあなたにも在るはずです。人の道を逸してまで手にしたい…灼けつくような"
「……そう…だな、ある…。いや…むしろ…僕にはそれしかない…」
パラパラと皮膚を落としながらハデスはゆっくりと立ち上がった。
「この力の存在こそが……僕の価値であり生きる意味。
かつての僕を絶望の淵から救い上げてくれた人たちに報い…これ以上"かつての僕"のような人を増やさないように…これが…どういうことかわかるか…!?
おまえの"
劇場が黒い霧に覆われていくと三途川と真哉も目を覚ました。
【こ…こんな…力…が…やめろ…!!! 持って…いかせるものか……!! 私の…私の…夢…を…ををおおおおおお】
「くっ!?」
対象が大きい為かハデスはわずかによろけた。
「先生っ!?」
「よせ!! 近付くな」
駆け寄ろうとする真哉を三途川が制したが、梓は構わず1歩踏み出した。
「梓くん! 今の逸人くんは無差別だ、君の精神も食われるぞ」
「……大丈夫…ですよ…」
「!!?」
振り向いた梓の姿を見て、三途川と真哉は息を飲む。
「その…耳と尾は…!?」
梓はニコッと微笑みハデスの元へと走り出した。
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