第7診:Nightmare
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バガァッと大きな音が鳴り響く。
その音は三途川が杖を壁に叩き付けた音だった。
「道化を気取るのも大概にしろよ…女……」
「三…途川、先生…」
三途川の顔は怒りに歪んでいる。
「もう我慢ならん、力ずくでも口を割らせるぞ。止めてくれるなよ。逸人くん、梓くん…」
「いえ…まだ待ってください。まだ僕たちは何ひとつ行動していない」
怒りに奮える三途川とは裏腹にハデスは冷静さを保っている。
「ただ彼女から絶望的な想像 をふくらませる話を聞かされただけです。言葉の真偽すら証明していない。
刀哉くんの意識があの仮想空間の中にあるなら、中に入って連れ出せばいいだけのことです」
「ムダだよ」
冷静なハデスに対抗するかのように女性の声は冷たい。
「"Wishing"は利用者の意識を読み取って願いを叶えるプログラム。形成される世界は人によって全然違う。
当然、あんたとあの子の世界は違う…"会う"ことなんて到底不可能なんだよ」
「やってみなければわからないじゃないですか。無駄だとか…不可能だとか…」
「そう。そんな言葉で自分を逃げ道に追いやっているうちは何も成功しない!」
「……!」
ハデスはそう言うと刀哉を抱き上げた。
「鏑木さん…刀哉くんを連れて上映室へ行こう。
刀哉くんには君が必要だ…」
「えっ…? あ、は、はい!!」
ハデスに続きながら梓は顔だけ振り向いた。
「無駄かどうか楽しみにしててください。"髪の毛の先ほどの可能性"を…今…観せてあげます」
上映室の扉がゆっくりと閉められた。
To be continued...
その音は三途川が杖を壁に叩き付けた音だった。
「道化を気取るのも大概にしろよ…女……」
「三…途川、先生…」
三途川の顔は怒りに歪んでいる。
「もう我慢ならん、力ずくでも口を割らせるぞ。止めてくれるなよ。逸人くん、梓くん…」
「いえ…まだ待ってください。まだ僕たちは何ひとつ行動していない」
怒りに奮える三途川とは裏腹にハデスは冷静さを保っている。
「ただ彼女から絶望的な
刀哉くんの意識があの仮想空間の中にあるなら、中に入って連れ出せばいいだけのことです」
「ムダだよ」
冷静なハデスに対抗するかのように女性の声は冷たい。
「"Wishing"は利用者の意識を読み取って願いを叶えるプログラム。形成される世界は人によって全然違う。
当然、あんたとあの子の世界は違う…"会う"ことなんて到底不可能なんだよ」
「やってみなければわからないじゃないですか。無駄だとか…不可能だとか…」
「そう。そんな言葉で自分を逃げ道に追いやっているうちは何も成功しない!」
「……!」
ハデスはそう言うと刀哉を抱き上げた。
「鏑木さん…刀哉くんを連れて上映室へ行こう。
刀哉くんには君が必要だ…」
「えっ…? あ、は、はい!!」
ハデスに続きながら梓は顔だけ振り向いた。
「無駄かどうか楽しみにしててください。"髪の毛の先ほどの可能性"を…今…観せてあげます」
上映室の扉がゆっくりと閉められた。
To be continued...