第7診:Nightmare
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「パパぁ、ママぁ」
幼い少女は大好きな両親に抱きついた。
すると…ポタリ、と水滴が頭に垂れる。
不思議に思い伸ばした手についてきた物は………
血
恐怖のあまり両親にしがみつこうとするが、目の前にあったのは血まみれの両親の姿。
「ひっ…」
青ざめながら後ずさりすると両親はニタリと笑いながら手を伸ばしてくる。そして父は口からゴボリと血を吐きながら呟いた。
「どうして逃げるんだい? 梓…」
ガバッ!
「っはぁ…はっ……ゆ、夢…だよね…?」
飛び起きた梓が時計を見ると眠りについてからまだ1時間程しかたっていない。
「汗…気持ち悪い…」
汗びっしょりになった体をシャワーで流し部屋に戻ると、ベッドの上には梓の背丈程もある銀色の毛をした狼が座っている。
【今回は手を引いた方が良いんじゃないのか? 梓の方が先に壊れちまいそうだ…】
人の言葉を話す狼に梓は何ら驚く様子もなく答えた。
「明日になっても片付かないのならやめておくけど……でも…まぁ大丈夫でしょ!」
そう言いながらベッドに潜り込むと梓は狼を抱き寄せた。
【おまっ…だからオレを抱き枕にすんじゃねーよ!!】
「まあまあ。夢の中まで守って頂戴よ……獄狼 ………」
フンッと鼻を鳴らすと、獄狼 と呼ばれた狼は穏やかな顔で寝息をたてる梓に寄り添うようにして深紅の瞳を閉じた。
ーーーーー
「ん~~…おぉ、7時だ。起きなくちゃ」
まだ眠い目を擦り梓は朝の用意を済ませた。
【もう大丈夫みたいだな…】
「フフ…ありがと。獄狼 、さあ学校行こう」
【フッ…】
獄狼 の姿が見えなくなると梓は家を出た。
その日は1日真哉と刀哉の姿を見ないままお昼となった。
「ちわーっス」
保健室に現れたのは龍黄だった。
「すんませーん。鏑木の姐さん来てないっスかーーー」
「龍黄くん」
「あれ?2人だけっスか? なんだ、じゃあ今日来てねーのかな」
昨日のこともありアシタバたちよりも早めに保健室に来ていた梓はハデスと共に首を傾げた。
.
幼い少女は大好きな両親に抱きついた。
すると…ポタリ、と水滴が頭に垂れる。
不思議に思い伸ばした手についてきた物は………
血
恐怖のあまり両親にしがみつこうとするが、目の前にあったのは血まみれの両親の姿。
「ひっ…」
青ざめながら後ずさりすると両親はニタリと笑いながら手を伸ばしてくる。そして父は口からゴボリと血を吐きながら呟いた。
「どうして逃げるんだい? 梓…」
ガバッ!
「っはぁ…はっ……ゆ、夢…だよね…?」
飛び起きた梓が時計を見ると眠りについてからまだ1時間程しかたっていない。
「汗…気持ち悪い…」
汗びっしょりになった体をシャワーで流し部屋に戻ると、ベッドの上には梓の背丈程もある銀色の毛をした狼が座っている。
【今回は手を引いた方が良いんじゃないのか? 梓の方が先に壊れちまいそうだ…】
人の言葉を話す狼に梓は何ら驚く様子もなく答えた。
「明日になっても片付かないのならやめておくけど……でも…まぁ大丈夫でしょ!」
そう言いながらベッドに潜り込むと梓は狼を抱き寄せた。
【おまっ…だからオレを抱き枕にすんじゃねーよ!!】
「まあまあ。夢の中まで守って頂戴よ……
フンッと鼻を鳴らすと、
ーーーーー
「ん~~…おぉ、7時だ。起きなくちゃ」
まだ眠い目を擦り梓は朝の用意を済ませた。
【もう大丈夫みたいだな…】
「フフ…ありがと。
【フッ…】
その日は1日真哉と刀哉の姿を見ないままお昼となった。
「ちわーっス」
保健室に現れたのは龍黄だった。
「すんませーん。鏑木の姐さん来てないっスかーーー」
「龍黄くん」
「あれ?2人だけっスか? なんだ、じゃあ今日来てねーのかな」
昨日のこともありアシタバたちよりも早めに保健室に来ていた梓はハデスと共に首を傾げた。
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