第1診:ウワサのハデス先生
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「頭…痛いなぁ………」
梓はポツリと呟いた。
今日は結婚で退職する保健室の沙織先生の変わりにやって来た、新しい養護教諭のお披露目の全校集会だ。
今朝から体調が悪く頭痛を堪えて下を向いた梓の耳に入ってきたのは…
「ぎゃああああああーー」
と言う教頭先生の叫び声だった。
驚き顔を上げると、顔までは見えないがおそらく白衣を着ているであろう男が立っていた。
「あ…えー…ええと、は…初めまして。派出須 逸人 と申します…
保健室を…誰でも気軽に利用できる癒しの空間にすることが僕の夢です…
病気や怪我だけでなく…なんでも相談に来てください。
よ…よろしく……」
体育館内の感情がほぼ恐怖に変わった。
今この場でたった1人冷静な梓は怯えた顔のクラスメートを横目で見ながら苦笑いした。
「保健室に休みに行けるかなぁ……?」
教室に戻ると案の定、保健室の話題で持ち切りだ。
「超ヤバいってあの新任!!!」
「仕込みじゃないの?つかみのネタってことで」
「カタブツの教頭相手に?」
「あぁ…沙織先生…」
「すごいこと言ってたよねー癒しの空間がどうとか…
あれじゃオバケ屋敷だっつーの」
「さっき保健室の前通ったけどすげーヤジウマだらけだったよ!」
梓の頭痛は治まるどころか痛みを増したまま美術の時間となった。
しばらくすると男子生徒の1人"明日葉 "と、幼なじみである"藤"が指に怪我をして保健室へ向かった。
「麓介のヤツ…サボる気ね…
美術や音楽など芸術系の科目はまったくと言って良いほどダメだからなぁ…麓介は。毎回要領良く逃げるんだから……」
うらやましい…と思いつつ耳に入ってくるのは女子生徒の会話。
「藤くん…超~~~カッコイイ…」
「いいなーアシタバくん…あたしも助けられたい……」
近くで話す女子生徒に聞こえない様に梓はポツリとつぶやいた。
「……知らぬが仏……」
梓はもう少し我慢し"自分の顔"作りに励む事にした。
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梓はポツリと呟いた。
今日は結婚で退職する保健室の沙織先生の変わりにやって来た、新しい養護教諭のお披露目の全校集会だ。
今朝から体調が悪く頭痛を堪えて下を向いた梓の耳に入ってきたのは…
「ぎゃああああああーー」
と言う教頭先生の叫び声だった。
驚き顔を上げると、顔までは見えないがおそらく白衣を着ているであろう男が立っていた。
「あ…えー…ええと、は…初めまして。
保健室を…誰でも気軽に利用できる癒しの空間にすることが僕の夢です…
病気や怪我だけでなく…なんでも相談に来てください。
よ…よろしく……」
体育館内の感情がほぼ恐怖に変わった。
今この場でたった1人冷静な梓は怯えた顔のクラスメートを横目で見ながら苦笑いした。
「保健室に休みに行けるかなぁ……?」
教室に戻ると案の定、保健室の話題で持ち切りだ。
「超ヤバいってあの新任!!!」
「仕込みじゃないの?つかみのネタってことで」
「カタブツの教頭相手に?」
「あぁ…沙織先生…」
「すごいこと言ってたよねー癒しの空間がどうとか…
あれじゃオバケ屋敷だっつーの」
「さっき保健室の前通ったけどすげーヤジウマだらけだったよ!」
梓の頭痛は治まるどころか痛みを増したまま美術の時間となった。
しばらくすると男子生徒の1人"
「麓介のヤツ…サボる気ね…
美術や音楽など芸術系の科目はまったくと言って良いほどダメだからなぁ…麓介は。毎回要領良く逃げるんだから……」
うらやましい…と思いつつ耳に入ってくるのは女子生徒の会話。
「藤くん…超~~~カッコイイ…」
「いいなーアシタバくん…あたしも助けられたい……」
近くで話す女子生徒に聞こえない様に梓はポツリとつぶやいた。
「……知らぬが仏……」
梓はもう少し我慢し"自分の顔"作りに励む事にした。
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