第6診:現れた不良は女が嫌い!?
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ハデスは素早く真哉に自らの白衣を被せ左腕にブロックを受けた。
「梓さん! 大丈…………!?」
ハデスが砂煙に紛れて見たのは深紅に染まった瞳とブロックを切り裂く閃光だった。
砂煙が晴れてくると目の前にはいつもと変わりない梓の姿がある。
「今のは……?」
「せ…先生!!」
ハデスは真哉の声に我に返った。
「問題ないよ…すぐ取れる。それよりここを離れよう。
梓さん、アシタバくん、開けた所にいると危険だ、屋内に避難して!」
「あっ…はい!!」
青ざめる真哉を支えながらも4人は校舎へと駆け出した。
【往生際の悪い…己が罪から逃げられると思いでか…?】
4人は校舎内入口の下駄箱に移動し、ハデスは外の様子を伺っている。
静寂を切り裂いたのはアシタバだった。
「……あ…あの……あいつ…昨日の比良坂学園の人だよね? 鏑木さんの名前を呼んでたけど…何かあったのかな…
確かに昨日ちょっと名残惜しそうだったよね…」
梓が追い出してしまったが…と、アシタバは心の中で付け加えた。
「先生…アシタバくんと梓ちゃんを連れて逃げてください」
あいつの狙いは私だったみたいだから…と言いながら真哉はスッと立ち上がった。
「私で終わりにしてきます」
「えっ!? で…でもそんなの…」
「尚更逃げるわけにはいかないね」
「そ…そうだよ!! 僕だってジャマになったらひとりで隠れるくらいのことは…」
ペチンッ!!
軽い音がアシタバの言葉を遮った。
それは梓が真哉の頬を両手で挟むように叩いた音だった。
「梓…ちゃん?」
それまで黙っていた梓が険しい顔で口を開く。
「シンヤちゃん、あなたはとても強いかもしれないけど……だからって…ひとりで戦わなくちゃいけない理由にはならないよ」
「その通り。もっと皆を…大人を頼りなさい」
「…!! …………」
真哉は握りしめた拳を胸の前で打ち付けた。
「そうだよね…!! バカなこと言ってごめん! 先生!! あいつ…どうやったらなんとかできますか!?」
「ああ…それだけど…追い出してあげようにも、ああも素早く動き回られてはね」
要するに動きが止まれば何とかなるとハデスが言うと真哉は…
「わかりました、任せてください。それなら私ひとりで充分です」
「え?」
.
「梓さん! 大丈…………!?」
ハデスが砂煙に紛れて見たのは深紅に染まった瞳とブロックを切り裂く閃光だった。
砂煙が晴れてくると目の前にはいつもと変わりない梓の姿がある。
「今のは……?」
「せ…先生!!」
ハデスは真哉の声に我に返った。
「問題ないよ…すぐ取れる。それよりここを離れよう。
梓さん、アシタバくん、開けた所にいると危険だ、屋内に避難して!」
「あっ…はい!!」
青ざめる真哉を支えながらも4人は校舎へと駆け出した。
【往生際の悪い…己が罪から逃げられると思いでか…?】
4人は校舎内入口の下駄箱に移動し、ハデスは外の様子を伺っている。
静寂を切り裂いたのはアシタバだった。
「……あ…あの……あいつ…昨日の比良坂学園の人だよね? 鏑木さんの名前を呼んでたけど…何かあったのかな…
確かに昨日ちょっと名残惜しそうだったよね…」
梓が追い出してしまったが…と、アシタバは心の中で付け加えた。
「先生…アシタバくんと梓ちゃんを連れて逃げてください」
あいつの狙いは私だったみたいだから…と言いながら真哉はスッと立ち上がった。
「私で終わりにしてきます」
「えっ!? で…でもそんなの…」
「尚更逃げるわけにはいかないね」
「そ…そうだよ!! 僕だってジャマになったらひとりで隠れるくらいのことは…」
ペチンッ!!
軽い音がアシタバの言葉を遮った。
それは梓が真哉の頬を両手で挟むように叩いた音だった。
「梓…ちゃん?」
それまで黙っていた梓が険しい顔で口を開く。
「シンヤちゃん、あなたはとても強いかもしれないけど……だからって…ひとりで戦わなくちゃいけない理由にはならないよ」
「その通り。もっと皆を…大人を頼りなさい」
「…!! …………」
真哉は握りしめた拳を胸の前で打ち付けた。
「そうだよね…!! バカなこと言ってごめん! 先生!! あいつ…どうやったらなんとかできますか!?」
「ああ…それだけど…追い出してあげようにも、ああも素早く動き回られてはね」
要するに動きが止まれば何とかなるとハデスが言うと真哉は…
「わかりました、任せてください。それなら私ひとりで充分です」
「え?」
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