第5診:あがり症の大女優
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藤に駆け寄ろうとする梓の視界がぐにゃりと歪みだす。
慌てて時計を見れば時刻は4時。
「しまった!!」
次に辺りを見回すと、朝に戻っている。
しかし、先程見えた藤の様子からして、原因の人物は他にいると梓は確信した。
「そうだっ、保健室!!」
梓は保健室へと走り出しその扉を勢いよく開いた。
「な……梓……」
「大丈夫!? 麓介!!」
ようやく知った顔に合い安堵の為か藤はその場に座り込む。
「何なんだよ…ここ……」
「たぶん…私達以外の誰かが病魔に罹ってる」
「んだと…?」
「いい? 病魔は、今確認されてる中で大きく分けると3パターン。
自身の体質や外見に変化が出る"変貌型"、
周囲の人間に影響が出る"影響型"、
さらに、自分にも周囲にも影響が出る"複合型"。
今回はおそらく"影響型"、それになぜか私と麓介が巻き込まれた…
私は今日を繰り返す理由がないし、音楽の授業のある、しかも平日を麓介が望むとも思えない……」
それは梓と藤以外に少なくともあと1人この空間を自らの意思で動ける人物がいるということを意味している。
「とにかくその人を探さなきゃ…」
梓は藤を連れ保健室を出た。
「ふ…藤くん、牙狼さん!」
「は…花巻さん?」
その声に藤は梓を押し退け花巻に掴みかかった。
「お前…何か知ってるのか!?」
「きゃあっ!!」
「って、ちょっと…麓介っ! スト~ップ!!」
梓は花巻をかばうようにして藤の前に立ち塞がった。
「とにかく! まずはちょっと落ち着いて!!」
「落ち着けるかっ!! クソっ…なあ…! ここはどうなってる!?」
藤の怒りにパニックになった花巻は梓の後ろで「ごめんなさい…ごめんなさい…」と、くり返す。
「花巻さんも落ち着いて。ゆっくり事情を話してくれれば……」
梓の言葉を最後まで聞かず空間が歪みだす。
「もうダメぇっ!! ぴーちゃんお願い…
巻き戻してぇっ!!!」
ーーーーー
カッ
保健室に寝かされた梓、藤、花巻が飛び起きた。
「あっ…え…!?……」
「……保健室?」
「花…」
【あーあ~~~バレちゃった】
その場にいる誰のものでもない声が保健室に響く。
.
慌てて時計を見れば時刻は4時。
「しまった!!」
次に辺りを見回すと、朝に戻っている。
しかし、先程見えた藤の様子からして、原因の人物は他にいると梓は確信した。
「そうだっ、保健室!!」
梓は保健室へと走り出しその扉を勢いよく開いた。
「な……梓……」
「大丈夫!? 麓介!!」
ようやく知った顔に合い安堵の為か藤はその場に座り込む。
「何なんだよ…ここ……」
「たぶん…私達以外の誰かが病魔に罹ってる」
「んだと…?」
「いい? 病魔は、今確認されてる中で大きく分けると3パターン。
自身の体質や外見に変化が出る"変貌型"、
周囲の人間に影響が出る"影響型"、
さらに、自分にも周囲にも影響が出る"複合型"。
今回はおそらく"影響型"、それになぜか私と麓介が巻き込まれた…
私は今日を繰り返す理由がないし、音楽の授業のある、しかも平日を麓介が望むとも思えない……」
それは梓と藤以外に少なくともあと1人この空間を自らの意思で動ける人物がいるということを意味している。
「とにかくその人を探さなきゃ…」
梓は藤を連れ保健室を出た。
「ふ…藤くん、牙狼さん!」
「は…花巻さん?」
その声に藤は梓を押し退け花巻に掴みかかった。
「お前…何か知ってるのか!?」
「きゃあっ!!」
「って、ちょっと…麓介っ! スト~ップ!!」
梓は花巻をかばうようにして藤の前に立ち塞がった。
「とにかく! まずはちょっと落ち着いて!!」
「落ち着けるかっ!! クソっ…なあ…! ここはどうなってる!?」
藤の怒りにパニックになった花巻は梓の後ろで「ごめんなさい…ごめんなさい…」と、くり返す。
「花巻さんも落ち着いて。ゆっくり事情を話してくれれば……」
梓の言葉を最後まで聞かず空間が歪みだす。
「もうダメぇっ!! ぴーちゃんお願い…
巻き戻してぇっ!!!」
ーーーーー
カッ
保健室に寝かされた梓、藤、花巻が飛び起きた。
「あっ…え…!?……」
「……保健室?」
「花…」
【あーあ~~~バレちゃった】
その場にいる誰のものでもない声が保健室に響く。
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