第5診:あがり症の大女優
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保健室に戻るとハデスの息がわずかにあがっている。
「どうしたんですか? まるで急いでドコかから帰ってきたみたいになってますよ…」
「そっ、そんなことないよ」
動揺しているところを見ると図星なのだろう。梓はため息をこらえた。
「ハデス先生、薬は飲みましたか?」
「ま…まだだけど…」
ハデスの答えにむぅっとしながら梓はカバンからヨーグルトをだした。
「その様子だと朝ご飯も食べてないですね、胃がカラッポで薬飲むとよくないですよ。
それからこれも…」
そう言って梓が取り出したのは可愛らしくラッピングされた袋だった。
「これは…?」
「昨日作ったジンジャークッキーです。食べれたら食べて下さい」
「ありがとう…僕手作りのお菓子貰うのなんて初めてだよ…」
素直に喜ぶハデスになんだか恥ずかしくなった梓は逃げるように教室へと向かった。
ーーーーー
「アシタバくん! 藤くん! うるさいですよ。先生の話、聞いていらして? 問2の公式は?」
「き…聞いてませんでした…」
「どこの問2か言ってくれないと。先生」
素直に答えるアシタバとは別に悪びれる様子のない藤に先生は怒りながら「もうよろしい!」と言い放った。
「あー…あなた、この間のテストの点優秀だったわね。
わかるかしら? 問2。花巻さん」
「ふわっ!!? は…はい!! えー…ええと………………その………」
緊張のあまり立ち上がってしまった花巻は座るよう促された。
「花巻さん、落ち着いて」
「………」
「………?」
「な…なんでしたっけ……?」
「花巻さん~~~あなた本当にあがり症ね。成績はいいのにもったいないわ。そんなことじゃ大人になってから苦労しますよ」
「は…はい…すみません………」
消え入りそうな花巻に梓は病魔に罹るのではないかと不安を覚えた。
放課後…
「オメーちょっと遅れて帰れよ! 一緒に帰っちまうだろ!!」
「仕方ねーだろ、方向一緒なんだから」
「おーい。麓介~、美作く~ん。私も一緒に帰っていい~?」
梓は帰宅しようとする藤と美作に駆け寄った。
「梓ちゃんとなら大歓迎だぜ!!」
他愛もない会話をしつつ梓達3人は帰路についた。
ハズだった。
.
「どうしたんですか? まるで急いでドコかから帰ってきたみたいになってますよ…」
「そっ、そんなことないよ」
動揺しているところを見ると図星なのだろう。梓はため息をこらえた。
「ハデス先生、薬は飲みましたか?」
「ま…まだだけど…」
ハデスの答えにむぅっとしながら梓はカバンからヨーグルトをだした。
「その様子だと朝ご飯も食べてないですね、胃がカラッポで薬飲むとよくないですよ。
それからこれも…」
そう言って梓が取り出したのは可愛らしくラッピングされた袋だった。
「これは…?」
「昨日作ったジンジャークッキーです。食べれたら食べて下さい」
「ありがとう…僕手作りのお菓子貰うのなんて初めてだよ…」
素直に喜ぶハデスになんだか恥ずかしくなった梓は逃げるように教室へと向かった。
ーーーーー
「アシタバくん! 藤くん! うるさいですよ。先生の話、聞いていらして? 問2の公式は?」
「き…聞いてませんでした…」
「どこの問2か言ってくれないと。先生」
素直に答えるアシタバとは別に悪びれる様子のない藤に先生は怒りながら「もうよろしい!」と言い放った。
「あー…あなた、この間のテストの点優秀だったわね。
わかるかしら? 問2。花巻さん」
「ふわっ!!? は…はい!! えー…ええと………………その………」
緊張のあまり立ち上がってしまった花巻は座るよう促された。
「花巻さん、落ち着いて」
「………」
「………?」
「な…なんでしたっけ……?」
「花巻さん~~~あなた本当にあがり症ね。成績はいいのにもったいないわ。そんなことじゃ大人になってから苦労しますよ」
「は…はい…すみません………」
消え入りそうな花巻に梓は病魔に罹るのではないかと不安を覚えた。
放課後…
「オメーちょっと遅れて帰れよ! 一緒に帰っちまうだろ!!」
「仕方ねーだろ、方向一緒なんだから」
「おーい。麓介~、美作く~ん。私も一緒に帰っていい~?」
梓は帰宅しようとする藤と美作に駆け寄った。
「梓ちゃんとなら大歓迎だぜ!!」
他愛もない会話をしつつ梓達3人は帰路についた。
ハズだった。
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