第4診:親友=ヒーロー
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その日、梓の笑顔は引きつっていた。
原因はハデスが嬉しそうに出してきた、おおよそ保健室では見ることのないもの…
「先生…何ですか?」
それ、と指差した先にあるのは………
「何って…"リヤカー"だよ。これからはこれで放課後に出張保健室をしようと思ってね」
ウキウキと話しながら医療器具や簡易ベッドまで積み込み最後に"出張保健室"と書かれたハタを立てている。
「さあ、完成だ! それじゃあ僕は行ってくるから。
保健室は藤くんに任せてあるし……梓さんも一緒に行くかい?」
「……お供します…」
心配だし…と言う言葉を飲み込み梓はリヤカーを引くハデスの隣を歩いた。
しばらく歩くと多数の運動部に追い掛けられる鏑木が駆け抜けていく。
「大変ですね…シンヤちゃん」
「昨日の合同体育では大活躍だったみたいだからね…」
ふふふっと笑いながらハデスはメガホンのスイッチを入れた。
「湿布にガーゼ…絆創膏、消毒液はいかがですか………簡易ベッドもご用意しております…
部活中のケガは素早く治して…健康な肉体を保ちましょう………」
「せ…先生、牙狼さんまで…」
声をかけられ顔を向けると、若干青ざめた顔のアシタバと美作が立っている。
「いーのかよ、保健室にいなくて」
「大丈夫だよ。藤くんが留守番してくれてるから…」
「麓介のことだから…たぶん"ツバつけてねろ! "とか言ってそうなんだけどね……」
皆の心配をよそにハデスはまたリヤカーを引いて歩きだした。
「……牙狼さんも大変だね…」
「…うん……じゃあ私も行くね」
ハデスを追いかけた梓がふと振り返るとアシタバがクラスメートである本好と歩いて行くのが見える。
「なんか珍しい組み合わせだなぁ…」
.
原因はハデスが嬉しそうに出してきた、おおよそ保健室では見ることのないもの…
「先生…何ですか?」
それ、と指差した先にあるのは………
「何って…"リヤカー"だよ。これからはこれで放課後に出張保健室をしようと思ってね」
ウキウキと話しながら医療器具や簡易ベッドまで積み込み最後に"出張保健室"と書かれたハタを立てている。
「さあ、完成だ! それじゃあ僕は行ってくるから。
保健室は藤くんに任せてあるし……梓さんも一緒に行くかい?」
「……お供します…」
心配だし…と言う言葉を飲み込み梓はリヤカーを引くハデスの隣を歩いた。
しばらく歩くと多数の運動部に追い掛けられる鏑木が駆け抜けていく。
「大変ですね…シンヤちゃん」
「昨日の合同体育では大活躍だったみたいだからね…」
ふふふっと笑いながらハデスはメガホンのスイッチを入れた。
「湿布にガーゼ…絆創膏、消毒液はいかがですか………簡易ベッドもご用意しております…
部活中のケガは素早く治して…健康な肉体を保ちましょう………」
「せ…先生、牙狼さんまで…」
声をかけられ顔を向けると、若干青ざめた顔のアシタバと美作が立っている。
「いーのかよ、保健室にいなくて」
「大丈夫だよ。藤くんが留守番してくれてるから…」
「麓介のことだから…たぶん"ツバつけてねろ! "とか言ってそうなんだけどね……」
皆の心配をよそにハデスはまたリヤカーを引いて歩きだした。
「……牙狼さんも大変だね…」
「…うん……じゃあ私も行くね」
ハデスを追いかけた梓がふと振り返るとアシタバがクラスメートである本好と歩いて行くのが見える。
「なんか珍しい組み合わせだなぁ…」
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