第37診:白熱!町内運動会
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そんな話をしている間に他の選手の紹介も終わったようで、一同がスタートラインへと並ぶ。
「本気出せよォ、逸人! 勝負だかんな」
「…代走する以上手は抜かない。まあお前に負けたくもないけどな…それにお前には聞きたいことが…」
「聞きたいことってなんですか?」
経一に顔を寄せるハデスに訊ねると、慌ててこちらに向き直る。
「い…いや、なんでもないよ。それよりお互い頑張ろうね」
「? はい…」
≪それでは位置について
用意…
スタート!!!≫
菓子袋を開けるパンっという音とともに皆が一斉に走り出した。
トップを走るのはハデス、それに梓、真哉と続いている。
≪ハデス先生は意外に俊足ですね≫
≪毎日のリヤカー索引 が効いているのでしょう。かなり足腰は強靭かと思われます≫
「む…無駄って……」
ガーンとショックを受けるハデスを気の毒に思いながらも梓は必死にその後を追いかけた。
≪ここでひとつ目の障害が立ちふさがります! ひとつ目の障害とは―――…
猫!!!
愛くるしい猫がダンボール箱と一緒に捨てられています! 捨てた奴出てこい!!≫
予想外の障害にハデスは膝から崩れ落ちた。そこまでとはいかずとも他の選手も皆足を止める。
ただ2組を除いては…
≪なんとここでみどり町代表牙狼選手と、スポンサー殿がトップにおどり出る!≫
梓と三途川(経一)は迷うことなく子猫を抱き上げ走っていた。
「やるな梓くん!」
「ちょうどよく行く花屋さんが子猫を欲しがってたので……っ!!?」
三途川をチラリと見上げた瞬間、梓の視界が反転した。
どうやら足元にあったでっぱりにつまずいたようで、子猫を庇うように受け身を取り顔を上げると追い越して行った先頭の方から悲鳴が聞こえてきた。
「今の声…シンヤちゃん?」
梓が見たのは次の障害物である金魚すくいでなぜかシャチと戦う真哉だった。
「なんで!?」
「わかんない~」
梓は素早く金魚をすくうとシャチを睨み付ける。
「病魔の気配……切離 」
深紅の瞳がシャチ捕らえ、次の瞬間切り裂いたシャチは黒い霧へと姿を変えた。
「やっぱり……病魔の影響だ」
「梓ちゃん! ありがとーー」
「ケガしなかった?」
駆け寄る真哉の無事を確認し、梓は警戒しつつも次の障害へと走り出した。
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「本気出せよォ、逸人! 勝負だかんな」
「…代走する以上手は抜かない。まあお前に負けたくもないけどな…それにお前には聞きたいことが…」
「聞きたいことってなんですか?」
経一に顔を寄せるハデスに訊ねると、慌ててこちらに向き直る。
「い…いや、なんでもないよ。それよりお互い頑張ろうね」
「? はい…」
≪それでは位置について
用意…
スタート!!!≫
菓子袋を開けるパンっという音とともに皆が一斉に走り出した。
トップを走るのはハデス、それに梓、真哉と続いている。
≪ハデス先生は意外に俊足ですね≫
≪毎日の
「む…無駄って……」
ガーンとショックを受けるハデスを気の毒に思いながらも梓は必死にその後を追いかけた。
≪ここでひとつ目の障害が立ちふさがります! ひとつ目の障害とは―――…
猫!!!
愛くるしい猫がダンボール箱と一緒に捨てられています! 捨てた奴出てこい!!≫
予想外の障害にハデスは膝から崩れ落ちた。そこまでとはいかずとも他の選手も皆足を止める。
ただ2組を除いては…
≪なんとここでみどり町代表牙狼選手と、スポンサー殿がトップにおどり出る!≫
梓と三途川(経一)は迷うことなく子猫を抱き上げ走っていた。
「やるな梓くん!」
「ちょうどよく行く花屋さんが子猫を欲しがってたので……っ!!?」
三途川をチラリと見上げた瞬間、梓の視界が反転した。
どうやら足元にあったでっぱりにつまずいたようで、子猫を庇うように受け身を取り顔を上げると追い越して行った先頭の方から悲鳴が聞こえてきた。
「今の声…シンヤちゃん?」
梓が見たのは次の障害物である金魚すくいでなぜかシャチと戦う真哉だった。
「なんで!?」
「わかんない~」
梓は素早く金魚をすくうとシャチを睨み付ける。
「病魔の気配……
深紅の瞳がシャチ捕らえ、次の瞬間切り裂いたシャチは黒い霧へと姿を変えた。
「やっぱり……病魔の影響だ」
「梓ちゃん! ありがとーー」
「ケガしなかった?」
駆け寄る真哉の無事を確認し、梓は警戒しつつも次の障害へと走り出した。
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