第35診:波乱の林間学校
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明かりを消して布団に入り暫くの沈黙の後、操が口を開く。
「……あの」
「なあに?」
「これではおふとんがひとつあまることになりませんか…?」
「あら~~いいのよ」
操と鈍の会話を聞きながら梓は別の事が気になっていた。
「何だか外…うるさくないですか?」
そう言って梓が身体を起こした時だった、突然扉が開き光が差し込む。
眩しさに思わず目を細めると、白い塊が梓の身体を押し倒し額に柔らかい感触が触れる。
「痛…たた、口をぶつけた。な…なんだって言うんだ。こんな暗い部屋に一体何の…」
「ハデス先生?」
「あれ? 操ちゃ…ん……」
部屋に飛び込んできたのは経一に突き飛ばされたハデスだった。
しかも梓の額に触れたのはハデスの唇。
「あれ? 梓さんも?…… パァン!!!
部屋の外ではアシタバと美作、経一が顔を見合わせていた。
「な…何、今の音…?」
誰かが渾身の力でビンタされたような音がした次の瞬間、勢いよく扉が開きワナワナと肩を奮わせる梓が出てきた。
「原因は……誰?」
低い声、深紅の瞳に2人は無言で経一を指差した。
「お、お前ら汚いぞ…………!!?」
数分の間、アシタバと美作のトラウマになるような光景が繰り広げられた。
ーーーーー
「それじゃあ…名残惜しいけど元気でね、操ちゃん」
「じーさんのトコまでは俺らが送ってくよ」
「ああ…頼んだよ」
「元気出して、操ちゃん。またすぐ会えるよ」
梓の言葉に操は強く頷く。
「楽しかったかい?」
「はい!」
「それはよかった」
「まったくだ」
棒読みのハデスの頬には掌の痕が、経一には細かい痣が浮き出ている。
別れ際、操は真剣な眼差しで口を開いた。
「……こんどは、操のほうからとこふし町へおじゃましに行きます。
おじいさんはまだだめだというかもしれませんが…操が今いちばん"したい"とおもうことはこれなのです。
みなさん、操とおとうさんを……たすけていただいて、ほんとうにありがとうございました」
そう言った操の顔は今までで一番幸せそうな笑顔だった。
操は経一の肩に乗りその場を後にした。
「………」
「そんな面下げて物憂げにしてみても面白いだけだぞ。梓くん、一体昨晩何があったんだ?」
「知りません!!」
その後しばらく梓に口を聞いてもらえないハデスであった。
To be continued...
「……あの」
「なあに?」
「これではおふとんがひとつあまることになりませんか…?」
「あら~~いいのよ」
操と鈍の会話を聞きながら梓は別の事が気になっていた。
「何だか外…うるさくないですか?」
そう言って梓が身体を起こした時だった、突然扉が開き光が差し込む。
眩しさに思わず目を細めると、白い塊が梓の身体を押し倒し額に柔らかい感触が触れる。
「痛…たた、口をぶつけた。な…なんだって言うんだ。こんな暗い部屋に一体何の…」
「ハデス先生?」
「あれ? 操ちゃ…ん……」
部屋に飛び込んできたのは経一に突き飛ばされたハデスだった。
しかも梓の額に触れたのはハデスの唇。
「あれ? 梓さんも?…… パァン!!!
部屋の外ではアシタバと美作、経一が顔を見合わせていた。
「な…何、今の音…?」
誰かが渾身の力でビンタされたような音がした次の瞬間、勢いよく扉が開きワナワナと肩を奮わせる梓が出てきた。
「原因は……誰?」
低い声、深紅の瞳に2人は無言で経一を指差した。
「お、お前ら汚いぞ…………!!?」
数分の間、アシタバと美作のトラウマになるような光景が繰り広げられた。
ーーーーー
「それじゃあ…名残惜しいけど元気でね、操ちゃん」
「じーさんのトコまでは俺らが送ってくよ」
「ああ…頼んだよ」
「元気出して、操ちゃん。またすぐ会えるよ」
梓の言葉に操は強く頷く。
「楽しかったかい?」
「はい!」
「それはよかった」
「まったくだ」
棒読みのハデスの頬には掌の痕が、経一には細かい痣が浮き出ている。
別れ際、操は真剣な眼差しで口を開いた。
「……こんどは、操のほうからとこふし町へおじゃましに行きます。
おじいさんはまだだめだというかもしれませんが…操が今いちばん"したい"とおもうことはこれなのです。
みなさん、操とおとうさんを……たすけていただいて、ほんとうにありがとうございました」
そう言った操の顔は今までで一番幸せそうな笑顔だった。
操は経一の肩に乗りその場を後にした。
「………」
「そんな面下げて物憂げにしてみても面白いだけだぞ。梓くん、一体昨晩何があったんだ?」
「知りません!!」
その後しばらく梓に口を聞いてもらえないハデスであった。
To be continued...