第35診:波乱の林間学校
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「ぎ論にみずを差すようなのですが、操のかんがえを聞いてもらってもよいですか」
会話を止めた操は前に進み出ると、おもむろにペンを取り出し鏡に絵を描きだした。
「何ラクガキしてんだよーーッ!!」
「操ちゃん、それは…!?」
「すい晶どくろです。操はいまおーぱーつにもきょう味しんしんなのです」
「そうじゃなくて…」
操の行動の意図が分からず困惑するも、九十九は何か気付いたようで ハッ と息を飲んだ。
「そうか操ようやったぞ。おい! お前さんらちょっと退がっとれ!」
九十九に言われるがままに後ろへ下がると、鏡が震えだし半透明のアシタバが飛び出した。
魂のようなそれはハデスが抱き起こしていた自身の身体に入っていく。
アシタバは小さく呻くと目を見開いて飛び起きた。
「はっ!!」
「やりました」
「うおおおおおおっ
アシタバ無事かーーッ!!」
「な…な、なんとか…」
「? ? 何? どういうこと?」
アシタバに集まる美作達を横目に経一は首を捻る。
「いぜん操はこの鏡に絵をかいておじいさんにおこられたことがあるのですが、そのときは鏡にすい込まれたりしなかったのです」
「虚像の姿見は美女の魂を取り込んできた美しい鏡…ラクガキによって醜くなることがガマンならんのじゃろ。
今度から布でも掛けとくか……」
「…あのときはひどいことをしたから…たすけられてよかった……」
「……!? あ…あれ!? 君って…」
操は梓の服を握りながら深々と頭を下げた。
その姿にアシタバ達はようやく目の前の少女が誰なのかに気付いた。
ーーーーー
「それじゃあ操、ちょっとの間じゃが…いい子にするんじゃぞ」
「はいっ。気をつけていってきます」
アシタバが元に戻った後、三途川と九十九は何かを話し合い操を一日だけ鈍と経一に預ける事となった。
「あの…今でもすっごく強いの?」
「いえ、あれはおとうさんの力によるものだったので、いまの操はいたってぼん人なのです」
まだ少し状況を飲み込めていないアシタバの後ろでハデスが小さく声を漏らす。
「どうしたよ」
「ここに来てから携帯電話の電源切りっぱなしだったの忘れてた…えーっと…」
そう言いながら携帯の電源を入れたハデスの動きが止まる。
「みんな急いで戻ろう。早く!!」
「なんだよ急に」
「そろそろキャンプファイヤー終わった頃かな」
「ホントに丸々サボっちゃった……」
「怒られる…よね」
ハデスに急かされ歩きだした梓が見たのは、携帯画面に並ぶ才崎からの無数の不在着信だった。
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会話を止めた操は前に進み出ると、おもむろにペンを取り出し鏡に絵を描きだした。
「何ラクガキしてんだよーーッ!!」
「操ちゃん、それは…!?」
「すい晶どくろです。操はいまおーぱーつにもきょう味しんしんなのです」
「そうじゃなくて…」
操の行動の意図が分からず困惑するも、九十九は何か気付いたようで ハッ と息を飲んだ。
「そうか操ようやったぞ。おい! お前さんらちょっと退がっとれ!」
九十九に言われるがままに後ろへ下がると、鏡が震えだし半透明のアシタバが飛び出した。
魂のようなそれはハデスが抱き起こしていた自身の身体に入っていく。
アシタバは小さく呻くと目を見開いて飛び起きた。
「はっ!!」
「やりました」
「うおおおおおおっ
アシタバ無事かーーッ!!」
「な…な、なんとか…」
「? ? 何? どういうこと?」
アシタバに集まる美作達を横目に経一は首を捻る。
「いぜん操はこの鏡に絵をかいておじいさんにおこられたことがあるのですが、そのときは鏡にすい込まれたりしなかったのです」
「虚像の姿見は美女の魂を取り込んできた美しい鏡…ラクガキによって醜くなることがガマンならんのじゃろ。
今度から布でも掛けとくか……」
「…あのときはひどいことをしたから…たすけられてよかった……」
「……!? あ…あれ!? 君って…」
操は梓の服を握りながら深々と頭を下げた。
その姿にアシタバ達はようやく目の前の少女が誰なのかに気付いた。
ーーーーー
「それじゃあ操、ちょっとの間じゃが…いい子にするんじゃぞ」
「はいっ。気をつけていってきます」
アシタバが元に戻った後、三途川と九十九は何かを話し合い操を一日だけ鈍と経一に預ける事となった。
「あの…今でもすっごく強いの?」
「いえ、あれはおとうさんの力によるものだったので、いまの操はいたってぼん人なのです」
まだ少し状況を飲み込めていないアシタバの後ろでハデスが小さく声を漏らす。
「どうしたよ」
「ここに来てから携帯電話の電源切りっぱなしだったの忘れてた…えーっと…」
そう言いながら携帯の電源を入れたハデスの動きが止まる。
「みんな急いで戻ろう。早く!!」
「なんだよ急に」
「そろそろキャンプファイヤー終わった頃かな」
「ホントに丸々サボっちゃった……」
「怒られる…よね」
ハデスに急かされ歩きだした梓が見たのは、携帯画面に並ぶ才崎からの無数の不在着信だった。
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