第35診:波乱の林間学校
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「キキッ」
「……!? ま…まさかアシタバくん……!?」
「なんでそうなるんですか!!」
三途川さん を抱き上げるハデスの後頭部を梓が叩くと、美作が部屋の奥を指差した。
「ちげーよ先生、もっとよく見ろ!!」
「鏡! 奥の鏡です!!」
「鏡…? ……なっ…こ…これは…」
珍しく大声を上げる本好に促され奥に目を向けると、1枚の姿見が視界に入り"鏡に映るもの"にハデスは息を飲んだ。
鏡にはアシタバが手をついた状態で映っている。
これだけなら特に問題はない。が、アシタバの身体は鏡の前に倒れているのだ。
「こ…これは…」
「やれやれ…都合よくネズミが引っかかったモンじゃ」
唖然とするハデスの後ろから髪を大きく膨らませ変わった眼鏡をかけた老人が現れた。
彼は九十九 願造 三途川の友人(?)で現在操を預かり世話をしている。
「それじゃよ、抽出銃 に使う捕獲ボトルの元になった思念体は…
名を"虚像の姿見"己の美貌に取り憑かれた女たちに代々愛され続けた鏡じゃ。
いつしかその鏡は見る者の心を捉えて離さんようになった……」
「なるほど、確かに仕組みが似てんな。抽出銃 とよ」
「おい、困ったじゃないかどうしてくれる」
「どうしよ。でもまあ自業自得じゃし諦めて…」
悪びれる様子もなく言う九十九にハデスと経一は「え~~~っ!!?」と声を合わせた。
「なんとかなりませんか。僕の生徒なんです」
「……そりゃ鏡を壊すとかすればわからんが…
その鏡は大切な物じゃ…お前さん責任取れんのかい」
「僕の身体で払えるものならなんでも払います。お願いします」
迷う素振りすら見せずに即答するハデスに九十九は頭を掻く。
「ちょ…ちょっと待ってくれ!!」
2人の会話を止めたのは美作だった。
「ココに最初に忍び込もうって言い出したのはオレなんだよ!!」
「そこの彼は逆に俺たちを戒めようとしてくれていたんです」
「アシタバはただの巻きぞえだ」
「そうです! 私がこの部屋がおかしいことちゃんと話してたらこんな事にならなかったかもしれないのに…
責任をどうこう言う問題ならそれは先生より私たちにあります!!」
美作に続き本好、藤、梓までもが声を揃える姿に九十九は言葉を失った。
「何かワシの方がイジワルしとる様になってきたのぉ…」
「いいじゃないか、鏡のひとつくらいくれてやれ。たくさんある内のひとつだろ」
「あの…ちょっとまって下さい」
.
「……!? ま…まさかアシタバくん……!?」
「なんでそうなるんですか!!」
「ちげーよ先生、もっとよく見ろ!!」
「鏡! 奥の鏡です!!」
「鏡…? ……なっ…こ…これは…」
珍しく大声を上げる本好に促され奥に目を向けると、1枚の姿見が視界に入り"鏡に映るもの"にハデスは息を飲んだ。
鏡にはアシタバが手をついた状態で映っている。
これだけなら特に問題はない。が、アシタバの身体は鏡の前に倒れているのだ。
「こ…これは…」
「やれやれ…都合よくネズミが引っかかったモンじゃ」
唖然とするハデスの後ろから髪を大きく膨らませ変わった眼鏡をかけた老人が現れた。
彼は
「それじゃよ、
名を"虚像の姿見"己の美貌に取り憑かれた女たちに代々愛され続けた鏡じゃ。
いつしかその鏡は見る者の心を捉えて離さんようになった……」
「なるほど、確かに仕組みが似てんな。
「おい、困ったじゃないかどうしてくれる」
「どうしよ。でもまあ自業自得じゃし諦めて…」
悪びれる様子もなく言う九十九にハデスと経一は「え~~~っ!!?」と声を合わせた。
「なんとかなりませんか。僕の生徒なんです」
「……そりゃ鏡を壊すとかすればわからんが…
その鏡は大切な物じゃ…お前さん責任取れんのかい」
「僕の身体で払えるものならなんでも払います。お願いします」
迷う素振りすら見せずに即答するハデスに九十九は頭を掻く。
「ちょ…ちょっと待ってくれ!!」
2人の会話を止めたのは美作だった。
「ココに最初に忍び込もうって言い出したのはオレなんだよ!!」
「そこの彼は逆に俺たちを戒めようとしてくれていたんです」
「アシタバはただの巻きぞえだ」
「そうです! 私がこの部屋がおかしいことちゃんと話してたらこんな事にならなかったかもしれないのに…
責任をどうこう言う問題ならそれは先生より私たちにあります!!」
美作に続き本好、藤、梓までもが声を揃える姿に九十九は言葉を失った。
「何かワシの方がイジワルしとる様になってきたのぉ…」
「いいじゃないか、鏡のひとつくらいくれてやれ。たくさんある内のひとつだろ」
「あの…ちょっとまって下さい」
.