第35診:波乱の林間学校
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手に入れた食材を使ったカレーを食べ、後片付けをしている時だった。
「あら? アシタバくん、牙狼さんもう1人の子は?」
「あっ!?」
「ト、トイレに行ってます」
「戻ってこないけど…」そんな言葉を飲み込んで梓が言うと、尋ねた才崎が安心したような顔を見せる。
「あらそう、ならいいんだけど…ところで、ハデス先生見なかった?」
「え?」
「そろそろしびれを切らして調理場にやってきそうなものだけれど……まぁロッジで大人しくしてくれているのはいいことだわ。
ごめんなさいね、ひき止めて。作業を続けてちょうだい」
そう言って才崎は手を振りながら他の斑のもとへと歩いていった。残された梓とアシタバはと言うと…
「ハデス先生と三途川先生がセットでいないって…」
「怪しい…よね。でもハデス先生何も知らないっぽかったんだよね」
ハデスが梓との約束を覚えているのなら、何かしら話があるはずだ。
そう思っていると、ジャージにおさげ頭の人影が見えた。
「キキッ」
「「サルじゃん!!」」
仕方なく三途川姿のサルを引き連れ皆の元へ戻り、食器の片付けをしている美作にハデスを見たか尋ねてみる。
「ハデス先生? 確かに見てねーしオカシイな。いつもならヤケドがどうの包丁がどうのって走り回ってもいい頃合いだが…
ところでオマエらそれは一体なんなんだよ」
「えっ!?」
「こ、これはその…色々深い事情があって……」
このサルに関して何と説明したものか考え込んでいると、美作が2人に顔を近付けた。
「それよりアシタバ、梓ちゃん、ちょっと今から付き合えよ! オリエンテーリング中に面白そーなモン見つけたんだよ」
「えっ!?」
「でも今から…」
「キャンプファイヤーの準備だけだろ。ちょっくら抜け出そうぜ」
梓とアシタバの返事を待たずに美作は2人の腕を掴むと森の方へと歩きだす。
途中、藤と本好も加わりしばらく歩くと古びた日本家屋が見えてきた。
「ホラ見ろ、アレだよ!! なんか"いかにも"ってカンジのフンイキだろ!?」
「陶芸家とか住んでそうだな」
「ね…ねぇやっぱりやめて戻ろうよ! どうすんの、本当に陶芸家住んでたら…
僕陶芸家って怒りっぽいイメージしかないんだけど」
アシタバの頭には「駄作じゃ」と言いながら茶碗を叩き割る老人が浮かんでいた。
だが、アシタバの言葉はテンションの上がってしまっている美作達には届かない。
「窯ないから多分違うよ。大丈夫じゃない?」
「俺はキャンプファイヤーがサボれればなんでもいい」
「ううっ…なんで私までこんなことに…」
アシタバと梓が肩を落としていると、突然三途川さん が走り出した。
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「あら? アシタバくん、牙狼さんもう1人の子は?」
「あっ!?」
「ト、トイレに行ってます」
「戻ってこないけど…」そんな言葉を飲み込んで梓が言うと、尋ねた才崎が安心したような顔を見せる。
「あらそう、ならいいんだけど…ところで、ハデス先生見なかった?」
「え?」
「そろそろしびれを切らして調理場にやってきそうなものだけれど……まぁロッジで大人しくしてくれているのはいいことだわ。
ごめんなさいね、ひき止めて。作業を続けてちょうだい」
そう言って才崎は手を振りながら他の斑のもとへと歩いていった。残された梓とアシタバはと言うと…
「ハデス先生と三途川先生がセットでいないって…」
「怪しい…よね。でもハデス先生何も知らないっぽかったんだよね」
ハデスが梓との約束を覚えているのなら、何かしら話があるはずだ。
そう思っていると、ジャージにおさげ頭の人影が見えた。
「キキッ」
「「サルじゃん!!」」
仕方なく三途川姿のサルを引き連れ皆の元へ戻り、食器の片付けをしている美作にハデスを見たか尋ねてみる。
「ハデス先生? 確かに見てねーしオカシイな。いつもならヤケドがどうの包丁がどうのって走り回ってもいい頃合いだが…
ところでオマエらそれは一体なんなんだよ」
「えっ!?」
「こ、これはその…色々深い事情があって……」
このサルに関して何と説明したものか考え込んでいると、美作が2人に顔を近付けた。
「それよりアシタバ、梓ちゃん、ちょっと今から付き合えよ! オリエンテーリング中に面白そーなモン見つけたんだよ」
「えっ!?」
「でも今から…」
「キャンプファイヤーの準備だけだろ。ちょっくら抜け出そうぜ」
梓とアシタバの返事を待たずに美作は2人の腕を掴むと森の方へと歩きだす。
途中、藤と本好も加わりしばらく歩くと古びた日本家屋が見えてきた。
「ホラ見ろ、アレだよ!! なんか"いかにも"ってカンジのフンイキだろ!?」
「陶芸家とか住んでそうだな」
「ね…ねぇやっぱりやめて戻ろうよ! どうすんの、本当に陶芸家住んでたら…
僕陶芸家って怒りっぽいイメージしかないんだけど」
アシタバの頭には「駄作じゃ」と言いながら茶碗を叩き割る老人が浮かんでいた。
だが、アシタバの言葉はテンションの上がってしまっている美作達には届かない。
「窯ないから多分違うよ。大丈夫じゃない?」
「俺はキャンプファイヤーがサボれればなんでもいい」
「ううっ…なんで私までこんなことに…」
アシタバと梓が肩を落としていると、突然
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