第34診:目指せ男前!?
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集まってくるヤジ馬を避けて保健室へ行き、刀哉の傷の手当てを始める。
「君は病魔の怖さをよく知っていると思ってたけどな」
包帯を巻きながら呟くハデスに刀哉は申し訳なさそうに俯いた。
「ご…ごめんなさい…。その…つい、こ…今度はいけると思ってしまったというか……」
「言い訳は男らしくないね」
キッパリと言われた言葉に刀哉は「う…」と声を詰まらせた。
「理想を追い求めるのはとてもすばらしいことだけど、無理したって結局は身に付かないんだよね…
小さくても出来ることからでいいんだよ…例えばその髪型からとかでもね」
そう言いつつも不服そうな顔で刀哉の髪を見るハデスはハッと我に返ると梓に視線を向ける。
「さあ…次は梓さんだよ」
「はい」
入れ代わって椅子に座り、湿布を貼ってもらう為に肩を出す梓に刀哉は慌てて背を向ける。
「じゃあ貼るからね…」
コクンと頷く梓の肩は赤くなり、痛々しく腫れている。
「これからはあんな無茶をしないこと。自分の身体を大事にっていつも僕に言っているのは梓さんなんだから」
「ごめんなさい…」
ポツリと呟いて制服を直す梓に刀哉は背を向けたまま頭をブンブン横に振る。
「牙狼先輩は悪くないです!! 俺が調子に乗ったから…ケガまでさせて………」
「すみません…」と、今にも消え入りそうな声の刀哉の肩に手を置き梓は微笑んだ。
「私も刀哉くんもたいしたケガしなかったんだし、もういいじゃない。ね! 先生?」
「う…うん」
落ち込む刀哉を見てしまいハデスは頷くしかできなかった。
「失礼しまーす」
「!! あ…」
開いた扉の向こうには真哉といつもの保健室のメンバーが立っている。
真哉はあちこちに絆創膏や包帯の巻かれた刀哉を見てギョッと目を見開かせた。
「!!? 刀哉!!? ちょっとどうしたのよその傷!! ねーちゃんに見せなさい!!」
「なんでもないってば!」
「なんでもないことないでしょ!」
刀哉に詰め寄る真哉を見て、ハデスの隣に移動した梓は小さく呟いた。
「あの様子だと…屋上から飛び下りた事は黙ってた方がいいですね……」
「そうだね…」
この状況にはさすがのハデスも苦笑している。
「…い…! いつか話すよ、きっと……今度は…笑い話として」
そう話す刀哉はハデスと梓の目には一回り大きくなったように見えた。
だが、早速龍黄にばらされてしまうのであった。
「なんで言っちゃうんだよっ、バカ!!」
「そりゃ言うだろ!! バカはお前だっての」
To be continued...
「君は病魔の怖さをよく知っていると思ってたけどな」
包帯を巻きながら呟くハデスに刀哉は申し訳なさそうに俯いた。
「ご…ごめんなさい…。その…つい、こ…今度はいけると思ってしまったというか……」
「言い訳は男らしくないね」
キッパリと言われた言葉に刀哉は「う…」と声を詰まらせた。
「理想を追い求めるのはとてもすばらしいことだけど、無理したって結局は身に付かないんだよね…
小さくても出来ることからでいいんだよ…例えばその髪型からとかでもね」
そう言いつつも不服そうな顔で刀哉の髪を見るハデスはハッと我に返ると梓に視線を向ける。
「さあ…次は梓さんだよ」
「はい」
入れ代わって椅子に座り、湿布を貼ってもらう為に肩を出す梓に刀哉は慌てて背を向ける。
「じゃあ貼るからね…」
コクンと頷く梓の肩は赤くなり、痛々しく腫れている。
「これからはあんな無茶をしないこと。自分の身体を大事にっていつも僕に言っているのは梓さんなんだから」
「ごめんなさい…」
ポツリと呟いて制服を直す梓に刀哉は背を向けたまま頭をブンブン横に振る。
「牙狼先輩は悪くないです!! 俺が調子に乗ったから…ケガまでさせて………」
「すみません…」と、今にも消え入りそうな声の刀哉の肩に手を置き梓は微笑んだ。
「私も刀哉くんもたいしたケガしなかったんだし、もういいじゃない。ね! 先生?」
「う…うん」
落ち込む刀哉を見てしまいハデスは頷くしかできなかった。
「失礼しまーす」
「!! あ…」
開いた扉の向こうには真哉といつもの保健室のメンバーが立っている。
真哉はあちこちに絆創膏や包帯の巻かれた刀哉を見てギョッと目を見開かせた。
「!!? 刀哉!!? ちょっとどうしたのよその傷!! ねーちゃんに見せなさい!!」
「なんでもないってば!」
「なんでもないことないでしょ!」
刀哉に詰め寄る真哉を見て、ハデスの隣に移動した梓は小さく呟いた。
「あの様子だと…屋上から飛び下りた事は黙ってた方がいいですね……」
「そうだね…」
この状況にはさすがのハデスも苦笑している。
「…い…! いつか話すよ、きっと……今度は…笑い話として」
そう話す刀哉はハデスと梓の目には一回り大きくなったように見えた。
だが、早速龍黄にばらされてしまうのであった。
「なんで言っちゃうんだよっ、バカ!!」
「そりゃ言うだろ!! バカはお前だっての」
To be continued...