第33診:一年で一番憂鬱な日
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並んでゼリーを食べる2人に恨めしそうな視線が突き刺さる。
「えーっと……獄狼 もたべる?」
【おう……】
「ハデス先生、小皿を借りても良いですか?」
「えっ…ああ、うん。ちょっと待ってね………はい、これでいいかな?」
「はい、ありがとうございます」
ハデスから小皿を受け取り、そこにゼリーを出して獄狼 の前に差し出した。
「お待たせしました」
【お待たせされました~】
「! もう…」
満足そうにゼリーを食べる獄狼 を眺めていると後ろから肩を叩かれ、振り向くと同時に空になったカップを取り上げられた。
「これはまだ使う?」
「いえ…使い捨てのやつなので…」
梓の返事に「そう」と返してハデスはカップを流しへと持っていく。
「あっ! す、すみません………ってちょっと待ったぁ!!」
「!? な…何?」
カップを捨てようと開けたゴミ箱の中を見て、梓はハデスの腕を掴んだ。
「ハデス先生、何ですか…これ…」
梓の指差した先はゴミ箱の中。
そこにはコンビニ弁当の空がいくつも捨てられていた。
思わぬ気迫に負けてハデスはおどおどと口を開く。
「何って…えっと…僕のご飯……」
「まさかとは思いますけど…普段こういうのばっかりじゃないてすよね?」
ニッコリと微笑む顔が逆に怖い。
ピシリと固まるハデスに梓の微笑みは更に黒くなる。
「無言は肯定と見なしますよ?」
「いや…」
三途川以外で女性の笑顔が怖いと思ったのは初めてだった。
「聞いてます?」
どうやらぼんやりとしてしまっていたようでハデスはハッと我に返る。
慌てて視線を戻した時には梓の顔から笑顔が消えていた。
「…………」
「聞いてなかったんですね」
「………はい…」
シュンと肩を落とすハデスに梓は大きくため息をついた。
「体調管理の出来てない養護教諭が何言っても説得力ないですよ」
「…はい………」
「たしか前にも台風の日に学校に行って風邪ひきましたよね」
詰め寄る梓にハデスは息を飲む。
.
「えーっと……
【おう……】
「ハデス先生、小皿を借りても良いですか?」
「えっ…ああ、うん。ちょっと待ってね………はい、これでいいかな?」
「はい、ありがとうございます」
ハデスから小皿を受け取り、そこにゼリーを出して
「お待たせしました」
【お待たせされました~】
「! もう…」
満足そうにゼリーを食べる
「これはまだ使う?」
「いえ…使い捨てのやつなので…」
梓の返事に「そう」と返してハデスはカップを流しへと持っていく。
「あっ! す、すみません………ってちょっと待ったぁ!!」
「!? な…何?」
カップを捨てようと開けたゴミ箱の中を見て、梓はハデスの腕を掴んだ。
「ハデス先生、何ですか…これ…」
梓の指差した先はゴミ箱の中。
そこにはコンビニ弁当の空がいくつも捨てられていた。
思わぬ気迫に負けてハデスはおどおどと口を開く。
「何って…えっと…僕のご飯……」
「まさかとは思いますけど…普段こういうのばっかりじゃないてすよね?」
ニッコリと微笑む顔が逆に怖い。
ピシリと固まるハデスに梓の微笑みは更に黒くなる。
「無言は肯定と見なしますよ?」
「いや…」
三途川以外で女性の笑顔が怖いと思ったのは初めてだった。
「聞いてます?」
どうやらぼんやりとしてしまっていたようでハデスはハッと我に返る。
慌てて視線を戻した時には梓の顔から笑顔が消えていた。
「…………」
「聞いてなかったんですね」
「………はい…」
シュンと肩を落とすハデスに梓は大きくため息をついた。
「体調管理の出来てない養護教諭が何言っても説得力ないですよ」
「…はい………」
「たしか前にも台風の日に学校に行って風邪ひきましたよね」
詰め寄る梓にハデスは息を飲む。
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