第32診:ハデス先生の冒険?
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「ダメだったら!!!」
大きな声と手を掴む力に驚いたのか、梓は目を丸くして固まっている。
ハデスは慌てて掴んだ手を離した。
「や…その……ほら、今回は病魔は関係なかった訳だし……ご、ごめんね。ビックリしたよね?」
「……わかりました。じゃあ、私はこれで帰ります」
それだけ言うと梓は扉へと歩き出す。
「送って行く」と声をかけると、顔だけ振り向いた。
「いりません。約束……破ったのはハデス先生ですからね」
「えっ…?」
べぇっと舌を出してそう言うと、梓はポカンとした顔のハデスを置いて保健室を出ていった。
「や、約束って……あぁ!!」
転びそうになりながら走り出したハデスは思い出した、以前梓と交わした
"病魔が関わる事は相談する。
それを破ればもう保健室には来ない"
という約束を。
ーーーーー
ハデスが廊下に出ると少し離れた所に梓の後ろ姿。が、その歩き方に違和感を覚えた。
どこか足を庇っているようにも見える。
浴衣を着ている為かとも思ったが、駆け寄って初めて梓の足に血が滲んでいることに気付いた。
「梓さん足から血が出てる!」
「慣れない草履で擦れただけです」
それは半分嘘。始めは靴ずれ程度だったが走った為にかなり痛々しい状態となってしまっていた。
平然を装って言ってみせるがハデスにそれが通用するはずもなく、梓の身体は軽々と浮かび上がる。
「えっ!? わっ…ちょっと!!」
驚き、暴れてみたがハデスの腕はびくともしない。
梓の身体はそのまま保健室へ運ばれ、椅子へと下ろされた。
「ちょっとごめんね…」
そう言ってハデスは水を張った洗面器に血の滲むの足を浸ける。
ピリッと走る痛みに梓は顔をしかめた。
「…っ!」
「あっ…い、痛かった?」
「平気…です」
顔をそらす梓の足の水気を拭き取り、消毒を済ませて丁寧に絆創膏を貼付ける。
「他に痛いところとかはない?」
「大丈夫です………ありがとうございます」
椅子から立ち上がると、梓は小さく呟いた。
.
大きな声と手を掴む力に驚いたのか、梓は目を丸くして固まっている。
ハデスは慌てて掴んだ手を離した。
「や…その……ほら、今回は病魔は関係なかった訳だし……ご、ごめんね。ビックリしたよね?」
「……わかりました。じゃあ、私はこれで帰ります」
それだけ言うと梓は扉へと歩き出す。
「送って行く」と声をかけると、顔だけ振り向いた。
「いりません。約束……破ったのはハデス先生ですからね」
「えっ…?」
べぇっと舌を出してそう言うと、梓はポカンとした顔のハデスを置いて保健室を出ていった。
「や、約束って……あぁ!!」
転びそうになりながら走り出したハデスは思い出した、以前梓と交わした
"病魔が関わる事は相談する。
それを破ればもう保健室には来ない"
という約束を。
ーーーーー
ハデスが廊下に出ると少し離れた所に梓の後ろ姿。が、その歩き方に違和感を覚えた。
どこか足を庇っているようにも見える。
浴衣を着ている為かとも思ったが、駆け寄って初めて梓の足に血が滲んでいることに気付いた。
「梓さん足から血が出てる!」
「慣れない草履で擦れただけです」
それは半分嘘。始めは靴ずれ程度だったが走った為にかなり痛々しい状態となってしまっていた。
平然を装って言ってみせるがハデスにそれが通用するはずもなく、梓の身体は軽々と浮かび上がる。
「えっ!? わっ…ちょっと!!」
驚き、暴れてみたがハデスの腕はびくともしない。
梓の身体はそのまま保健室へ運ばれ、椅子へと下ろされた。
「ちょっとごめんね…」
そう言ってハデスは水を張った洗面器に血の滲むの足を浸ける。
ピリッと走る痛みに梓は顔をしかめた。
「…っ!」
「あっ…い、痛かった?」
「平気…です」
顔をそらす梓の足の水気を拭き取り、消毒を済ませて丁寧に絆創膏を貼付ける。
「他に痛いところとかはない?」
「大丈夫です………ありがとうございます」
椅子から立ち上がると、梓は小さく呟いた。
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