第32診:ハデス先生の冒険?
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常伏盛夏際の会場に向かう途中、「そういえば…」と頼子が口を開く。
「おにーちゃんね藤くんの家に行く途中でコワそうな人と普通に話してたんだよ。
頼子生まれて初めておにーちゃんをソンケーしちゃった」
「そ…それってまさか……?」
一同の視線がアシタバに集中する。
答えるまでもなく、それはハデスの事だった。
「な…なんか"マンドレーク"っていうお店のハルナさんを捜してるらしいんだよね…」
「マンド…レーク……?」
「うん。でも僕そんなお店聞いたことないし…」
"マンドレーク"その名前に梓は聞き覚えがあった。
年に一度、その店にはお世話になっている。だが……
「ハデス先生が"花屋さん"に用なんてないだろうしな…」
念の為こっそり電話をかけてみるが、虚しくコール音が鳴り続けるだけで繋がる気配はない。
しかたなく携帯をしまい、離れてしまったアシタバ達を追い掛けた。
その後も何度か掛けてはみるもハデスが出ることはなく、ついには……――
《電源が入っていないか、電波の届かない所に…―》
「……出ない。……約束したのに…」
パチンと携帯を閉じると真哉から声がかかった。
「梓ちゃん、花火始まるよー」
「うん、今行くー」
皆の座る場所へ駆け寄り空を見上げると、大きな赤い花が咲いた。
「う…わぁ~…」
「きれー」
夜空に浮かぶ大輪の花。次は星やハートやキャラクターの花火が次々と打ち上がる。
ハデスの事は暫し忘れて梓も空を見つめた。
30分ほどして、花火はナイアガラで終了となった。
興奮の覚めやらぬ様子の頼子はしおりと話している。
「そうそう、麓介の家に置いていった服は取りに来るのまた今度でいいって…」
「えっ!? いいの?」
山蔵から言われた通りに伝えると、真哉達が目を丸くして振り向いた。
「ああ…そーいや、遅くなるだろうから明るい時に…って言ってたっけか?」
「そう。美作くんの浴衣も返すのその時で大丈夫だって」
思い出したように呟く藤に梓が付け足した。
そんな話をしているうちに分かれ道に差し掛かる。
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「おにーちゃんね藤くんの家に行く途中でコワそうな人と普通に話してたんだよ。
頼子生まれて初めておにーちゃんをソンケーしちゃった」
「そ…それってまさか……?」
一同の視線がアシタバに集中する。
答えるまでもなく、それはハデスの事だった。
「な…なんか"マンドレーク"っていうお店のハルナさんを捜してるらしいんだよね…」
「マンド…レーク……?」
「うん。でも僕そんなお店聞いたことないし…」
"マンドレーク"その名前に梓は聞き覚えがあった。
年に一度、その店にはお世話になっている。だが……
「ハデス先生が"花屋さん"に用なんてないだろうしな…」
念の為こっそり電話をかけてみるが、虚しくコール音が鳴り続けるだけで繋がる気配はない。
しかたなく携帯をしまい、離れてしまったアシタバ達を追い掛けた。
その後も何度か掛けてはみるもハデスが出ることはなく、ついには……――
《電源が入っていないか、電波の届かない所に…―》
「……出ない。……約束したのに…」
パチンと携帯を閉じると真哉から声がかかった。
「梓ちゃん、花火始まるよー」
「うん、今行くー」
皆の座る場所へ駆け寄り空を見上げると、大きな赤い花が咲いた。
「う…わぁ~…」
「きれー」
夜空に浮かぶ大輪の花。次は星やハートやキャラクターの花火が次々と打ち上がる。
ハデスの事は暫し忘れて梓も空を見つめた。
30分ほどして、花火はナイアガラで終了となった。
興奮の覚めやらぬ様子の頼子はしおりと話している。
「そうそう、麓介の家に置いていった服は取りに来るのまた今度でいいって…」
「えっ!? いいの?」
山蔵から言われた通りに伝えると、真哉達が目を丸くして振り向いた。
「ああ…そーいや、遅くなるだろうから明るい時に…って言ってたっけか?」
「そう。美作くんの浴衣も返すのその時で大丈夫だって」
思い出したように呟く藤に梓が付け足した。
そんな話をしているうちに分かれ道に差し掛かる。
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