第31診:poolside wars
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塩素玉は見事に命中し、袋から大量のセミの脱け殻が落下してきた。
響く女子生徒の悲鳴を聞きながらラジコンは帰っていこうとしている。
「微かだけど……病魔の気配がする」
花巻をプールサイドに上げながらそう呟くと、梓はラジコンを睨みつけた。
「だいたいは予想がつくけど……っせい!」
フェンスの向こうへ姿を消そうとしているラジコンに、真哉に習って塩素玉を投げつける。
それはプロペラ部分に当たり、外からはガチャンという音と誰かの悲鳴に近い声が聞こえた。
「わぁ~梓ちゃんすごい」
「男子にもダメージ受けてもらわないとね!」
ぱちぱちと拍手をする花巻に梓はグッと親指を上げて見せた。
「まったく…誰なのこんなイタズラをする人は…」
才崎がプールに入りセミの抜け殻を拾い集めていると、機械体操をしていたはずの男子生徒達が飛び込んできた。
「俺たちもプールに入れろーっ!!」
「男女別授業反対!!」
「ええっ!!?」
「当たり前のようだがみんな水着だ。まさに楽園 」
突然の男子の乱入に女子も騒ぎ出す。
「なんだかよくわからないけど………これ以上奥には進ませないわよ!」
デッキブラシを持った真哉、他の女子もビート板を構えた。
そんな光景を梓は呆れた顔で眺めている。
「どーせ原因は安田くんでしょ? 空間影響型の気配も強いし…まっ、そのうち収まるよ」
「そ…そうなの?」
「たぶんね…アシタバくん……かな?」
「?」
梓は気付いていた。すぐ近くに冷血 の気配があることを。
梓の読み通り、第三勢力 の介入により幕を閉じたこの戦いは後に常伏・夏の陣と呼ばれ、教員や他のクラスの生徒の間でしばらくバカにされることとなるのであった。
その後、学校中に響き渡った安田の悲痛な叫びに耳を傾けるものはいなかった。
ーーーーー
「ハデス先生、なんだか嬉しそうですね」
「そ、そう? 今日は保健室が大盛況だったからかな…」
「それ…みのり先生に言っちゃダメですよ……」
「?」
To be continued...
響く女子生徒の悲鳴を聞きながらラジコンは帰っていこうとしている。
「微かだけど……病魔の気配がする」
花巻をプールサイドに上げながらそう呟くと、梓はラジコンを睨みつけた。
「だいたいは予想がつくけど……っせい!」
フェンスの向こうへ姿を消そうとしているラジコンに、真哉に習って塩素玉を投げつける。
それはプロペラ部分に当たり、外からはガチャンという音と誰かの悲鳴に近い声が聞こえた。
「わぁ~梓ちゃんすごい」
「男子にもダメージ受けてもらわないとね!」
ぱちぱちと拍手をする花巻に梓はグッと親指を上げて見せた。
「まったく…誰なのこんなイタズラをする人は…」
才崎がプールに入りセミの抜け殻を拾い集めていると、機械体操をしていたはずの男子生徒達が飛び込んできた。
「俺たちもプールに入れろーっ!!」
「男女別授業反対!!」
「ええっ!!?」
「当たり前のようだがみんな水着だ。まさに
突然の男子の乱入に女子も騒ぎ出す。
「なんだかよくわからないけど………これ以上奥には進ませないわよ!」
デッキブラシを持った真哉、他の女子もビート板を構えた。
そんな光景を梓は呆れた顔で眺めている。
「どーせ原因は安田くんでしょ? 空間影響型の気配も強いし…まっ、そのうち収まるよ」
「そ…そうなの?」
「たぶんね…アシタバくん……かな?」
「?」
梓は気付いていた。すぐ近くに
梓の読み通り、
その後、学校中に響き渡った安田の悲痛な叫びに耳を傾けるものはいなかった。
ーーーーー
「ハデス先生、なんだか嬉しそうですね」
「そ、そう? 今日は保健室が大盛況だったからかな…」
「それ…みのり先生に言っちゃダメですよ……」
「?」
To be continued...