第31診:poolside wars
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常伏中学校夏の行事、プール開き。
いわゆる夏期に行われる一発目の水泳の授業である。
常中では本年より男女別・2クラス合同の授業となり、女子からは歓喜の、男子からは落胆の声があがっている。
「でも、男子と別々になってよかったね」
「う、うん」
水着に着替える為に靴下を脱ぎながらそう言うと、花巻は戸惑いながら頷いた。
リボンを解いていると、何やらプールサイドが騒がしい。
「撤去!!!」
聞こえてきたのは才崎の声。
「どうしたのかな…?」
「私ちょっと様子見てくるね」
「あ…うん」
花巻にそう言い残し外へ出ると、プールサイドには才崎と競泳用のような水着に白衣を羽織ったハデスがいた。
「どうしたんですか? みのり先生、ハデス先生」
「ああ、いいのよ梓さん。あなたは着替えていらっしゃい、授業が始まってしまうわ。
そういう訳ですのでそろそろ先生も保健室にお戻り願えます? ここは立入禁止になりますので」
「立入禁止?」
才崎の"立入禁止"の言葉にハデスは首を傾げた。
ここ最近は女生徒を狙った事件などが増えた事で保護者から希望が殺到し、女子の水泳の授業中はプール内は男子禁制になったのだ。
「えっ…養護教諭も駄目なんですか……!?」
「例外はありません!」
才崎に促されても"特製塩素消毒ボックス"を使いたいのか、ハデスは中々出て行こうとしない。
埒 があかないと思った梓は才崎を遮り口を開いた。
「まあまあ、みのり先生。
それよりハデス先生がここにいるということは…今、保健室は無人ですか?」
「ちゃんと貼り紙はしてきたよ」
「そうですか………困りましたね…」
わざと大袈裟に言えば、ハデスは不思議そうにこちらを見てくる。
「どうしたの?」
「いえ…今日、男子は機械体操らしいので……怪我人がでたら……
保健委員は私だけだし…保健室も無人となると…」
「さ、才崎先生!失礼します!!」
梓の言葉を最後まで聞かずハデスは走り去っていく。
そんな光景に才崎は感心したように声を漏らした。
「やるわね…牙狼さん……」
「馴れですよ馴れ」
.
いわゆる夏期に行われる一発目の水泳の授業である。
常中では本年より男女別・2クラス合同の授業となり、女子からは歓喜の、男子からは落胆の声があがっている。
「でも、男子と別々になってよかったね」
「う、うん」
水着に着替える為に靴下を脱ぎながらそう言うと、花巻は戸惑いながら頷いた。
リボンを解いていると、何やらプールサイドが騒がしい。
「撤去!!!」
聞こえてきたのは才崎の声。
「どうしたのかな…?」
「私ちょっと様子見てくるね」
「あ…うん」
花巻にそう言い残し外へ出ると、プールサイドには才崎と競泳用のような水着に白衣を羽織ったハデスがいた。
「どうしたんですか? みのり先生、ハデス先生」
「ああ、いいのよ梓さん。あなたは着替えていらっしゃい、授業が始まってしまうわ。
そういう訳ですのでそろそろ先生も保健室にお戻り願えます? ここは立入禁止になりますので」
「立入禁止?」
才崎の"立入禁止"の言葉にハデスは首を傾げた。
ここ最近は女生徒を狙った事件などが増えた事で保護者から希望が殺到し、女子の水泳の授業中はプール内は男子禁制になったのだ。
「えっ…養護教諭も駄目なんですか……!?」
「例外はありません!」
才崎に促されても"特製塩素消毒ボックス"を使いたいのか、ハデスは中々出て行こうとしない。
「まあまあ、みのり先生。
それよりハデス先生がここにいるということは…今、保健室は無人ですか?」
「ちゃんと貼り紙はしてきたよ」
「そうですか………困りましたね…」
わざと大袈裟に言えば、ハデスは不思議そうにこちらを見てくる。
「どうしたの?」
「いえ…今日、男子は機械体操らしいので……怪我人がでたら……
保健委員は私だけだし…保健室も無人となると…」
「さ、才崎先生!失礼します!!」
梓の言葉を最後まで聞かずハデスは走り去っていく。
そんな光景に才崎は感心したように声を漏らした。
「やるわね…牙狼さん……」
「馴れですよ馴れ」
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